もう一度受験するなら3月はこう過ごす!

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こんにちは!
行きあたりばったりで遠回りしがち! 多年度合格ナビゲーターのとうへいです。
(自己紹介はこちら

今回は、こんな方々向けに記事を書きました。
①2次試験の受験経験がない人
②2次試験受験資格がある人(令和元年度の1次試験合格者の方)
③1次試験リベンジ組(1次試験受け直しの方)

もし私が①②③の人と同じ境遇で、また試験を受けるとしたら、という視点で私見を述べたいと思います。私の事例の振り返りを通じて、読者のみなさんに気づきやヒントが生まれれば幸いです。

こちらは私の3年分の得点開示請求結果です。

<①2次試験の受験経験がない人へ>

【とうへいの事例(2016年10月~2017年10月)】
「全問最低3回ずつ解くように」と講師の方から言われていた予備校の問題集は、4月末までに約7割が未着手でした(つまり300%やれと言われたのに30%しかやらなかった)が、GW以降にテキストを読まずに問題集を解きまくる勉強方法に切り替えたことが奏功し、7月の模試の時期には「たぶん受かるだろう」という感覚を持つまでに至りました。そのよい状態を維持したまま1次試験を迎え、無事合格できました。暗記が重要な1次試験では、直前期に集中的に取り組めるかがポイントだと思います。
一方、2次試験対策を全くやらないまま本番まで残り2カ月という状況を迎えてしまったことが大問題でした。8月から9月は絶望の連続で結局、時間内に答案を埋めきれない実力のまま10月を迎えてしまい、合格可能性1%未満と思いながら試験会場に向かいました。結果的には思いがけず226点を獲得しましたが、完敗です。たまたま運がよかったから実力よりよい結果になったものと思います。そして、合格ボーダーまでの14点の間にどれほど人がいることでしょう…(受験生や合格者と話をしていると230点台の人がなんと多い事か…)。

【振り返り】
無計画になんとなく学習を進めていたことで1次試験対策だけでいっぱいいっぱいになり、2次試験対策のスタートを切るのが遅くなりすぎました。読み書きが得意な人、記述の試験に慣れている人などは、1次試験終了後からのスタートでも合格のチャンスはあると思いますが、私のように読み書きが不得意で論述試験に不慣れな人は、得意な人々と互角以上の戦いをするために一定の学習時間を確保する必要がありました。よって、一次試験直前期に入る前の3~4月に2次試験対策を行っておくべきでした。特に、事例Ⅳは1次試験の財務・会計の対応力を高められるので早期に取り組んでおくと効果的だったと思います。

【もう一度受験するなら、3月はこう過ごす】
2次試験の過去問を全4事例やってみて、早めに絶望感を味わっておく(1次試験終了後では遅い)
複数の受験生支援団体のブログやふぞろい書籍等を通じて情報収集を行い、解法を模索する
・学習計画を立てる。その後も、収集した情報を踏まえて計画を柔軟に修正しながら学習を進める
・学習計画に2次試験の事例Ⅳ対策を多々盛り込む
・1次試験対策ではテキストを読まず時間短縮(まず問題集に取り組み、不明点のみテキストを参照)
・耳からのインプット学習を徹底(徒歩など移動中、入浴中Bluetoothsスピーカーで、家事をしながら、など)

<②2次試験受験資格がある人へ> ※令和元年度の1次試験合格者の方へ

【とうへいの事例(2017年10月~2018年10月)】
2次試験の得点開示請求の結果が思ったよりよかった(226点)ことが裏目に出ました。「実力より高い点が取れただけ」と思いながらも、なかなか学習再開に向けて再起動できませんでした。年明けから仕事が忙しくなったこともあり、前年の5月~10月のような気合いを入れて十分な時間をかけて取り組み始めたのは、サッカーのロシアワールドカップ(結構観ちゃいました…)が終わって、本格的に「やばい、実力が合格水準に達していない」と自覚できた7月末でした。一方、なんとなく参加してみた、5月のふぞろいセミナーを機に情報収集の重要性に気付き(遅すぎる!)、8月に一発合格道場に掲載された数々の伝説的記事(だいまつさんきゃっしいさん)を印刷・熟読したりして対応力を高めて、合格可能性50%くらいかな、もうちょっと実力つけて臨みたかったな、という感触で10月の2次試験に臨みました。結果として4点足りずに不合格となり、1次試験を受け直すことになってしまいました。

【振り返り】
年明けから7月中旬までに自分の実力を過大評価して「GW後にやれば間に合うだろう」「6月から頑張ろう」「ワールドカップが終わったら(7月中旬)頑張ろう」と、試験対策に注力する時期を段階的に先延ばしにしたダメ人間ぶりが失敗の原因です。目標設定や計画的な学習が不十分だったことが問題だったと思います。一方、8月以降は、自分に合うと感じる予備校の講師に出会ったり、インターネットで情報収集をしたり、勉強仲間をつくって情報交換するなどして、従前より質の高い学習ができたと思います。情報収集の重要性にもっと早く気付いていれば、と心底後悔しました。

【もう一度受験するなら、3月はこう過ごす】
・合格後を想像したりしてなぜ診断士になりたいのかを自問自答し、目標(中間も含め)を書いて部屋に貼る
・前年度の試験問題と結果を深く考察し、取り組むべきポイントを明確化した学習計画を立てる
・オフラインの勉強会やセミナーに積極的に参加する。特に飲み会には必ず参加して合格者と接点をつくり、個別質問をしまくる
・同じ診断士試験合格を志す勉強仲間とコミュニティを形成して、自分の考えをアウトプットする機会をつくる
・家族や勉強仲間に「この調子でいけば受かると思う」とハッタリをかます。ハッタリに追いつくよう頑張る

<③1次試験受け直しの人へ>

【とうへいの事例(2018年10月~2019年10月)】
過去2年の行きあたりばったり学習を反省し、1月1週目から予備校のセミナーに参加した上で学習計画を立てました。また、2月には予備校のクラス内で結成される勉強会に加入したり、受験生支援団体のセミナーや勉強会に出席したりして、モチベーション維持や情報収集がしやすい環境構築を行いました。GWまでは2次試験対策しか行わないと決め、GWに昨年の1次本試験問題を解いた上で、1月に作成した学習計画を修正・精緻化しました(教材は、TACスピ問&まとめシート購入→演習→模試、だけに決定)。5月~7月は2次試験対策をほとんどせずに1次試験対策に注力し、無事1次試験を通過しました。その直後、2次試験事例問題への対応力の低下を感じて焦りましたが、本番までには無事に感覚を取り戻し、本試験に臨みました。

【振り返り】
1次試験対策では、まとめシート(購入特典のシート)を両面印刷して持ち歩きながら、問題演習で間違えたことを中心に書き込み&読み込みをした効力が絶大でした。1次試験の合計点がボーダーの420点を60点上回りましたので、少し学習時間を確保し過ぎたように感じるかもしれませんが、たまたま自分が不得意な論点ばかり出題されるリスクや、問題が難化するリスクを考えると、1年に1度しか受験できない診断士試験で確実に合格するためにはやむを得ない対応だったと思っています。ビジネスパーソンとしての教養を深める機会だと割り切って前向きに取り組みました。一方、2次試験対策では、3か月のブランクを取り戻すのに一定の時間が掛かったように思います。ブランクがないよう1次試験対策と2次試験対策を並行して進めるのが理想かもしれませんが、8月以降に危機感をもって取り組めるという意味で私にはちょうどよかったです。9月頃、ブランクに関して、安西先生からの「そろそろ自分を信じていい頃だ…今の君はもう十分 あの頃を越えているよ」という名言が聞こえてくるような感覚を得られました(そろそろスラムダンクを知らない若い年代の方が増えてくるかもですね…私はジャンプの連載で読んでいました)。

【もう一度受験するなら、3月はこう過ごす】
・また、ほぼ同じことをすると思います。②の【もう一度受験するなら】に書いてあることをすべてやりました。
・事例問題の問題文や設問文、ふぞろいのベスト解答などを音読&録音してスマホに入れて移動中に聞く(9月くらいからやり始めたのですが、もっと早くやっておくとよりよかった)

【最後に】
合格できたのは、試験本番で相性がよい問題が出題されるなどの運がよかった要素もあると思っています。逆に、私より実力者と思われる方で、涙をのんだ方も複数例見聞きしています。合格確率を上げるため、仕事や家庭などと両立しながらどれくらいのリソース(時間、お金など)を投じられるかが難しい。診断士試験に注力しすぎずバランスを保つことも大事だと思います。いろいろな面でサポートしてくれた妻には本当に感謝ばかりです。合格はゴールではなくスタートだと言い聞かせてきた気持ちを、この記事を書きながら再確認できました。診断士試験でもいろいろ失敗して遠回りもしましたが、いろいろな人に巡りあえて、多くのことを学べました。人間万事塞翁が馬、ということで、前向きに頑張っていきたいです!

長文を読んでくださってありがとうございます。もし本記事からヒントを得ていただいて、さらなる情報収集などを通じて読者のみなさんにとって有意義な学習方法の確立につながれば嬉しいです。

さて明日は、成長目指して奮闘中! ストレート合格ナビゲーターのとっくんの登場です!
お楽しみに!

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