どーもみなさん、こんにちは、えとえんです。
10月に入り、2次試験直前期となってきました。
中小企業診断士試験の特徴として、「ファイナルペーパー」があります。
本日はそのファイナルペーパーについて、個人的な見解を述べていきたいと考えます。
ファイナルペーパーについてお悩みの方、ぜひとも続きを読んでみてくださいね~
目次
そもそも「ファイナルペーパー」とは、中小企業診断士試験特有のワードで、
平たく言うと、試験直前で確認するための確認資料のことを言います。
みなさんも今までお受けになった試験前に最終確認するためのプリントなど、作ったことがあると思います。
ファイナルペーパーはそれの中小企業診断士試験版と考えていただいて問題ないです。
作り方については「これ」といった決まったものはなく、受験生が自ら使いやすいものであれば問題ありません。
自分自身も、ちょうどこのころにファイナルペーパーを作るかどうか迷いました。
迷いの要因として
①ファイナルペーパーを作るほど自身の解答プロセスが定まってない
②まだ事例を解く回数が足りていないと感じており、ファイナルペーパーよりも事例を解きたい
③ぶっちゃけファイナルペーパーを作って効果あるとは思わない
ということがありました。
ただ一方で、合格してみると、ファイナルペーパーを作ってよかったなと強く感じています。
それぞれの迷いに対する解答として
①ファイナルペーパーを作成することで解答プロセスが可視化できる
②ファイナルペーパーを作成することで事例を解く以上の効果がある
③ファイナルペーパーは合格に効果がある
となります。それぞれについて、詳しく期待したいと思います。
ファイナルペーパーに記載する内容の一つとして、「本番でどう解答に辿り着くか」というものがあります。
例えば「①まず設問を読む②設問解釈をする③本文を読みながらキーワードにチェックを入れる④チェックをつけたキーワードをもとに解答を構築する⑤誤字脱字チェックをする」というプロセスがあります。
これは実際、自分が最後にたどり着いた解答プロセスなのですが、それまでには「まず本文をよむ」パターンや、「設問解釈はしない」パターンなど、紆余曲折がありました。
解答プロセスに答えがないのも中小企業診断士2次試験の特徴であり、これといった正解はありません。
しかしながら、早い段階で言語化すること、それを徹底して解答することで、実際に解く際に有効なのかどうか、検証し、改善することが可能となります。
もし、有効でないと感じた場合は、修正を加えることで、さらに最適な解答プロセスを作り出すことが可能となります。
また、一度2次試験を受けた方ならわかると思いますが、試験直前は緊張で普段通りの解答プロセスを守れないことが往々にしてあります。
試験直前にファイナルペーパーに目を通すことで、落ち着きを取り戻し、普段通りの力を出すことが可能になります。
中小企業診断士試験は正解が提示されておらず、ここまでやればよいだろうという手応えがないのが難しいところです。
そのため、できればたくさんの時間を事例に費やしたいと感じてしまうのが人の性というところです。
ただ、何度も解いても時間内に思うような解答が書けないこともあり、壁にぶつかるような気持ちになります。
その時にファイナルペーパーをまとめることで、壁を打ち破るきっかけになることがあります。
多くの事例を解いていると、自身の癖のようなものがわかってきます。
自分自身の話をすると、事例Ⅰでなかなか「権限委譲」を書くことができませんでした。
そのため、ファイナルペーパーに「組織的な解決策を提案する場合は新規部署と権限委譲はメモる」と記載し、事例を解く前には確認することで、権限委譲を意識するようにしました。
ちなみに、令和4年の事例Ⅰの際にも新規部署と権限委譲は解答のキモとなっており、ファイナルペーパーの効果があったと感じています。
このように、自身の癖を見直し、問題点を浮き彫りにすることで、重点的なケアが可能となり、ただ漫然と事例を解く以上の効果があります。
さて、ここまでつらつら書いてきましたが、結論を言うと、ファイナルペーパーは合格に必要です。
もちろん、作らずとも合格しているかたは多いとおもいますが、自分は合格に必須だったなと感じています。
2次試験は思った以上にメンタル勝負です。
80分という長いようで短い試験時間、正解がないことによる疑心暗鬼、上位18%に入らねばならぬというプレッシャー。
数々の試験を突破してきたからこそわかりますが、あの試験前の緊張感は人生の中でかなりのトップレベルでした。
(ちなみに一番は糖尿病専門医の記述試験です:きっとあれを超える試験はないと思います)
その時にファイナルペーパーを読むことで、メンタルを落ち着かせて試験に望むことが可能となりました。
ぶっちゃけ、ファイナルペーパーなしでは合格はできなかったと思います。
(なお、事例Ⅳはファイナルペーパー作らなかったので生産性指標でメンタルブレイクしました)
じゃあどうやって作るのか!という話でになります。
これは「ネットにあるものを流用しよう」につきます。決して一から作ってはなりません。
自分の作ったものを公開しようかと考えたのですが、
自分も他所様のネットに転がっているものをより集めて作ったものなので、
全部を公開するのは著作権的にまずいと思いますので、一部公開して、是非参考にしてください。
強みは活かす、機会は掴む、弱みは克服する、脅威は避ける
社長の思いは叶える、顧客の要望は答える、従業員のモチベは上げる、組織は活性化させる
協業したら相乗効果、分社化・部門分したら意思決定の迅速化
人事制度は公平・透明・納得、営業は技術・提案営業で高付加価値、老舗はブランド力向上、直営店はマーケットニーズ収集
組織は戦略に従う
戦略に適合した組織、資源管理、学習する組織、意欲と能力の高い社員
→これらにより成長戦略を実現していく
強みの活用×機会の活用
弱みの克服×脅威の対応
内部環境と外部環境を踏まえて多面的な解答を心がける
「成長」とは!社長の思いや考える課題に!従うことだ!解答はここにある!
成長を実現する手段→差別化、高付加価値化、競争優位の確立、顧客要望対応
大口取引先に依存している場合→経営リスク増加、経営不安定、交渉力・営業力低下
『理由』を問われているときは与件文に直接的な文言はなく類推と一次知識による補完が必要→単なる抜き出しで対応するのは不可能
『理由』+『期待効果』で記載する
『助言』が問われている場合は単なる抽象的な提言ではなく、具体的な施策にまで踏み込む
部門横断の編成→シナジー創出、社員交流によるノウハウ共有→開発力向上
部門長を役員へ登用→意思決定の迅速化、後進の育成、経営者視点をもたせる
製品開発サポート業務部門の創設→開発人員を業務に専任
・まず認識している問題を書き出し、そこから達成可能な課題を類推する
・組織的な解決策を提案する場合は新規部署と権限委譲はメモる
・さちのひもけぶかいねこから離れない
・最大の理由を問われた場合は文頭に小括を入れて整理する
・与件文の背骨を考える
・書くべき内容を列挙する
・結論をまず考える
・その戦略はポーターかい、コトラーかい、どっちなんだい
・与件文に書いていないことは基本書かないor沿わせる
・独りよがりな因果で結ばない
・要素が多ければ盛り込む
・設問の時点で抽象的なリスクは書き出す
・文字数が多ければ課題を上げて対応策は別途記載する
・人事・組織から離れない
・書かなくてもわかってることは極力書かない
・文字数が足りなければキーワードを突っ込む
・与件文をちゃんと読む
・(5)フォースとともにあらんことを
・留意点は上げる、進め方も提案する
・新部門の設立は忘れがち
・自発的な改善→高次学習
・ロジックが成立しているかよく考える
・わかりやすさを重視せよ
・取り組みにくい問題は与件文からヒントを探しに行く
強みは活かす、機会は掴む、弱みは克服する、脅威は避ける
社長の思いは尊重する、その上で実現可能性な提案をする
登場人物と協業先候補はすべてチェックする→もっとも合理的なものを選定する
顧客=B社の強みをもっとも発揮できる顧客
協業先=弱みを補って強みを伸ばせる、シナジー効果を狙える協業先
安易に飛びつかない
狙ったターゲットに対して
商品orサービスを
マーケティング施策を駆使して
売上・収益を向上させる
可変だなどこフレームワーク(協業先追加、ターゲット指定、効果指定など)を発動する
売上高=客数×客単価×購買率
客数=(既存顧客+新規顧客)×来店頻度
客単価=購買点数×平均商品単価
どこに絞って効果を上げていくか検討する
双方向コミュニケーション:顧客関係性向上、ロイヤリティ向上、ニーズ収集
シェア拡大・口コミの誘発→SNS投稿、コンテスト開催
ニーズ・情報収集→掲示板、アンケート、モニター
情報発信:ブランド価値の向上、サービスの認知度上昇、客数増加
HPでの商品紹介、イベント情報、ブログ、メルマガ
定期的な顧客との接触:リピーター獲得、購入回数増加、客単価増加
クーポン、ポイント、キャンペーン・個別販促・在庫情報のメルマガ
与件文の言葉は言い換えない
国語的におかしい文章は書かない
主語を外さない
ターゲットはしっかり書く
因果のおかしな文章は書かない
因果はB社の目的達成の一歩前までを書く
4Pの視点で考える→多面的な回答になる
自社分析は良いところと悪いところの両方を書く
与件文の組み合わせも考える
与件文と紐付けし、抽象的な内容を回避する
なぜその要素が入るかを説明できるようにする
顧客DBの作成、活用→ニーズに適した製品情報を個別にDM
・機会損失を忘れるな
・具体案を記載するパターンもあり
・ニーズに対応できなきゃ顧客は離れてくよ
・売上高=客数×客単価×購買率
・与件文ファーストでいこう
・与件文はちゃんと読もう
・与件文に書いてあれば使って、ヨシ!
・設問文もちゃんと読もう
・要素の優先順位を考える
・だなどこを深く考える
・シンプルな言い換えを考える
・視点を切り替えて視る
・効果のある経営資源は何度でも使え
・前提の記載は簡潔にする
・抽象化し、キーワードを意識する
・1周目に全部塗るくらいでもいい
・決め打ちしない
・プロモーションは低コストで行こう
・メリットと効果を因果で結んで考える
・文字数が多い場合は類推する
・まっさらな気持ちで向き合う
・連動型は設問同士の関係性に注意
・MECEで行こう
・使えるものは何でも使おう
C社は当たり前のことができていない。だから、当たり前を目指すための解答を書く。
・全社的な生産計画、適切な頻度での見直し、計画に基づいた進捗・余力・現品管理
・作業は標準化・マニュアル化され、教育は徹底されており、効率的。
・作業員は多能工化・多台持ち可能で、業務の繁閑に応じて柔軟に対応できる体制構築
・情報はDBを用いて一元管理、共有されて、すぐに引き出せるようになっている
・解答文字数が少ないため記載する項目を厳選、簡潔に記載せよ
・〈厳選方法〉強み・弱みの選定基準
強み=「売上や利益に一番貢献している要素(根本の要素、コア技術)」
→高度な〇〇技術、〇〇から〇〇までの一貫生産体制
弱み=「利益を一番減らしている要素(ボトルネック)」
→X社に依存、営業部がない(低い)、現場に混乱が生じている
・2要素以上書くときは、生産面(技術力、生産能力、生産管理)と経営面(企画力、営業力、週衛生、顧客依存度)に分けて考える
・機会(ターゲット市場の伸び)に対して、強み(コア技術)を活かし、弱みへの対策(提案型営業や納期遵守)を行い、C社のあるべき姿(差別化して利益増加、X社依存からの脱却)にする。
・解答の型「戦略は①(強み)を活かし、②(機会)を捉え、③(弱み)を克服して、(経営課題)を果たし成長する」
・施策:機会を活かす、強みの活用・訴求・強化
・効果:弱みへの対策、高付加価値化・差別化、売上向上、依存脱却
・第1問で上げたSWOTは必ず解答に含める
・解答のコツ:QCDのバランスが崩れているところとその原因を読み取る
QCDのどこが崩れているのか、原因は何かを与件文から探し出す(なぜなぜ分析)
・施策:全社的な生産計画を策定、生産計画の立案サイクルを短縮、進捗余力現品管理の強化、連携強化・情報共有、作業手順の改善、材料発注方法・配達方法の見直し、組織体制の改善、生産量の見直し・小ロット化
・効果:リードタイム短縮・納期遵守、コスト削減
・全社的な生産計画を策定
各部署の連携が必要な生産体制の場合には、全社的な生産計画か確認する
「生産計画は〇〇部と〇〇部でそれぞれ作成される」は問題点の一つ
・生産計画の立案サイクルを短縮
計画見直す頻度小→受注生産は納期遅延、見込生産は在庫切れや過剰在庫が起きる
・進捗・余力・現品管理
進捗管理:計画通りに生産されるように日程管理を行うこと
余力管理:機械と人の工数を管理すること
現品管理:仕掛品の所在と数量の管理を行うこと
→どこかが崩れると納期遅延やコスト増加につながる
・連携強化・情報共有
各部署の連携が必要な場合、うまく行ってないことがある
→情報(受注情報、生産計画・進捗、納期情報)をDB化し、共有すると良い
・IT化に必要な情報
改善(生産性向上):置き場ルール・作業標準化、工程の改善、5S
生産管理に必要な情報:最適な生産計画、進捗余力現品管理
情報伝達:一元管理、情報共有
「各事例企業にあった改善を実施し、生産管理に必要な情報を一元管理し、関係部署と情報共有を行う」
・課題はポジティブにする
・ときには事例Ⅲから離れることも重要
・具体例は積極的に盛り込んでいく
・一次知識を活用する
・かっこいい言葉に言い換えられないか考える
・考えられうる対策を一度立ち止って考える
・受注や生産の状態を見逃さない
・要素の優先度を考える
・生産計画と生産統制に分けて記載を試みる
・フィクションなんだから最善を尽くそう
・要素が多い場合はコンサイスにまとめる
・設問タイプの判断を入れる
・文字数の多さにビビらない
・事例Ⅲから離れない
以上がファイナルペーパーについての個人的感想でした。
掲載したファイナルペーパーについては「個人的対策集」が一番効果があったと感じています。
皆さん個人個人の癖に合わせて作成することが、一番の対策になると思いますので、
是非とも参考にしてください。
2次試験まであと2週間強、走り抜けてください!
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