こんにちは! 勉強は自分に合ったやり方で!多年度合格ナビゲーターのまっつです。
予定通りであればあと1週間ほどで1次試験の直前期となります。
試験の直前期って、期待と不安がごちゃ混ぜになった変な気持ちになります。(……私だけ?)
1次試験の追い込みでは、取り組む内容自体はみんな同じだと思いますが、改めてこうだったと実例があると、メンタル的な助けになるのではと思いました。
そこで、今回は私の1次試験直前期の学習状況と最後の追い込みでやったことを紹介します。
今回の記事はこんな方向けです。
それではいきますよ!
目次
令和元年度は、1次試験の34日前にTACの模試がありました。
私は、その次の日から試験前日までを、直前期として学習しました。
今年は、試験予定日の1ヶ月前でも試験開催が不透明かもしれません。
ですが、あまりギリギリまでスパートを躊躇っていると今度は、予定通りの開催となった場合に時間が足りなくなります。
発表がなければ、追い込みを始めてしまいましょう。
さて、その1次試験の模試なのですが、私が受験した理由は以下2点です。
今年は残念ながら会場受験ができないので、1.の恩恵は受けられませんが、2.の恩恵があります。
私は、1次試験は独学でしたので、
模試に出題された法改正論点を学習に追加できました。
それだけでも価値はあったと思います。
以前お伝えした通り、私は2次試験2敗の1次試験再挑戦組でした。
合格のため、弱点を補強する必要があると考え、学習時間の多くを2次試験にあて、1次試験の学習をなるべく抑える学習計画を立てました。
直前期突入前の学習進捗は、以下の通りでしょうか。
一方で、理解ではなく暗記が重要といった論点は、時間に余裕もなかったので、効率を考え直前期に一気に仕上げようと考えていました。
さて、この状況で模試に挑んだらどんな結果だったのか?
模試の得点と失点の原因を一覧にしてみました。
科目 | 得点 | 失点の原因 |
経済学 | 52点 | 暗記系の知識の定着が甘い |
財務・会計 | 80点 | 2次試験に関連しない論点が未着手 |
企業経営理論 | 52点 | 独特の言い回しに慣れていない |
運営管理 | 54点 | 細かい暗記まで手が回っていない |
経営法務 | 56点 | 法改正論点の問題が多い |
情報システム | 80点 | 意外と細かいこと聞かれた |
中小経営・政策 | 42点 | 中小企業経営が未着手 |
420点切っちゃってますね(笑)
これだと科目合格が得意科目の2科目だけになっちゃいます。
解答を見ると、「あーそうだったな」というものが散見されたので、アウトプット量が少ないんだろうな、と自己分析しました。
本試験に記憶のピークを持っていくためには、模試の結果によらず、直前期には手を抜けません。みなさんの中にも、模試の結果が悪くて落ち込んでいる方(これから受けて悪い結果となった方)がいるかもしれませんが、こんなことで焦ってはいけません。
インプットさえしっかりやっていれば、ここからは繰返して覚えるだけですし、そのスピードも速いです。1ヶ月もあれば十分です。
私は、これまでIT系の資格試験を数多く受験してきました。
経験上、土台となる知識がしっかりしていれば、思い出したり展開することは、すぐにできますし、細かい知識を幅広く繰り返して学ぶ内に、土台となる知識に成長することもあります。
以前、後者のことについて、Yumaが論理的に教えてくれていました。
自分がここまでやってきた努力を信じて、追い込んでいきましょう。
私は、この直前期の2次試験学習を封印して、1次試験の学習のみに専念することに決めました。
ですが、日常生活で字を書くことが少ない人にとっては、
2次試験で必要な編集力が低下するリスクがある
ことを知っておいて下さい。
少なくとも私は2次試験の学習を再開した時に強く感じました。
そして、保険受験する方は、1次試験に時間を費やすことで増えるこのリスクと、(中途半端な時間の投資により)1次試験がダメになったことで発生するサンクコストを考慮して、もう一度どの程度学習するのかを決めるべきです。
今年は、1次試験の模試から直前期の間が空くことが想定できます。
活用方法のひとつとして、模試の前に延期が発表されたのなら
あえて受験日に受験しない
というのも手だと思います。
理由としては以下の通りです。
ですので、私なら
本当の試験日1カ月前に、図書館でセルフ模試を開催します。
まぁ、模試の時点で試験予定日が決まっていなければ、おとなしく同じタイミングで受験しますが……。
ただ、初見の問題・解答をご自分で揃えることができる方は、こんなことをする必要はないと思います。
では、次に私が取り組んだ科目ごとの追い込み方法です。
学習範囲は過去問です。直前期は最低でも3日で1年分の過去問を取り組むのをノルマとしました。
そして、通勤時間や昼休みに前日の振り返りをしていました。
また、論点毎の用語集を準備し、過去問に取り組む都度追記していました。
さらに、過去問に取り組む数時間前に、該当の科目の用語集を必ず見て、インプット・アウトプット間隔を短くして覚えていました。
理解度が低い論点の追い込み方法は以下の表のとおりです。
科目 | 論点 | 追い込み パターン |
経済学 | 統計資料問題 | パターン1 |
主要経済理論 | パターン2 | |
財務・会計 | 知識問題 | パターン1 |
2次試験出題範囲外の指標 | パターン3 | |
企業経営理論 | 組織論 | パターン4 |
労働関連法規 | パターン1 | |
運営管理 | IE 店舗 物流 |
パターン2 |
経営法務 | 民法(事業承継・相続) | パターン2 |
民法(上記以外)、英語 | パターン1 | |
情報システム | なし | なし |
中小経営・政策 | 中小企業経営 | パターン5 |
追い込み パターン |
追い込み方法 |
パターン1 | (私にとっては)コスパが悪いので捨てる 労働関連法規の、働き方改革関連、裁量労働制、成果型労働制などの法改正論点は覚えた |
パターン2 | 論点毎の用語集を作り、過去問に登場するたび追記し、暗記する |
パターン3 | 昼休みに、全指標の公式を書き出す 過去問取り組み開始時にも同様に書き出す |
パターン4 | 提唱者、理論名、内容、図を一覧化し、暗記する ※図を一覧に入れることで覚えやすくなる |
パターン5 | TACのスピ問(令和元年度版)を利用して、1位~5位ランキング表を作成し、数字と共に暗記する |
テリーも言っていましたが、直前期まで来ると、やらないという選択肢も重要になってきます。自分と相談して決めましょう。
また、用語集はキレイである必要はないと思います。
それよりも、覚えやすさ、追記しやすさが重要です。
私はEvernoteというアプリにガシガシ書き込んでいました。
理解度が比較的高い論点の追い込み方法は以下の表のとおりです。
科目 | 論点 | 追い込み パターン |
経済学 | 数学的要素の強い論点 | パターン1 |
財務・会計 | 2次試験の出題範囲 | パターン2 |
企業経営理論 | 経営戦略 マーケティング |
パターン2 |
運営管理 | 計算問題 生産管理(IE除く) 販売管理 |
パターン2 |
経営法務 | 会社法 知的財産権 |
パターン3 |
情報システム | IPA試験の範囲 | パターン2 |
中小経営・政策 | 中小企業政策 | パターン4 |
追い込み パターン |
追い込み方法 |
パターン1 | 必ずグラフを書いて解答を導く グラフから読み取れることは全て書き出す |
パターン2 | ローテーションに従って過去問を解く 財務会計と情報システムは過去問サイクルを倍にする |
パターン3 | 論点毎の用語集を作り、過去問に登場するたび追記し、暗記する |
パターン4 | 論点毎の用語集を作り、過去問に登場するたび追記し、暗記する |
パターン4(中小企業政策の用語集)について補足します。
助成金、融資、支援制度の中でも頻出の制度は、「名称」「対象者」 「貸付期間」 「貸付限度額」 「担保・保証方法」 「貸付期間」 「利率」などの項目を一覧化し暗記。
組合制度は、「組合名」「根拠法」「目的」「設立要件」「責任」「発起人数」「加入・脱退」「組合員比率」「従事比率」「議決権」「組織変更」「組合員数」などの項目を一覧化し暗記。
高度化事業、税制優遇制度、下請代金支払遅延防止法、など頻出論点も一覧化し暗記。
中小企業等経営強化法、新事業活動の支援、特定ものづくり基盤事業など、頻出論点のスキームや支援内容を図と共に一覧化し暗記。
また基本的なことですが、多数派と少数派の暗記項目がある場合は、
少数派だけを覚えていました。
経営法務と中小企業政策では、法律・施策の名前・内容・状況が、過去の試験時と異なっているため、現時点では事実と異なることがあります。
私が使用していたTACの過去問題集(令和元年度版)は現在有効ではない法律・施策に対して、過去に遡って無効だという情報を付加してくれてました。
これにより、不要な知識を頭に入れることが防げます。
古い過去問を使用している方は、この点にご注意ください。
いかかでしょうか?
文中にも書きましたが、1次試験の模試の結果について落ち込む必要が全くないことをわかって頂けたと思います。
知識の試験なのですから、悪いということはまだまだ伸びしろがあるということです。
成果が表れやすいことが、2次試験と違う点です。
上限に到達していない状況なら、
1ヶ月もあれば、10%程度は得点が伸びます。
誰でも直前期の追い込みは必須です。
空き時間が少しでもできたら、
ひとつでも多くの論点を頭に入れましょう!
本日はこんなところでしょうか。
最後まで読んで頂きありがとうございました!
明日は、今回のオンラインセミナーを裏方として支えてくれているテリーが、みなさんを支えるために名古屋から有益な情報を発信してくれます。お楽しみに♪