講師が楽しむ研修

同友館
doyukan_logo

ちゃーです。
こうしてブログを投稿するのは久々です。
診断士試験に合格してから、2年が経ちました。
”ふぞろい”との関わりでは、今やOBとなりました。
早いものです。
私は企業内診断士として、IT系中小企業の経営企画を担当しています。
なにせ企画部門が自分一人なので、いろいろと手広く仕事をしていますが、
その中で今回は自社研修の講師の話をさせていただきます。
独立されている診断士で研修の講師、すなわち”インストラクター”を
収益の柱の一つとしている方は少なくありませんが、私の場合は社内向けの
研修講師を職務の一つとして担当しています。
これまでにも5人くらいの規模から数十人規模の研修、
30分程度の研修から一日がかりの研修、
新入社員研修から管理職向け研修まで、
いくつのコースを担当してきました。
ところで、私が新米インストラクターだったころは、
とにかく研修シナリオやパワーポイントの資料作りに命をかけていました。
いかにして分かり易く、理路整然と、インパクトを持って伝えるか、
その結果として受講者にモレなく・ヌケなく・一つでも多くのことを学んでもらう、
そんなことにこだわっていました。
しかしその考え方があるセミナーで話を聞いてから、少しずつ変わってきました。
それは私のようなインストラクター向けのセミナーで、テーマはこうです。
”講師自身が楽しむ”
今の私のインストラクションスタイルは
受講者の「参加促進->発散->収束」
の流れを一番大切にしています。
基本的には複数回同じ講座をやるとしても、その内容は毎回違います。
私が想定していなかった発言がいつものように出てきます。
その発見の喜びが、いつも私を楽しませてくれています。
考えてみたら過去の私は伝えることに必死過ぎたかもしれません。
一生懸命ではありましたが、もっと場を上手く活用する余地があったのです。
私ひとりが持っているナレッジなんて、研修に参加している方々のナレッジの
総量に比べたら本当に貧相なものです。
結局、一番おいしい情報は参加者が持っていることが多い。
それを上手く引出すことが私の仕事だ、と今は思っています。
ちなみに、インストラクションの技術的な面では、十分に発散した後のまとめが大事です。
これをやらないと受講生にとっては「みんなで集まって単に雑談をしただけ」な気がして、
「研修を受けた」「学んだ」という実感が持てないからです。
こんな時に役に立つのが2次試験でさんざん勉強した”切り口”を立てる力です。
受講者から四方八方に発散されたナレッジを2?3の切り口で、
スバっと整理して差し上げる。
そうすると、自分たちが何を話してきたのか振り返ることができるし、
記憶として定着しやすくなります。
これが受講者にとって、何より効果的な学習です。
上手くいくかどうか毎回が真剣勝負ですが、それゆえに
とてもエキサイティングで大変楽しいお仕事になっています。
診断士試験に合格したら、きっとこんな経験をするチャンスも得られます。
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ

「この記事が参考になった」と思った方はクリックをお願いします!
SNSでフォローする