こんにちは。 成長目指して奮闘中!ストレート合格ナビゲーターのとっくんです。
今回は1次試験の学習の中で、企業経営理論に対して自分がどう向き合ったか、その体験談を書きたいと思います。
なぜこの科目かというと、自分が最も苦戦し、試行錯誤したからです。
前回自己紹介させていただいた通り、私は受験生時代に予備校へ通い、企業経営理論は1次試験7科目の中で最初に受講した科目でした。
2018年の秋に約2カ月間の基本講義を受けた後、本番までに下記の流れで予備校のテストをこなしています(参考までに、実際に私が取った点数を記載)
・2018年11月:養成答練 66点
・2019年5月:完成答練① 56点
・2019年6月:完成答練② 57点
・2019年7月:全国模試 48点
※養成答練がいわゆる基本の確認テスト、完成答練が本番を想定した実力テストです
ご覧いただいたとおり、時が経つごとに失速気味です; 苦手だった理由としては、
という感じです。企業経営理論の学習内容そのものは面白いと感じたものの、試験である以上、いくら自分の関心があろうと、実際に点数が取れないとキツイものがあります…
ただ学習期間中に悪戦苦闘しながらも、最終的には2019年8月の本番で74点と、直前の全国模試から20点以上点を伸ばすことができました。以下、その学習を振り返ってみます。
【教材】
インプットは先述のとおり予備校の講義中心でしたが、より重要だと感じたのはアウトプットです。私がそのために使った教材は、主に以下の3つです。
・TACのトレーニング(過去問の抜粋を含む、基本問題集)
・過去問(10年分)
・アプリ(TACのsmart AI)
トレーニングと過去問は正直被っている問題もありましたが、「重複している問題こそ重要論点」と割り切り、我慢して解きました。
とはいえ、すべての問題を同じように解く時間はなかったため、自分が一度解いてみて「間違った問題」と「自信がない問題」に印をつけた上でexcelの一覧表にまとめ、2回目以降はそれらの問題に絞って解くようにしました。
覚えが悪いせいか、苦手な問題は4回、5回解いても間違え続けましたが、その痕跡を目立つように記録していたおかげで、試験直前期には自分が最も不得意とする分野を明確に把握することができ、そこを集中して復習することができました。
また、アプリは2019年の5月頃に始めましたが、1問1答形式で隙間時間の活用に大いに役立ちました。都内の満員電車で通勤している私にとって、車内でテキストを開く余裕は無かったため、スマホを見ながら学習できるアプリはありがたい存在でした。
また、そのアプリは問題を解く度に「正答率」、「進捗率」、「解答時間」、「復習率」が更新され、利用者全員の中での自分の順位が「総合ランク○○人中○位」というように表示されました。頑張って問題を解くと日々ランクが上がっていくため、モチベーションを高めながら続けることができました(単純な性格でよかった)
【試験問題への取り組み方】
最初は何も考えず、当たり前のように第1問から解いていましたが、本番の1~2カ月前に解く順番を替えました。通常の問題構成としては、「①戦略論」⇒「②組織論」⇒「③マーケティング」の順になっていますが、私が最終的に解くようになった順番は「③マーケティング⇒①戦略論⇒②組織論」です。
理由は、「比較的熟考せずに解けるマーケティングを最初に片付けることで、気持ちの余裕を持ちたかったから」
マーケティングは他の「運営管理」や「中小企業経営・政策」などの科目同様、知識さえあれば即答できる問題が多いと思います。対して戦略論は、非常にわかりにくい日本語の記述が多く、正解の選択肢を絞り込むのに多くの時間を費やしてしまっていました。
また、組織論はどちらかというとマーケティングに近い知識系の問題が多いと感じていましたが、労働関連法を中心に難易度のバラツキが激しく、安定して合格点を確保していくのは難しいと判断しました。
結果、頻出論点を重点的に覚えたマーケティングを最初にこなし、戦略論と組織論により多くの時間を割くことにより、本番で限られた時間を有効に使うことができたのではないかと思っています。
少し余談ですが、本番の1次試験において、企業経営理論は1日目の午後1発目にあります。最も眠くなる時間帯に90分間、難しい日本語の問題と戦うのは正直しんどいです。私は眠くならないよう、試験当日のお昼は軽めに済ませて、スッキリした頭で午後の試験に臨むつもりでした。
が、実際うまくはいかず、軽めに食べた昼食で腹痛を招き、痛みと闘いながら午後の試験を受けるハメになりました(おかげですごい目は覚めた)
こうした失敗を極力回避するためにも、事前に模試などを活用して、昼食に食べるものを含めた本番同様のシミュレーションを実施しておくことを強くおすすめします。
<最後に>
「企業経営理論の実力は、曲線に沿ってついてくる」とよく言われます。問題を解いた分だけ比例して点数が上がる暗記系の科目と異なり、この科目は、頑張ってもなかなか点数を伸ばすことが難しいと思います。
地道にこつこつ努力を続けた結果、最後に得点が伸びてくるのではないかと感じました。1次試験は7科目で平均60点取れれば合格できるため、「他の得意科目で稼ぐ」という方もいらっしゃるかもしれません。ただ2次試験全般に大きく影響するこの科目は、少なくとも「苦手のまま放置しない」ことが大事なのではないかと思います。
明日は、事例Ⅳの紅一点、ゆいの登場です。お楽しみに♪