事例Ⅳアドバイスリレー 〜第4問編〜

同友館
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こんにちは。ちさとです。 今日は事例Ⅳ最後の設問4について、ふぞろいとしてどういった考え方を基に採点の分析をしたのかお伝えできればと思います。

文章題の重要性

これまでの事例Ⅳ担当メンバーも触れていますが、令和4年度の事例Ⅳは第3問の難度が高かったことから、文章題である第4問でどれだけ得点を積み上げられたかが重要だったと思います。

受験後、足切り覚悟だった人(私もそのひとりです…)が合格しているのは、第1問の「生産性」という切り口に動揺せず、第3問の難度にめげず、第4問でうまく加点要素を盛り込んだ解答を導けた人ではないかと思います。

なぜなら、計算問題はわからなければ最悪空欄になってしまいますが、文章題では何かしら記述することができますし、昨年度の場合、他の設問の正答率が低かったため、第4問ではある程度広く加点されていたのではと思われるからです。

第4問の加点要素

「財務的観点からリスクとマネジメントを2つ指摘せよ」という内容でしたが、実際に受験生から送られてきた再現答案をみると、為替リスクに関しては多くの方が指摘できていたようです。

海外市場というキーワードが与件文にもあったことから、為替については想起しやすかったと思われます。また、為替リスクを正答とすることは、ふぞろいメンバーの中でもわりとすんなりと合意がとれました。

なので、もうひとつのリスクとして何をあげたかが、設問4の中での得点差を生み出していたポイントになったのではないかと思われます。

そして、どのリスクをふたつ目の正答とするか、また、満点ではなくとも加点があると思われるリスクは何かということは、ふぞろいメンバーの中でも議論となりました。

結論としては、高得点者のあげていたキーワードを基に、「財務的観点であること」「当面海外市場をターゲットにすること」「ノウハウが不足していること」などを踏まえて、在庫/流動性リスクをふたつ目の正答としましたが、先にも述べた通り、第4問ではある程度広く加点された可能性があるため、他のリスクに関しても与件文から読み取れるだろうと思われる指摘に関しては一部加点されたと判断しています。

ふぞろい流採点

本書の中でも述べられていますが、ふぞろい流採点は、あくまで受験生の再現答案を基に、キーワードに対して加点を行っています。

また、加点の点数も、得点開示の結果を踏まえた分析結果から想定しているものであり、絶対ではありません。

ただ、分析していて思ったのは、高得点を得られている受験生の解答は、与件文・設問文の制約条件を外していないこと、多面的な見方ができているということです。

第4問に関して言うと、「2つのリスクとマネジメントを指摘している」「財務的観点である」「当該企業の状況を踏まえている」など、当たり前のことなのですが、試験という緊張状態で限られた時間の中、いつも通りの対応ができなくなってしまうということなのかなと思います。

平常心というのはなかなか難しいとは思いますが、想定外の出題が出たときでも、文章題だけは何とか得点源にできるよう、冷静に取り組むことを心がけてください。(事例Ⅳの場合、超難題の計算問題に時間をかけるなら、文章題に取り組む方が吉!だと思います…)

おわりに

2次試験に向けて勉強を進めている方もいるかと思います。

特に始めての受験では、制限時間内に、制限文字数で解答をまとめるということの難しさに悩まされると思いますし、ちょっと違った要素が入るだけで計算問題がわからなくなってしまったり焦ることもあるかと思います。

でも、まだ時間はあるので、しっかりと学習計画を立てて実行していきましょう!

情報収集は大切ですが、やみくもにいろんなことに手を出すのではなく、落ち着いて自分に合ったやり方を見つけてもらえたらと思います!

次回は事例Ⅳの頼れるリーダーこやちんの登場です!お楽しみに!

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