こんにちは。独りで頑張るあなたの心、整えます。独学サポーターのタニッチです。
一昨日は、『独学大全』の概要紹介をしました。
4部構成で「なぜ」「何を」「どのように」学ぶのか、最後に「国語・英語・数学におけるこれまでの3部の応用例」になっています。
今回の記事では、診断士試験勉強における本書の活かし方、診断士合格後の勉強における本書の活かし方をそれぞれ書いていきます。
それでは参ります。※タイトルは大学受験時代に使っていた英文解釈と化学の参考書名をオマージュしただけです。深い意味はありません。
目次
独学の最大の課題はモチベーションの維持と学習効率の向上です。
本書には、モチベーション維持のための「なぜ学ぶのか」の技法と、学習効率向上のための「どのように学ぶのか」の技法が満載です。
具体的には、「第1部 なぜ学ぶのかに立ち返ろう」の章立ては下記の通りです。
このそれぞれに対し、様々な技法が提案されており、自分に合ったものを選べるようになっています。
かくいう私自身は、最初は自己啓発のつもりで勉強を始めたため、あまりに広い学習範囲に途方に暮れ、何度かやる気を失いかけました。
後付けで資格取得のメリットや展望を描き、無理やり自身を奮い立たせましたが、初めから本書を利用していれば、苦労は少なかったと思います。
順番に頭から読み進めるもよし、困ったときに事典代わりに使うもよし、是非手にとってみて下さい。
10月2日の記事でも書いていますが、私が1次の勉強を開始したのは18年10月からで、使ったのは3種類です。
選んだ理由は、一番売れてる問題集&参考書という安直なものでしたが、合格点を取るには十分でした。
7月14日の記事で2次試験の教材についても書いています。こちらも4種類でよいと考えます。
「何を学ぶか」=教材、については情報がブログ等で数多く紹介されていますので、自分に合ったものを選んだ上で、
「なぜ学ぶのか」を問い直しモチベーションを維持しながら、「どのように学ぶのか」を試行錯誤する中で学習効率を高めていっていただければと思います。
資格勉強中は、目の前の試験という目標に向かって、教材に向き合っていれば良かったですが、合格後はそうもいきませんでした。
年末からふぞろいプロジェクトに携わっていたため、3月までは執筆に専念していましたが、4月以降自由になる時間が増えました。
しかし、急に自由になっても目標もなければ、ビジョンもない。
周りの同期合格者が次第に診断士登録したり個人事業主として開業したり顧問契約を獲得する中、独り焦燥感に駆られていました。
財務への苦手意識を克服するために簿記1級の勉強を始めるも、本業でも全く使わない知識のため、途中で断念するなど空回り。
9月に大阪の診断協会に入り、研究会に属したことでようやく「農業経営」という方向が定まりました。
同時期に本業でも新規事業に携わることになり、「量子化学・計算化学」という分野の勉強が必要になりました。
どちらも漠然としており、資格等のマイルストーンもないため、途方に暮れかけましたが、そんな時出会った本書により救われました。
「第2部 何を学べばよいかを見つけよう」では下記の通り章立てがされています。
ゴールが曖昧な勉強では、自ら問を立てることが重要であると痛感しました。
また、4.集めた資料を整理する で紹介された「目次・引用・要素マトリクス」は眼から鱗で、効率良い情報整理ができるようになりました。
現在は、別の研究会で必要な「デザイン思考」について絶賛勉強中です。別の機会にブログでも取り上げたいと思います。
これは特に本書に書いていたわけではないのですが、「結局、何をするかというよりも何をしないかを決めることが重要」だと考えています。
これは本書で触れられている「メタノート」(自身を客観視する自省ノート)という技法を以前から活用していたため自分自身で考え、独自の方法を生み出した結果と言えます。好奇心が強いので、あれもこれもと手を出して中途半端に終わってしまいがちな自分自身への戒めとして、常に心に留めています。
独学を通して、自らと向き合い、思考し続けることで、弱みを補いつつ強みを伸ばせると考えます。是非独学の世界へ足を踏み入れてみましょう!
最後に私の好きな言葉で締めたいと思います。
10月2日の記事同様、お伝えしたいのは「目的を見失わず学び続けることが大事」ということです。
明日死ぬかのように生きよ。永遠に生きるかのように学べ。
マハトマ・ガンジー
明日は、出版記念パーティでも大活躍。ふぞろい13の構成作家、おはこです。