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こんにちは!事例Ⅱ&分析統括のかじしゅんです。先日まっちが書いてくれた内容と一部重複しますが、皆さまからお預かりした回答を分析させていただく中で感じたことについて書こうと思います。
続きを読む: ふぞろい執筆を終えて かじしゅん編はじめに注意点ですが、以下はあくまで、ふぞろい流のキーワード採点をさせていただいた私個人の感想です。実際の採点とは異なっている可能性があります。
この度ふぞろいの執筆、とりわけお預かりした再現答案を採点&コメントさせていただくフィードバックを経験して、採点者の気持ちを想像しました。令和4年度の2次試験において、1科目も欠席することなく受験した方は8,712名。いったいどうやって採点しているのでしょうか。
まずはふぞろいの話をします。ふぞろい流のキーワード採点を実際行った結果、私の場合、1つの設問で早くて3分、平均5分かかりました。仮に8,712名全員を採点すると、1つの設問だけ(事例ではなく!)で726時間かかります。昨年の2次試験から合格発表までのスケジュール約2ヶ月半、仮に休みなく採点し続けたとして、1日10時間弱かかる計算です。私の要領が悪い可能性も高いですが、要領が良い方であれ、2次試験の採点を1人で行うのは難しいことを実感しました。
そうなると採点を機械化しているのでしょうか?あるいは複数人で分担しているのでしょうか?それとも?私にはわかりません。ただどのような採点方法にせよ、1人で全てを採点しないのであれば、作業を標準化するために採点の枠組みがある可能性は高そうです。
実際どのような枠組みが採用されているのかについてもわかりませんが、ふぞろいではキーワードという採点の枠組みを採用しています。その妥当性はともかく、採点の枠組みがあることを前提にフィードバック(採点)をさせていただき、2つの感想を持ちました。
1つ目の感想は、採点していくうちに解答のパターンが見えてくるということです。あらかじめ枠組みを決めているので、当たり前と言えば当たり前ですが、繰り返し採点していると、だいたい数パターンに解答を分類できるようになってきます。たとえば、内部環境の強みは書けているけど弱みは書けていない、みたいな感じです。
2つ目の感想として、内容は妥当そうだけど自分の言葉に言い換えている答案(正解かどうか判断するのに採点者の解釈が必要なもの)は採点に苦労しました。たとえば、設問で協業先を問われたとき、与件文で具体的な業種が書かれているものについて、「同業者」という表現でまとめる等です。限られた文字数で解答を作成する都合上、気持ちはわかりますが、他の答案が与件文そのままの表現で書いているため、こうした答案は採点時に手が止まります。先に書いた通り、タイトなスケジュールでの採点が予想されることから、自分だったらこういう答案はいったん加点せずに置いておくかも…と感じてしまいました。
ここまでお読みいただきありがとうございます!ふぞろい流という前提ですし、事例や設問によってやや異なるものの、①設問の意図を理解しているように感じられ②与件文の言葉で書かれた答案は総じて採点しやすく好印象でした。
そうした答案に向けた具体的な勉強法については、あいにく持ち合わせておりません。しかしふぞろい執筆を終えた現在、自分が受験生として改めてふぞろいを活用するならば、設問ごとに記載されている解答のポイントを重点的に読み込み、可能であれば複数年分に取り組んで、設問を読んだら解答のポイントが思い浮かぶ状態を目指します。その上で与件文の言葉に忠実に答える練習をするイメージです。
私は実際に受験した時、ふぞろいを採点ツールとしか使っておりませんでした。そのため説得力に欠ける部分もありますが、少しでも誰かのお役に立つ内容があれば幸いです。明日は我らがBOSSのさとしんが登場します!乞うご期待!