どーも、皆さん。えとえんです。
9月も中頃に差し掛かり、いよいよ二次試験が近づいて参りましたね。
さて本日は、ふぞろい活用法についてお話したいのですが、わたくし、最近ハマり散らかしているものがありまして。
そのハマっているものとはサブタイトルにもあるChatGPTなのですが、日を追うごとに進化しており、「こりゃ毎日触らなきゃ置いていかれるぞ」と、感じて色々いじくり回しているんです。
そんななかで、「これって中小企業診断士2次試験に役立つのでは?」と思い立ち、何度かトレーニングを行っていると、そこそこいい感じのデータが取れてきました。
もちろん、ChatGPT単体でも良いのですが、我らが「ふぞろい」と併用するとより強力な学習効果が期待できるので、受験生の皆様にはぜひ併用してもらいたく、筆を走らせております。
気になる方はぜひ続きを読んでくださいね☆
目次
ChatGPTに聞いてみると「ChatGPTは、OpenAIが開発した大規模な言語モデルの一つです。GPT(Generative Pre-trained Transformer)の技術をベースにしており、自然言語処理タスクにおいて高い性能を持っています。ユーザーからの質問やリクエストに対してテキストを生成し、情報提供や質問応答などのタスクを行うことができます。ChatGPTは、その名前の通り、チャットボットとしての応用が考えられており、多様なドメインやトピックに対する応答が可能です。」と返答がありました。
おそらくこのブログを読んでいるくらい、アンテナを広く張っている皆様におかれましてはすでにご存知で活用されている方も多いとは思いますが、噛み砕いていうと、チャット形式でいろいろな質問に答えてくれるAi技術のことです。
自然言語とは、人々が日常のコミュニケーションで使用する言語を指し、複雑な文法や意味構造を持ちます。そのため、曖昧性や多義性が存在し、コンピュータに理解させることが困難でした。
そのため、コンピュータを動かす際には、厳密な文法規則が存在し、曖昧性がないことが必須です。そのためJavaやPythonなどのプログラミング言語を用いていました。
しかしながら、ChatGPTを始めとした大規模言語モデルの登場により、これらのプログラミング言語を介さずとも、コンピュータに指示を出すことが可能となりました。わかりやすい例としては、この技術により、ドラえもんのようにのび太の話す言葉をそのまま理解するロボットが誕生したということです。
司法試験や医師国家試験にも合格する能力を有しており、今後更に発展していくと考えられています。
AIに仕事が奪われるが現実になりつつあり、戦々恐々としていますが、その一方で、手塚治虫さんが描いた未来が近づいており、今後の技術の発展にワクワクしますね!
ありがたいことに中小企業診断士2次試験の問題はネット上にアップロードされているので、それをChatGPTに読み込ませます。(PDFごと行けるらしいんですが、pluginを入れてもうまく行かなかったので直接コピペしました)
その後、問題文も読み込ませて、「中小企業診断士としてこの問題に答えてください」と指示をすると、ものの数秒で解答が作成されます。
以下は、令和4年度事例ⅢをChatGPTに解いて貰った一例です。
第1問(配点 20 点)
令和4年度中小企業診断士2次試験事例Ⅲ
2020 年以降今日までの外部経営環境の変化の中で、C 社の販売面、生産面の課題 を 80 字以内で述べよ。
外部経営環境の変化として、新型コロナウイルスの影響で外食産業の営業自粛や外国人の新規入国規制が生じ、C社の受注量が減少している。これにより、販売面では受注減少、生産面では生産調整の課題が生じている。
第2問(配点 20 点)
令和4年度中小企業診断士2次試験事例Ⅲ
C 社の主力製品であるプレス加工製品の新規受注では、新規引合いから量産製品初 回納品まで長期化することがある。しかし、プレス加工製品では短納期生産が一般化している。C 社が新規受注の短納期化を図るための課題とその対応策を120 字以内で 述べよ。
C社の新規受注の短納期化の課題として、発注元との仕様確認の遅延や設計変更の要請がある。対応策として、設計課の業務の効率化や発注元とのコミュニケーションの強化、金型製作期間の短縮を図るべきである。
第3問(配点 20 点)
令和4年度中小企業診断士2次試験事例Ⅲ
C 社の販売先である業務用食器・什器卸売企業からの発注ロットサイズが減少して いる。また、検討しているホームセンター X 社の新規取引でも、 1 回の発注ロットサイズはさらに小ロットになる。このような顧客企業の発注方法の変化に対応すべき C 社の生産面の対応策を 120 字以内で述べよ。
発注ロットサイズの減少に対応するため、C社は柔軟な生産体制の構築や在庫管理の最適化、生産ラインの効率化を進めるべきである。また、小ロット生産に特化した設備の導入も検討すべきである。
第4問(配点 20 点)
令和4年度中小企業診断士2次試験事例Ⅲ
C 社社長は、ホームセンター X 社との新規取引を契機として、生産業務の情報の 交換と共有についてデジタル化を進め、生産業務のスピードアップを図りたいと考えている。C 社で優先すべきデジタル化の内容と、そのための社内活動はどのように進めるべきか、120 字以内で述べよ。
デジタル化の優先内容として、生産管理や資材課、設計課などの間の情報共有をクラウドベースで行うシステムの導入が考えられる。社内活動として、全従業員のデジタルスキルの向上や専門チームの設置、外部のITコンサルタントとの連携を進めるべきである。
第5問(配点 20 点)
令和4年度中小企業診断士2次試験事例Ⅲ
C 社社長が積極的に取り組みたいと考えているホームセンター X 社との新規取引に応えることは、C 社の今後の戦略にどのような可能性を持つのか、中小企業診断士 として 100 字以内で助言せよ。
ホームセンターX社との新規取引は、C社にとって新しい市場へのアクセスやブランド価値の向上、さらには生産技術の向上や新しいビジネスモデルの構築の可能性を持つ。これを機に、C社は中長期的な戦略の見直しやビジネスモデルの変革を進めるべきである。
こんな感じです。文字数の過不足だったり、横文字多すぎて与件分に寄り添ってないとかはありますが、なかなかかけているんじゃないでしょうか。
(ちなみに文字数については何度指摘しても修正されませんでした笑)
過去問のPDFを読み込ませれば、各種分析もすぐできます。
例えば、このC社についてSWOT分析をお願いすると、以下の返答がありました。
了解しました。C社の情報をもとにSWOT分析を行い、それぞれのカテゴリに分類します。
Strengths (強み)
- 長い歴史と経験:1964年創業の金属製品製造業。
- 金型製作技術:難易度の高い金型製作技術のノウハウ蓄積。
- 多様な製品ラインナップ:プレス加工製品と板金加工製品の2つの主要製品。
- 確固たる販売先:業務用食器・什器の卸売企業2社との取引。
Weaknesses (弱み)
- 生産能力の制約:プレス加工の生産能力に制約がある。
- 設計業務の混乱:設計課の業務混乱や設計期間の延長。
- 高齢化する技能者:金型組立や金型仕上げのベテラン技能者の高齢化。
Opportunities (機会)
- 新規取引の可能性:ホームセンターX社との新規取引の検討。
- アウトドア市場の拡大:X社のアウトドア商品の売上成長。
- 国内生産のシフト:海外生産のリスク回避としての国内生産の機会。
Threats (脅威)
- 新型コロナウイルスの影響:観光需要の減少や外食産業の営業自粛。
- 発注ロットサイズの減少:卸売企業からの発注ロットサイズの変動。
- 顧客の在庫量削減方針:発注ロットサイズの減少とC社内での在庫増加。
これらの要点を基に、C社の現状と将来の戦略を考慮しながら、適切な経営判断を行うことが重要です。
ChatGPTより
かなり精度の高い分析と感じます。3C分析などもすぐできるので、事例Ⅱも安心です。
実際に過去問を解いているときには文字数制限の中で書いているので取捨選択が必要であり、各成分として弱いものは自然と頭から抜けがちですが、こうやって自動的に抜き出してくれるのはありがたいことです。
(長い歴史と経験なんて完全に盲点だった)
ここまででも十分にその力を発揮していますが、ここからが本領発揮です。
数多の試験を受けてきた経験から、試験突破の王道は「過去問から類推される新規問題を作り上げて解く」であると感じています。
とはいえ、時間がない中で新規問題を自分で作るのはなかなか骨が折れる作業です。
そこで、活躍するのがChatGPTなのです。
情報を読み込ませたChatGPTに多面的な角度から新規問題を作ってもらうことが可能です!
以下は「今後C社を題材にして中小企業診断士2次試験を行う場合、どのような問題が作れそうですか?」と聞いた場合の返答です。
C社を題材にした中小企業診断士2次試験の問題を考える場合、以下のような問題が考えられます:
- 事業戦略の策定
- C社が新規取引を検討しているホームセンターX社との取引を成功させるための戦略を策定せよ。
- アウトドア市場の拡大を背景に、C社がどのような製品開発やマーケティング戦略を取るべきか提案せよ。
- 生産・技術面の課題と対策
- プレス加工の生産能力に制約がある中、どのように生産効率を向上させるべきか提案せよ。
- 金型組立や金型仕上げのベテラン技能者の高齢化を考慮し、技術の継承や人材育成の方針を策定せよ。
- 財務・経営の健全性の確保
- 新型コロナウイルスの影響を受けた現在の経営状況を分析し、経営の健全性を確保するための対策を提案せよ。
- 発注ロットサイズの減少やC社内での在庫増加を考慮し、適切な在庫管理や資金繰りの改善策を提案せよ。
- デジタル化・IT導入の推進
- C社の業務プロセスや生産管理を効率化するためのITツールやシステムの導入を提案せよ。
- デジタル化を進める中での組織文化や人材の育成、教育の方針を策定せよ。
- 外部環境の変化への対応
- 国内生産のシフトや海外生産のリスク回避の動きを背景に、C社がどのような国内外のビジネスチャンスを掴むべきか提案せよ。
- 観光需要の減少や外食産業の営業自粛を考慮し、新たな市場や顧客層の開拓策を提案せよ。
これらの問題は、C社の現状や課題を深く理解し、実際のビジネスシーンでの判断力や分析力を試すものとなります。
ChatGPTより
このように、瞬時に新規問題を作ってくれるので、過去問をやり尽くしたと感じているリベンジ組にも安心です。
さらに独自基準で採点までしてくれます(妥当性は低いですが…)
さて、ここまでChatGPTの活用方法について記載してきましたが、唯一ChatGPTができないことがあります。
それは、実際の採点基準を考慮して採点・評価を行うことです。
様々なpluginが出てきてインターネット上の情報も読みこむことが可能になりつつあるChatGPTですが、中小企業診断士2次試験の採点基準は門外不出であり、手に入れることができません。
なので、あくまで一般論的立場の評価しかなされず、試験を乗り切るには不十分です。
そこで役に立つのが、受験生424人の実際のデータを分析し、作り上げられた我ら「ふぞろい」ということです。
活用方法としては、先程のChatGPTが自ら作った解答・受験生の解答を採点するための採点基準としたり、過去のふぞろい採点のデータをすべて読み込ませて分析、傾向の把握に活用したりなど、です。
いわゆる「教師あり学習」の「正解データ」としての活用が見込めます。(本当に正解かはさておき)
なので、より統計的な正解を探求されたい方については、過去に出たすべてのふぞろいを買い込みChatGPTに読み込ませることで、最強のChatGPTを作り出すのもいいかもしれません!
我こそは最強のChatGPTを作り出したぞ!という方は是非連絡ください笑
(イメージ的にはアイキャッチ画像のジンベイザメがChatGPT、ふぞろいはその上にいる飼育員さんみたいなもんでしょうか笑)
と、いうことでChatGPT活用法について記載いたしました。
改めて記載すると、ChatGPTのヤバさが際立ちますね。
受験生全員の点数開示も重なり、今後は中小企業診断士試験はより情報戦の状況を呈すと考えられます。
このビッグウェーブに乗り遅れないよう、受験生支援ブログやX(Twitter)で情報をキャッチアップしてくださいね!
では、次回はゆーきの登場です!
お楽しみに!