事例Ⅱのアドバイスリレー企画4 じゅん編 ~点数が伸び悩んだ時の過去問活用法~

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はじめに

 こんにちは、事例Ⅱリーダーのじゅんです!皆さま二次試験の勉強お疲れさまです。体調に気を付けてあと二か月頑張ってくださいね!
 さて、本日は事例Ⅱのアドバイスリレー企画ですが、事例Ⅱに限らず、事例Ⅰ〜Ⅲ全てに共通する過去問の活用法を紹介します。
 過去問を繰り返し解いても点数が伸び悩んでいる方にぜひお読みいただければと思います!

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どれくらい点数が伸びたか?

 私は一回目と二回目の受験で勉強方法を大幅に変えたのですが、下記の通り点数を大幅に伸ばすことができました。
 【二次試験】合計:276点
  事例Ⅰ :72点(前回A)
  事例Ⅱ :68点(前回B)
  事例Ⅲ :74点(前回B)
  事例Ⅳ :62点(前回C)

 勉強時間で言えば、一回目と二回目さほど変わらなかったと思います。それでも点数を伸ばすことができたのは、過去問活用のアプローチを変えて、PDCAをしっかり回すことができたから。これに尽きると考えています。一回目の勉強では過去問を解いただけで勉強した気になり、採点で一喜一憂するだけで、分析・改善が全くできておりませんでした。

 二回目は、その勉強方法を猛省して適切にPDCAを回すことを心がけました。二次試験は模範解答や詳細な採点基準が開示されておらず、漫然と過去問を解いていては数値に基づくPDCAが回せません。そこで、私の場合は「ふぞろい採点で毎回65点以上を取る」ことを目標にして、10数年分の過去問を解き、分析・改善を繰り返しながら点数を上げていきました。ちなみに、65点以上にしたのは苦手な事例Ⅳのリカバリーのためです。

 オフィシャルが明確な採点基準を公表していない以上、データに基づくPDCAを回すために、ふぞろいをフル活用することはベスト(というかそれしかない?)選択肢と考えています。それでは、これから特に役立ったものをTips的に2つ紹介します!

特に役に立った過去問の活用方法

①思考プロセスを細かくメモする

 私が過去問の点数が伸びなかった時に試して効果的だったのが、思考プロセスを細かくメモ書きしておくことです。

 思考プロセスのメモとは、回答を作成する際、複数の選択肢からなぜその回答のフレーム(だなどこ等)を選択したのか、なぜそのキーワードを選択した(あるいはしなかった)のかを事細かに書くことです。皆様も過去問演習時、余白にキーワード等のメモをとっていると思いますが、そこに思考プロセスも追記するイメージです。この方法の良いところは、精緻な振り返り、分析ができることです。以下は粗い例ですが、思考プロセスをメモしておくと減点になった理由の深掘りができ、改善策を立てやすくなります。

 ・高得点のキーワードが思い浮かんでいなかった→与件文の読み方を改善するか、二次試験に必要な知識を再インプット。
 ・高得点のキーワードは思い浮かんでおり、回答に入れたかったが字数が足らず他の要素を優先した→コンパクトな言い回しや定型句をインプット。
 ・高得点のキーワードは思い浮かんでいたが、他の要素より優先度は低いと考え回答に含めなかった→何故その思考をしたのか、なぜなぜ思考を繰り返し真因を特定し改善。
 
 大前提として、事例Ⅰ〜Ⅲの問題は与件文から回答できるものが大半で、知識が必要となる問題のウェイトはそれほど大きくありません。また、知識問題についても、一次試験を合格した皆様であればそれほど苦労することなく想起できる内容かと思います。その前提に立つと、過去問を繰り返し解いても点数が中々上がらないのは、知識がないのではなく、適切な思考プロセスで回答が作成できておらず、それに気づかないことが最大の要因ではないかという考えから、丁寧にメモすることをお勧めしています。
 書かなくても思い出せるよ!という方もいらっしゃるかもしれませんが、常に頭をフル回転させる二次試験では、不要な記憶はすぐに忘却されます。特に、「なぜそのキーワードを選択しなかったのか」については不要な記憶なので、採点時には忘れている可能性が高いです。一方で、思考プロセスを振り返るにはとても貴重な情報でもあります。なるべく詳細にメモしておきましょう。 

 なお、当然ですが思考プロセスのメモには時間を要します。メモする際はストップウォッチを止めるか、試験時間自体を伸ばしておきましょう。

②二次試験に必要な知識は、一度に想起できるよう体系化しておく。

 ふぞろいの高得点キーワードが思い浮かんでなかった場合、必要な知識が十分にインプットできていない可能性があります。そんな時は、二次試験に必要な知識を再整理し、自分なりの言葉でまとめておきましょう。
 ポイントは、自分の言葉で書くことと、キーワードを一度に想起できるように図やハコを用いながら纏めることです。例えば、販売チャネルに関する問題が出た時に直販、OEM、オンラインそれぞれのチャネルの概要、メリット、デメリットが瞬時に浮かぶようにします。イメージとしては、解答作成時に使えそうな手札(知識)がいくつも思い浮かび、与件に応じて柔軟に手札を変えられるのが理想の状態です。時間がかかる作業ではありますが、要素間の繋がりを意識しながら自分の言葉でまとめることでグッと使える知識になるのでお勧めです。
 必要な知識の体系化の方法は自由ですが、私の場合は参考書の「全知識」「全ノウハウ」を使い、販売チャネルやプロモーション施策などそれぞれのカテゴリーに分け、想起しやすい形でまとめていきました。繰り返しになりますが、重要なのは解答作成時、一度に想起できるようなまとめ方にすることです。例えば、先ほどの販売チャネルについてまとめる時には、直販、OEMそれぞれを別のページで纏めるのではなく、一枚のページで図式化しながら各要素に繋がりを持たせて整理しました。
 恐らくこういったまとめ方を日常的にしている方にとっては何も新しい情報はないと思いますが(すみません!)、私の場合一問一答形式でのインプットが中心で、自分の言葉でまとめる習慣がありませんでした。慣れないうちはかなりしんどかったですが、頑張ってまとめると一気に理解が深まるので、同じような方にもぜひお勧めさせていただきます!

まとめ

 確実に点数を上げていくには、質の高いPDCAを回していくことが最重要だと考えています。色々なアプローチがあると思いますが、ぜひ皆様の受験勉強に少しでもお役立てできたのであれば幸いです!明日はかじしゅんの登場です。お楽しみに!

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