【ドロ沼回避法】「去年の反省」の落とし穴 〜トラウマに陥るなかれ!〜

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こんにちは。
多年度生合格ナビゲーター、キッラーンです。

ようやく発売となった「ふぞろいな合格答案8」。みなさんはお手に取っていただきましたでしょうか? ブログに登場する合格ナビゲーターだけでなく、多くのプロジェクトメンバー渾身の一冊です。こんなことを書いてはいけないかもしれませんが、関わってみて感じたのは、この内容でこの値段は安い! ということです。プロジェクトメンバーの血と汗と涙(と笑い)の詰まった「ふぞろいな合格答案8」は、みなさんの合格への一助となることを確信しています。なお、大人の事情によりキッラーンの名前で出ておりません。。。

さて、前回のブログ では、「素直さ」に気付いたキッラーンが、環境を変える、弱点克服に取り組むなど、勉強のターニング・ポイントについて書きました。(平成24年度の話です)

今回の話はその続きなので、少しだけ振り返っておきます。平成23年度の試験で自己主張をしすぎて失敗したキッラーンは「前年の失敗を繰り返さないぞ!」と、心構えも万全で2次試験に臨みました。具体的には「まず事例をちゃんと受け入れる。自己主張をせずに、与件の言葉で書く」ということを意識しました。試験終了後も、「自分の考えは書かなかったぞ!」という達成感もありました。

しかし、この年(平成24年度)も不合格でした。それはなぜでしょう? 合格した今だから気付くことなのですが、「素直さ」が大切なことに気付いた当時のキッラーンでも本当の「素直さ」には、まだたどり着いていなかったのです。ただし、そんなことに当時は気付くはずもありません。では、その後キッラーンはどうしたのか? 今回はそのあたりについて書きたいと思います。

平成24年度試験の不合格を知った時、キッラーンはショックを受けると同時に、瞬時に敗因に思い当たりました。「自己主張をせずに、与件の言葉で書く」ことに関しては意識していた通りにできていたと思います。しかし、ただ与件をまとめただけの解答になってしまい、診断書としては非常に薄っぺらい内容になっていたのです。

つまり、平成23年度に自己主張しすぎて失敗したこと意識しすぎたあまり、一歩踏み込んだ助言ができていなかったのです。

振り返ってみると、試験中は「去年の失敗を繰り返さない」ことばかり考えていました。

これを書いたら脱線するかもしれない!

去年はこんな時に突っ走って失敗したんだよな?

そんな言葉が何度もアタマをよぎったのを今でも覚えています。

ここで後々の説明のために、当時の状況をゴルフにたとえたいと思います。平成23年度と平成24年度のキッラーンは、グリーン上にボールを乗せるくらいの能力は持っていたと思います。しかし、そこから先を失敗してカップイン(合格)することができませんでした。

平成23年度は過剰な自信により強打してしまいカップオーバー。

平成24年度はカップオーバーを気にしすぎて、距離が足りず。

そんなところでしょうか?

green2

過去2年の失敗を踏まえて迎えた、平成25年度。キッラーンは、当然のようにこう思いました。

よし! あとは微調整で合格だ!

さすがに何年も受験生生活をしているので、課題に対する対応もバッチリ! もちろん10月の2次試験でも、自分では思ったような対応ができたつもりでいました。

しかし、それでも結果は不合格

ここまで来て、キッラーンは本当にどうしていいか分からなくなりました。絶望のドン底に落ち、「もうやめよう」とまで思いました。

(この時の心境については過去のブログにも書きましたので、あわせてご覧になってください。→【ドロ沼脱出法】「やる気が出なくてもとにかく継続」は力なり 【ドロ沼脱出法】「避けたいこと」に向き合うことから始めてみる )

しかし、改めて受験勉強から距離を置いてみた時はじめて、前回のブログから書いている「本当の素直さ」に気付いたのです。

平成23年度で大失敗をしたことがトラウマとなり、平成24年度と平成25年度は、事例問題に素直に向き合っていたのではなく、過去の自分(トラウマ)と戦っていたのです。

ここでもう一度、先ほどのゴルフに例えてみましょう。

過去の自分(トラウマ)と戦っていた時のキッラーンの心境は

前回は強すぎたから、もう少し弱く打とう。

今度は弱すぎたから、力加減に注意しよう。

というものでした。これは「本当の素直さ」ではありません。「本当の素直さ」は、もっとシンプルです。

カップを狙って丁寧に打つ

試験に置き換えると

問われたことに、問われたように、素直に答える

ところが、何年も受験していると意外と難しくなってきます。他の合格ナビゲーターがこれまでにも書いたように「去年の反省」はとても大切です。しかし、キッラーンのように受験回数が多くなると、それがトラウマになってしまう危険性があるのです。「自分は正しく読めているのだろうか?」「これは自己主張じゃないだろうか?」などと思ってしまうものです。

もしあなたが、去年の失敗を意識しすぎているなら要注意です!

王道は「課題を明確にして対応できる力をつけることにより、トラウマを克服する」ですが、それで克服できるレベルのトラウマなら全然問題ありません。頑張って勉強しましょう。

しかし、それでもこびりついたトラウマの克服はかなり厄介です。正直なところ、明確な対処法について助言はできません。ただし、キッラーンがどのような過程を経て克服できたのかはお伝えできます。キッラーンの場合、実際は克服しようとしてトラウマを克服したわけではありませんでした。本当にどうしていいか分からないなかで、気付いたら克服できていたというのが正直なところです。この過程については過去のブログ(【ドロ沼脱出法】『ポジティブ妄想』のススメ )で書きましたのでご参照ください。

さて、これまで10 回にわたり、「ドロ沼合格者」としてメッセージを送ってきましたが、ここでひとまず、ドロ沼ネタは休止します。7月はいよいよ迫ってくる1次試験について書きたいと思います。

8月以降はまたドロ沼ネタを復活予定なのでお楽しみにしてください。

次回のブログは、2年目生合格ナビゲーターの“けいたん”です。本屋で「ふぞろい8」を手に取った時には手が震えたという“けいたん”が、衝撃のカミングアウトをしているようですので、お楽しみに!

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☆★長らくお待たせいたしました★☆

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