事例Ⅳのカギを握る!電卓のお話

同友館
doyukan_logo

こんにちは。やーみんです。

先週、最後のゲラ校正が終わり、完全にふぞろいの執筆が私たちの手を離れました。

ここからは、私たちも読者の皆さんと同じ気持ちで発売日を待ちわびるのみです。

『ふぞろいな合格答案 エピソード16』の発売日は7月18日
ぜひ予約して、発売日に手に入れてください

さて今日は、知ってると少し得かもしれない、事例IVの電卓にまつわる小咄を少々いたします。

これを知ったからと言って、合格を保証しますとはとても言えません。
ですが、今日お話しすることを1個でも2個でも取りこんでいただくことで、
他の受験生に、ほんの少し、でも確実な差をつけることができるのではないでしょうか。

1次試験の直前期にこのような話をするのは、一体誰向けなんだ?と思わないでもないですが、
1次試験を通った頃に、この記事のことを思い出して、戻ってきてもらえると有難いですね。

ブラインドタッチ?できらぁ!

いきなり本題。
今日は、これをお伝えしたいがためにこの記事を書いているのですが、
左手」で「ブラインドタッチ」ができるようになることを、強くお勧めします。

大事なことなので、ハシビロコウさんに2回言ってもらいますね。

左手」で「ブラインドタッチ」だ!出来んなら練習してくれ!

左利きの方は右手ですね。とにかく、シャーペンと反対側の手で電卓を操れるのが大前提です。

事例Ⅳの試験時間は80分しかありません。まじで1分1秒が命のごとく貴重です。
そんな中、電卓とシャーペンの持ち替えを5回も10回もしてられないと思いませんか?

大丈夫。パソコンのブラインドタッチに比べれば、非常に簡単なものです。
意外と、2~3日もすれば慣れてしまうものですよ。

ただし大事なことが一点あって、矛盾することを言うようで大変恐縮なのですが、

ブラインドタッチができるようになっても、
計算中は電卓の液晶から目を離さないでください。

技術としてブラインドタッチはできてほしいのですが、
それと同じくらい、計算過程にミスがないか確認し続けることが大切です。

パソコンのブラインドタッチと違って、打ち間違えたことに後から気づくのは困難ですからね。

ブラインドタッチのやり方、練習法

電卓の「5」のマスには、指でなぞってわかる凸がついています。
そこに中指を置いて、下の図のように指を動かすことを意識してください。

キーの配置には機差がありますのでご注意ください。

上の図をアレンジして、0を薬指で押したり、+を親指で押したりしても勿論問題ありません。
ただし、一度運指を決めたら、試験本番までそれを崩さず、指に覚え込ませることが大切です。

私がよくやっていたのは、ルート2,3,5の練習です。
あれを電卓で叩いてみましょう。

 ルート2:ひとよひとよにひとみごろ
 1.41421356 * 1.41421356 = 1.99999…

 ルート3:ひとなみにおごれや (←この語呂合わせヒドくない?)
 1.7320508 * 1.7320508 = 2.99999…

 ルート5:ふじさんろくおーむなく
 2.2360679 * 2.2360679 = 4.99999…

どうでしょうか?9がいくつも表示されるように計算できましたか?
こんな練習を、私は計算問題の息抜きにやっていましたね。

お勧めの電卓は?

では、どんな電卓を購入すればよいのでしょうか。

様々情報収集した中で、私がお勧めしたいのが下の電卓になります。

カシオ ツイン液晶電卓 ジャストタイプ 12桁 JV-220W-N

引用元:https://www.casio.com/jp/basic-calculators/product.JV-220W/

ポイントは、液晶表示が2画面あり、計算の結果を一時的にキープできるということ。

例えばNPVの問題では、年度別の利益額を計算し、最後に足し合わせたりするのですが、
それらをいちいちメモ書きに残さずとも、小さい方の画面に残しておけるのです。

ほかの電卓でも、メモリー機能を使えば同じことができるのですが、
メモリーの中の数字が合ってるか、長い計算の途中だと段々不安になってくるんですよね。
なので、それを2画面で確認しながら進められるというのは、正直画期的だと思います。

残念ながら、私はこの電卓の存在を知ったのが試験直前で、実際にポチることは無かったのですが、
もし学習の初期~中期にこれの存在を知っていたら、泣いて飛びついていたんじゃないでしょうか。

試験要綱も確認しておこう

続いて、電卓に関する試験要綱を確認しておきましょう。

ⅴ 電卓
1)使用できる電卓はいわゆる携帯用電卓で、右図に例示する機能のような四則
計算(加減乗除)、√、%、数値メモリなどの単純な計算機能を持つもので
す(サイズはおおよそ縦180ミリ、横100ミリ、高さ30ミリ以内程度)。机上
に1台だけ置くことができます。
2)次のような電卓の使用は禁止します。机上に置くことも禁止します。
 a.関数電卓
 b.プログラムの入力機能や記憶機能を持つもの
 c.電子手帳・携帯電話などに付属する電卓
 d.記録紙の出るもの
 e.他の受験者の妨げになるような音の出るもの
 f.電源コードを使用するもの

引用元:令和4年度中小企業診断士第2次試験案内・申込書

要するに、関数電卓はNG、電卓以外の機能を持つものはNGということです。

サイズに関する記載もありますが、「おおよそ」と書いてある通り、厳密でなくても構いません。

私の場合、買った電卓をノギスで測定したところ、
縦横いずれも数㎜程度外れていて少しドキドキしたものですが、
試験本番で注意を受けることはありませんでした。

ちなみに、先ほど紹介した2画面電卓の場合、
「ジャスト」サイズが10.7 x 18 x 2.5 cmになります。
ほんの少し大きいですが、問題になることは無いでしょう。

それと、机上におけるのは1台だけ、ということですが、
試験会場には予備含め2台持っていくことをお勧めします。
万が一にも、愛機が試験当日に壊れてしまう可能性だって無いわけじゃありません。
数千円の投資で0.01%を0にできるなら、その価値はあるような気がしますね。

その他大事なこと

その他、細かいポイントをあと2点お伝えしましょう。

①液晶画面の下くらいに、Fとか5/4とか書かれたつまみや、
0~4の数字が書かれたつまみがありますよね。
あれは、小数点以下の処理の方法を指定するものです。

試験開始前に、このつまみを「5/4」と「2」に切り替えておくことをお勧めします。
これはつまり、四捨五入して小数点以下2桁まで表示するということ。
第1問の経営分析では、小数点以下2桁で解答させるのが通例ですからね。

それと、流動比率や自己資本比率など、100分率で答えさせる問題の場合は、
計算の最後に「=」ではなく「%」を押すといいんだな。
自動で100分率に換算してくれるぜ。

第2問以降は「F」「3」に合わせてください。
計算過程を記述する場合は、1/1000台まで書いた方が正確性において説得力が増すと思います。

②電卓は事例Ⅳで使うもの…と思われがちですが、
事例ⅠからⅢの際にも、電卓は机上に出しておいてください。

H25, H26年の事例2で、顧客動向の定量分析に電卓を使う問題が出題された例があります。

逆に言えば、それ以降10年間出てないともいえるわけですが、
1%でもその可能性がある以上、抜かりなく準備はしておきましょう。

※個人的には、今後この種の問題を出す気がないなら
「事例ⅠからⅢは電卓禁止」とアナウンスしてほしいな、と思っています。
試験会場の机って結構狭くて、電卓も邪魔なんですよねえ…。

おわりに

このブログの公開時期的には、各予備校の1次ファイナル模試がある頃でしょうか。
もし、この時期の模試で合格点を取れるようなら、勉強のリソースを少し2次試験に向ける事をお勧めします。

自分の話をさせてもらうと、自分はLEC模試433点→本番512点でした。

高得点を誇る気はあまり無くて、正直、無駄に点数とりすぎなんですよね。
1次試験に落ちるのが怖くて1次試験ばかり勉強し続けていて、
その後、2次試験のスタートダッシュで路頭に迷うに至ります。

あくまでゴールは最終的な試験合格ですので、1次学習の支障にならない程度に、
2次試験の情報収集も少しずつ始めてみてはいかがでしょうか。

最後までお読みいただきありがとうございました。
明日は、再現答案チームの和み系、まっちが登場。お楽しみに。

「この記事が参考になった」と思った方はクリックをお願いします!
SNSでフォローする