○○に目的を持たせる

同友館
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地方在住受験生の味方、RYO@九州福岡です。自己紹介はこちら
本日も、よろしくお願いします。
オンラインでの夏セミナー、及び、懇親会にご参加いただきました皆様、ありがとうございました。
皆様からのご質問を受けていて、そのレベルの高さに驚いておりました。
レベルの高い質問をされる方は、ご自身も高いレベルにいらっしゃるということです。
ぜひ、自分自身を信じてあげて、そのまま突き進んでいただければと思います。
さて、本日は、2020年7月に受講した実務補習で教わった中で、特に大切だと感じた、「〇〇に目的を持たせる」について、ご紹介いたします。

利益に目的を持たせる

実務補習については、タニッチの記事で詳しく説明されているので、是非ご覧ください。

実務補習は事業デューデリジェンスと事業計画の訓練の場

私は、今回の実務補習で、財務・会計を担当することになりました。
とはいっても、財務・会計に特段詳しいわけでもなく、初回の実務補習ということもあり、右往左往しておりました。
そんな私に、指導員の先生がくれたアドバイスが、「利益に目的を持たせる」ということでした。

 

何故、利益に目的が必要か

利益を出すことは、営利企業として当然目指すべきことであり、今回の実務補習受入先の企業様も、数値目標を持っていました。
最初は、その数値目標を達成するためにどうするか、という視点で考えていました。
つまり、数値目標を達成すること自体を目的として考えてしまっていたのです。
そこに、先ほどの「利益の目的を持たせる」というヒントが与えられました。
何故、その数値目標を達成したいのか?達成した利益を何に使いたいのか?
そこを考えることが大事だよ、と指導員の先生が教えてくれました。
ということで、改めて経営層の方に、何をするために利益を出したいのかとお尋ねすると、「まずは……、次に……、をしたいですね。」とスラスラと回答をいただきました。
具体的にお伺いした内容は、守秘義務もあり伏せますが、一言でいうと、ステークホルダーのためになる使い方をしたい、という趣旨のご回答でした。
(この回答を聞いたとき、私はこの企業様に良い報告書を出したい、という気持ちが一層強くなりました。)
この企業様のように、利益に対してはっきりとした目的を持っていれば、漫然と「儲けたい」と考えるよりも、利益に対してストイックに向き合えて、達成への気持ちも強くなります。
実務補習の受講生側も、企業様がやりたいことにチャレンジするための利益を稼ぐにはどうすれば良いか、という方向性で一致して進めたので、報告書作成もスムーズに動けました。

 

2次筆記試験でも「目的」を意識しよう

2次筆記試験に取り組むにあたっても、目的を見据えて回答を練ることは、効果的です。
2次筆記試験では、与件文が、実務補習でいうところの経営陣へのヒアリング結果だと捉えられます。
与件文の中から、経営陣が目指していることを読み取り、その目的を達成するためにどうしていくのが良いのか。
与件文に書かれている「ヒアリング結果」に、一次試験の知識を掛け合わせて、実行可能な助言をしていくことが大切です。
与件文=ヒアリング結果のみに特化した回答では、理論の裏付けがないただのアイディアになってしまいがちです。
一次試験の知識だけで攻めすぎると、与件文=ヒアリング結果から離れてしまい、経営陣からすれば「まー、理論的にはせやねんけど、その助言、どの企業にも使えそうな一般論やんな?そもそも私たちの話聞いとったん??」となってしまいます。
私自身は、後者の、一般論に逃げる回答をしがちでした。
簡単に言えば、「薄い」回答です。
これは、今思えば、与件文から経営陣の目的を読み取れておらず、事例企業に向き合う力が不足していたのだな、と感じております。
したがって、事例を解く際には、「経営陣の目的は何か」を大きな流れとして捉えていただくことで、回答が薄くならないように意識されると良いかと思います。

本日も、お読みいただき、ありがとうございました。
明日は、Yumaが担当します。
よろしくお願いいたします。

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