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ふぞろい16メンバーのブログは2月20日スタート!
どうぞお楽しみに!
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目次
皆様ご無沙汰しております。Tommyです。
今回は皆様1分1秒が貴重な時期だと思いますので挨拶もそこそこに本題に入ります。
さて約1か月半と長きに渡って続けてきたこの企画も今回で最終回。それなのに私で申し訳ない。でももう一次試験は目の前。しかも言うべきことはほとんどみんなが言ってくれている…ということで流しで読んでいただけたらと思います。
ところで「アフォリズム」という言葉をご存知でしょうか。日本語では「金言」とか「警句」とか訳されます。
有名なところではサヴァランの「美味礼讃」の中にある「どんなものを食べているか言ってみたまえ。君がどんな人か言い当てて見せよう」とかですね。
そういった言葉を目にする度「この独特の日本語訳の感じ、真似したい…」というくだらない欲求に駆られていました。という訳で、私の一次試験超直前の過ごし方をそれっぽく表現したので時間のある方は「こんなアホもいるものか」と思いながらしばしお付き合い願います。
「鏡を見てはならない。他人を意識してはならない。本望を譲ってはならない」
とにかく脳ミソ以外に負担をかけないよう、服装はよれよれになったゆるーいものを選びました。荷物の多さも大概だったため、周りからはこれから足場の悪い秘境の地かなんかに向かうように見えたと思います。
でも目的はあくまでも試験に合格すること。今更見ず知らずのライバルから「ダサい」と思われようが、そんなの関係ありません。
あとは、部屋の温度に合わせて調節できるよう、基本は涼しい服で上着を持参しました。また、ゲン担ぎで最初の一次試験を通ったときの服装を基本は踏襲することにしていたので、あまり悩まずに済みました。
「轍を往け。轍とは即ち昨日の自分が歩いた道のことである」
試験前日に決まりごとにしているのは、会場の下見に行くことです。前年と同じ会場であっても、必ず見に行くようにしました。もしかしたら思い違いとかもあるかもしれないので。
往路では時間を計っておき、所要時間の検討をつけておきます。私は強度の方向音痴なので、時刻表や目印になるところを写真で残しておきました。
「何も考えずに食べるのはおよしなさい。
彼らはそのうち、汝の一部になるのだから」
下見の復路の途中でその日の夕食と翌日の食事、飲料を買うことに決めています。前日の夕食は胃に優しいものがおすすめです。昨年はしっかり栄養をと思い唐揚げ弁当を食べたら翌日胃にきました。
試験当日の食事は朝食・昼食ときっかり決めずに総量として菓子パン、カロリーメイト、ウイダーインゼリーを朝と休み時間ごとにちょこちょこ摂っていくのが私の戦略です。そのあたりも最初はふぞろい書籍のコラムなんかを参考にしたと思います。
飲み物は甘いカフェオーレと癒しのジャスミン茶の2種を用意。エナジードリンクも買っておきます。お菓子はちょこちょこ色んなものを家から寄せ集めて持っていっていました。必ず用意したのがブドウ糖、酸っぱいグミ、GABAのチョコレート。あとはお煎餅だのナッツだのクッキーなど食べたくなりそうなものを少しずつ。但し、チョコレートは高速バスのトランクに入れていたら着いたときにはドロドロに溶けていたので要注意です。
食べるときには「このひとくちひとくちが明日の私の力になってくれるんだな」という気持ちで食べるようにしました。効果はよく分かりません。
「どんなときでも小さな幸せを見出したまへ。
この世の中はその積木でできていると気付くだろう」
下見から帰ってきたらまずシャワー。そしてさっぱりしてから夕食。その後、暗記を中心に復習し、22時になったらバスタブにお湯を溜めて半身浴をしながらゆっくりと暗記。
半身浴なんてお洒落なことは普段しないのですが、ここはホテル泊の小さな楽しみ。ゆっくりとお湯につかり、リラックスした気持ちで最後の暗記に努めました。
そして23時にはベッドに入り、あとは寝ることのみに集中しました。地方受験者だと前泊が必須となり、時間的にもコスト的にも不利にはなりますが、こうやって前日に自分のペースでコンディションを整えられるのはかなりのアドバンテージだと思います。
最後に、話を全般に戻します。
「緊張は万悪の口火である」
以前のブログでも書いたように、昨年の一次試験は嫌というほど緊張しました。緊張しすぎで息が止まってしまう人もいるのではないかと思ったほどです。
試験日は翌日の社労士試験のため連泊でホテルを予約したので、チャックアウト時間も気にせずゆっくり起きてお昼前にホテルを出る計画でした。
特にスケジュールに問題はなく、余裕を持って会場に着けたはいいものの、受験会場の外で待っている間、緊張はもう限界を超え、吐き気を催す程でした。
ようやく入室の時間となり、しばらくしてお決まりの注意事項が響き渡る中、まずは解答用紙が配られます。私の受験番号は一桁。0000○という非常に覚えやすい番号でした。一次試験は試験開始前に受験番号等の記入及びマークをさせてくれます。
その時、何かは忘れたのですが、急に「あ、これ何だっけ?」という覚えたはずの論点が頭を過ってしまいました。リュックの中にその答えはあるけれど、もう解答用紙が配られている…今チラッとメモを見たら答えが分かるはず、でも今見てしまったらカンニングになるのか⁉いやでも厳密にはまだ試験は始まってないよね??と逡巡するうちに時期を逸し、結局確認しないまま試験開始を迎えてしまいました。
幸い気になった問題は出ず、試験内容も軟化していたお陰でまずまずの進み具合。ただ、思いの外時間がかかってしまい、企業経営理論では珍しく最終問題に辿り着いたのは終了間際。最後に全体に目を通そうと思ったその時、目を疑うような光景が。受験番号を「00000」でマークしていたのです。
慌てて消して塗り直したところで試験終了。本当にギリギリでした。あまりにもギリギリだったので、試験終了後に「きちんと消えていただろうか」「間違えた数字にマークしていなかっただろうか」と不安で不安でたまりませんでした。
私の犯した失敗は2つ。まず1つが「受験前にすべきことをきちんとしていなかった」こと。言うまでもなく、試験前に許される、解答用紙を自分の解答にするための準備です。
この重要さはもう聡明な皆様にはお伝えする必要もないでしょう。
そしてもう1つが「緊張しすぎた」ことです。実はその前の二次試験でも私は緊張しすぎが元で大きな失敗をしています。2回も同じ轍を踏むなんて、もはや試験以前の問題。さすがに対策本部を設置するレベルです。
幸いにも受験番号マークの影響なく一次試験をパス。この千載一遇のチャンスを緊張ごときで逃すことだけは避けたいと考え、3度目の二次試験を前にして初めて、具体的に緊張への対処案を模索し始めたのです。
と言ってもまずは勉強に必死で大した案は出なかったのですが、とにかく二次試験までの約2か月は、この言葉を頭の中の口ぐせにしました。
「緊張したっていいことない」
緊張というものは私にとって嫌な気持ちです。嫌な気持ちになった上にいいことなかったら、それこそ無駄でしかないのです。嫌な気持ちになって点数が上がるなら嫌な気持ちを耐える意味もあるけれど、嫌な思いをして悪い結果を買うようなものであれば、そこには何の生産性もありません。
でも緊張というのは自然に湧き出てしまうもの。勉強中でも緊張や不安に襲われたときには「この感情には意味がないんだ」と思い直し、その分自分の安心材料を数えたり、更に演習を重ねたりして苦しい気持ちを無理矢理見過ごすようにしました。
緊張する人、しない人、緊張しないと結果が出せない人、色々いると思いますが、私のように緊張しぃの人は、本当に苦しい時期だと思います。私なぞ今でも受験生のツイートを見るだけで去年の自分を思い出し、苦しくなって見るのをやめてしまうほどです。二度と経験したくないですが、前に進むためにはまた何かそういう苦しい挑戦をしなければならないのかなぁとも思います。生きていくのは大変ですね。
受験前に長文を読んでいただきありがとうございました。私も受験前は合格者の方のブログを参考にしていました。しかし、受験前に合格者のブログを読むということは、参考になる反面、なかなか辛い作業だなという感覚もありました。その作業をコツコツと重ねられている貴方は、きっと合格への貯金も重ねられていることと思います。
とはいえどんなに楽観的な言葉を囁いても、確実に不合格者の方が多いこの試験。個人的には二次試験はもとより、一次試験もだいぶルーレットな感覚があるので、頑張っても上手くいかないことがあるのが、私自身も悔しくてなりません。もう少し努力が報われる試験内容にしてくれたら…と思ってしまいます。
最後になりましたが、先日我が母が残した言葉を贈りたいと思います。
「人生海あり」
どうやら「人生山あり谷あり」というのをいきなり言い間違えたようなのですが、確かに人生、ひょんなとこから海に出たり、平地が続いたりがあるのかなと考えると、なかなかに含蓄ある言葉に思えてきました。もちろん私も人生道半ばで悟ったようなことを言える立場ではありません。ただ心に残ったのでここに記しておきます。
月並みな言葉で終わってしまいますが、当日、皆様が自分が持てる最大限の力を発揮できることを陰ながら祈っております。
次回は全員集合激励メッセージ特集です!お楽しみに。
以上、今日は至って真面目にシンプルに、Tommyでした。それでは皆様次回まで、是非ともご機嫌麗しゅう。