事例Ⅳで70点以上取りたいあなたへ

同友館
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ふぞろいブログをご覧の皆様、おはようございます、こんにちは。ぞのです。

先日は東京夏セミナーに参加して頂いた皆さん、本当にありがとうございました。
リアルで受験生の皆さんに恩返しができる場があるということはとても幸せなことで、皆さん全員合格してほしい!と改めて思いました。

さて、私は「事例Ⅳの出題傾向やH30のふぞろい分析結果を踏まえた事故を起こさない戦略」について、発表させていただきました。
おそらく多くの人が苦手意識を持っているであろう事例Ⅳを攻略する、一つのヒントになれば、という想いでコンテンツを作成しました。

先日の発表、そして相談会や懇親会での話を受けて、果たして自分は伝えたいエッセンスを伝えきれたのか。ふと、そんなことを考えるわけです。

以下、これは私の個人的な考えです。
診断士試験は答えが公表されませんし、勉強プロセス、解答プロセスに正解は存在しません。これも一つの考えとして読み進め下さい。(予防線はりまくります”笑)

セミナーでの私のメインメッセージはこちらでした。
【60点、少なくとも50点台におさめる戦略は〇〇】
【事例Ⅳの点数は努力に比例しやすい】

ただ、これは私の頭の中に重大な前提が隠れています。
あくまで私の仮説です。残念ながら根拠となるファクトはありません。

それは
【70点以上を安定的に取れる人は知識が概念レベルで備わっている】
【事例Ⅳの点数は(一定までは)努力に比例しやすい】

【70点以上を安定的に取れる人は知識が概念レベルで備わっている】

前者について、3パターン存在すると思います。
1.MBAホルダーや投資銀行出身の方、会計士、税理士、簿記1級、証券アナリストといった専門知識を有する方
2.日頃から、PLに触れ、ファイナンス的な思考ももっていて、仕事で活用されている方
3.1次の財務会計を相当勉強した方

この1~3に当てはまる方というのは10%もいないのではないでしょうか。
だからほとんどの方にとって、70点以上を安定的に取るのは非常にハードルが高いと思っています。

私は2のパターンでした。
簿記は大学生の時に取った2級までですが、PLは入社からずっと触り続けていましたし、
意思決定会計的なことはほぼライフワークでした。また事業部のマネージャー以上に対して財務3表やファイナンスの講座を開いたこともあります。したがって、公式を覚えている、解き方を覚えている以上に、概念としてこういうものである、という状態でした。結果的にTACの直前演習では大体トップクラスの成績でしたし、模試も事例Ⅰ~Ⅲは相当ひどかったですが、Ⅳだけは上位に組み込めました。そして昨年度の本試験で82点を取ることができました。

 

【事例Ⅳの点数は(一定までは)努力に比例しやすい】

後者について、市販本や過去問の演習等の努力に比例するのは、再現答案を分析しての感覚値ですが60点後半くらいなのではないかと思います。
経営分析+頻出論点の基本問題(第2,3問)+記述での部分点稼ぎ=50~60点台
+第2,3問でどちらか最後まで行ければ=70点台
が見えてくる。そんな具合ではないかと…。

70点以上を安定的に取るには上記の概念レベルでの理解が必要という仮説です。それがあると、H30のような『一見何を聞いているのかよく分からない設問、惑わせる設問≒捻り』に対して、正解の方向で解き進められる確率が高くなります。概念レベルで理解しているので、少し設問を捻られても、聞いていることの本質を見抜くことができるのです。
もちろん概念レベルで理解していなくても対応できるかもしれませんが、ミソは「安定的に」という点です。今年、昨年とは別の捻られ方をしたときに、再現性をもって応えられるでしょうか?

捻ると申し上げましたが、今は問題集が充実しており、ある程度の計算問題なら解ける人が増えてきた結果が、H30の「設問の捻り」や「記述重視」に繋がっていると睨んでいます。(これはまた後日に…)

じゃあ、どうすればいいの?という話です。

タイトルの『事例Ⅳで70点以上取りたいあなたへ』の私なりの答えは

事例Ⅳは問題集と過去問を何周もしてトレーニングしつつも、大きな期待はせず、
事例Ⅰ~Ⅲで安定的に60点以上取れるだけの実力をつけることに時間を割く

です。(決して、やらなくていいということではありません。決して。完璧を目指しても中々辿り着かないので、ほどほどで。結果的に事例Ⅳが高得点ならラッキーくらいに思っていただきたい)
自信がない限り、事例Ⅳで稼ぐという考え方は全体得点のバラつきが大きくなるので危険。新たな捻りに対応できるか、難問をノーミスでクリアできるか、というハードルを安定的にクリアすることは容易なことではありません。また概念レベルで理解するには、ファイナンス関連の本を読んだり、1次テキストを人に説明できるレベルまで理解したり、簿記1級を取ったり等々方法はありますが、時間が足りません。

全体の75%(3/4)は与件文+1次知識がベースの国語力検定試験です。
費用対効果で考えると、こっちが優先になるのは最もな話ではないかと思うわけです。

長くなりましたが以上です。今日も1日頑張りましょう!

明日は、コツコツやればいつかきっと花開く!独学多年度合格ナビゲーターの☆はる☆です!

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