地方在住受験生の味方、RYO@九州福岡です。自己紹介はこちら。
本日の内容は、
①オンラインコミュニティの紹介
②ニュースを使った試験勉強
よろしくお願いします。
目次
一発合格道場10代目メンバーのksknさんが創設された、中小企業診断士試験受験生の為のオンラインコミュニティが、「ココスタ」という名前で、リニューアルスタートされます。
私も受験生時代に参加して、お世話になったコミュニティです。
受験生同士で情報交換やオンライン勉強会を行い、お互いに切磋琢磨することが目的です。
できたばかりのコミュニティ故に、昔からの暗黙の了解のようなものがなく気軽に自由に参加できること、チャット形式での質疑応答なのでレスポンスが早いこと、が特徴です。
特に、地方受験生であり予備校にも通学していなかった私にとって、貴重な仲間を得られたコミュニティでもあります。
ご興味がある方は、是非、下記から、参加してみてください。
ココスタ入会申込みフォーム
1次試験を勉強する際に、科目毎に勉強をすることが多いと思います。
例えば、今日は経済学・経済政策を、明日は財務・会計を、といった具合です。
そこで、今日はちょっとテイストを変えて、ニュースを使いながら科目を横断して過去問を見てみたいと思います。
政治経済関連のニュースがやりやすいので、ここでは、
「農林水産物輸出、目標1兆円届かず 19年は9121億円」
というニュースから、「農林水産物」と「輸出」というキーワードを取り上げてみます。
農林水産物といえば、需要の増減への対応に時間がかかるとされています。
例えば、ある果物が体に良いらしい、とブームになったとします。
ブームにあやかって、この果物をたくさん作ろうとしても、種をまいて水をやって……、とすぐには増産が難しいですよね。
このように、生産に時間のかかる農林水産物等を対象にした経済モデル、ありましたよね?
そう、蜘蛛の巣理論です。
では、下記の表現は〇でしょうか、×でしょうか。
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供給曲線の傾きが需要曲線の傾きよりも相対的に急であるため、「蜘蛛の巣理論」による調整を通じて均衡価格に収束する力は働かない。
(平成28年度 経済学・経済政策 第14問 選択肢イ 一部表現変更)
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答えは、×です。
供給曲線の傾きが需要曲線の傾きよりも相対的に急である場合は、蜘蛛の巣理論では均衡価格に収束します。
また、輸出入といえば、海外との取引となりますので、外貨建て取引の場合は、為替リスクを考える必要があります。
では、過去問を。
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輸入業を営むA社は、3か月後にドル建てで商品の仕入代金を支払う予定である。A社が為替リスクをヘッジするときの取引として、最も適切なものはどれか。
ア ドル売りの為替予約を行う。
イ ドル買いの為替予約を行う。
ウ ドル建ての借入を行い、為替の直物レートで円を買う。
エ ドルの3か月物コール・オプションを売る。
(平成25年度 財務・会計 第22問)
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答えはイですね。
A社は輸入業ですので、商品を輸入する代わりに、商品を売ってくれた海外の仕入元に代金を支払います。
「3か月後にドル建て」と書いてありますので、A社は3か月後に、日本円ではなく、ドルを準備する必要があります。
ドルを準備するということは、日本円を売ってドルを買う必要があります。
為替リスクをヘッジするということは、日本円を売ってドルを買うときの為替レートを予約して固めておきたい、つまり、「ドル買い」の「為替予約」が適切です。
さて、輸出入に際しては、インコタームズなどを活用して貿易取引をはっきりさせておくことが、トラブル回避において重要になります。
では、インコタームズに関する過去問をどうぞ。
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インコタームズに関連して制定された「海上および内陸水路輸送のための規則」のうち、CIF の説明として、最も適切なものはどれか。
ア 運賃込み
イ 運賃保険料込み
ウ 船側渡し
エ 本船渡し
(令和元年度 経営法務 第16問 設問2 一部表現変更)
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正解は、イです。
CIFは、
Cost: 輸入国へ向かう船や飛行機に商品や製品を載せるまでにかかった輸出国での国内費用
Insurance: 保険料(海上貨物保険など)
Freight: 輸出国から輸入国までの運送費用
を、輸出者が支払うことを示しますので、「運賃保険料込み」となります。
近年、国内物流だけでなく、輸出入などの国際物流の場面でも、パレット単位での輸送が行われています。
パレットに関する過去問を見てみましょう。
下記の表現は〇でしょうか、×でしょうか。
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パレタイジングの目的は、数多くの品物を1つの取り扱い単位にまとめることによって、輸送や保管の効率を高めることにある。
(平成22年度 運営管理 第14問 選択肢イ)
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正解は、〇です。
まさしく、パレタイジングのメリットを表現しています。
また、パレタイジングによって、貨物の損傷の可能性を減らせるというメリットもあります。
小さな段ボールを数十個、1つ1つ動かしていると、落としたり、ぶつけたり、という可能性が高まります。
これらを1つのパレットに載せてしまえば、フォークリフトなどで1回の動作で済みますので、損傷の可能性を減らせます。(ただし、フォークリフトで刺してしまう、等の可能性もありますので、損傷の危険をゼロにはできません。)
最後に、海外関連の過去問をもう1つ。
下記の表現は〇でしょうか、×でしょうか。
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現地の習慣や文化への配慮の必要性は高く、グローバルな統合の必要性は低い製品を取り扱う企業では、通常、海外子会社が独自に製品開発やマーケティングに取り組み、現地の需要の変化に即座に対応する戦略がとられる。
(平成29年度 企業経営理論 第13問 選択肢ウ)
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正解は、〇です。
「現地の習慣や文化への配慮の必要性は高く、グローバルな統合の必要性は低い」製品であれば、本国親会社の一括管理よりも、海外子会社に権限を委譲し、現地での迅速で柔軟な経営を促した方が、うまくいきそうですね。
このように、新聞やテレビなどで見たり聞いたりしたニュースを、試験勉強に関連させてみるのも、面白いかもしれませんね。
本日も、お読みいただき、ありがとうございました。
明日は、子煩悩な理想のパパ、ヌワンコが担当します。
よろしくお願いいたします。