みなさん、こんにちは!
ゆっくりぼちぼち行きましょう!多年度合格ナビゲーターそうちゃんです。
前回は多面性って何?なんで多面性が必要なの?というお話をしました。
→→前回の記事はこちら
その中で、組織・人事の施策の切り口や、マーケティング施策の切り口を紹介しました。
今回は引き続き解答を多面的に検討するための切り口のお話です。
目次
切り口で考えるには習慣化が重要です。
例えば、事例問題で「売上を向上させる施策は?」と聞かれた場合のあなたの思考のルートはどんな感じですか?
頭の中で売り上げ向上につながりそうな要素を考えてみて、思いつく限りをメモしていく。
勉強の初期はこんな感じでしょうか?
これでも全然いいんです。
でも、やっぱりモレが出そうで怖くないですか?
さらに、考えるにしてもちょっと手掛かりが少なすぎますよね。
そうやって解答を書く人と、「売上」と聞いた瞬間に無意識に樹形図が頭の中でブワーッと広がる人とでは大きな違いが出ます。
どんな図かと言いますと・・・。
こういうのです。
これが瞬間的に頭の中にブワーッと広がれば、売上を上げるためにはまず客数と客単価に分けて考えることができます。
客数なら新規顧客と既存顧客の面での検討が必要です。
客単価なら商品単価と買い上げ点数の面での検討が必要です。
あとはそういう観点で与件文を見ればいいのです。
そうすることで、ヒントに気づきやすく、漏らしにくくなります。
あとは、「施策は、①客数の面は、新規顧客獲得のため〇〇、既存顧客の来店増加のため〇〇、②客単価の面は、商品単価向上のため〇〇、買い上げ点数増加のため〇〇を行い、売上高を向上させる」
とでも構成すればバッチリではないでしょうか。
(与件の内容により構成は変わります)
もし、この図が頭の中になければ、その時の思い付き勝負になってしまいます。
他にも、「収益を向上する」と言われれば、こういうのを思い浮かべればいいでしょう。
平成24年度の事例Ⅲの第4問は収益性向上のための施策を提案する問題でした。
事例分を読んでいくと人件費(固定費)と原材料費(変動費)の割合が大きいというヒントがありますね。
さて、ここまでは自分の頭の中に持っているべき切り口でしたが、実は与件文や設問文の中にも切り口はあります。
たとえば、平成29年度・事例Ⅲの第4問
「C 社社長は、今後大きな設備投資や人員増をせずに、高付加価値な CNC 木工加工
機事業を進めたいと思っている。これを実現するためには、製品やサービスについて
どのような方策が考えられるか、140 字以内で述べよ。」
こういう単語には敏感に反応して下さい。
「製品やサービス」を単なる例示だと思ったらNGです。
こうきたら「製品の面では〇〇」「サービスの面では〇〇」と整理して解答しましょう。(製品の面で、サービスの面で、という切り口を明示する記述はマストではないですが、私は採点者への伝わりやすさを重視して字数を消費してでも書きます)
また、平成25年度・事例Ⅲの第2問(設問1)では、共有するべき技術部内の情報を考えるとき、第1段落にある技術部の業務内容(受注、設計、据付業務)を切り口に考えると分かりやすいでしょう。
いかがでしたでしょうか。
2回にわたって、多面性とそれを実現するための切り口のお話をしてみました。
切り口で考えることでモレ・ヌケがなくなり、与件にあるヒントに気づきやすくなり、整理されるので思考がまとまりやすくなります。
また、切り口で整理された思考で書いた答案は、構成が整っているので採点者にも伝わりやすいでしょう。
更に、「わかってる感」も出るので見栄えが良く印象もいいと思います。
(記述試験での見栄えと印象、バカにするなかれ)
みなさんも、切り口を使って多面的に考える訓練をしてみてはいかがでしょうか?
2次試験への理解が、きっと深まると思いますよ!
さて、次回は私と職場がけっこう近い、こつこつやれば何でもできる!多年度合格ナビゲーターのけーすけの登場です!