事例Ⅰ分析チームのまゆげと申します。こんにちは!
暑い日々が続いております。まゆげは夏バテ対策に暖かい飲み物を飲むようにしています。受験生の皆様はいかがお過ごしでしょうか?学習は進んでいますか?1次試験が終わり休憩している方も、そろそろ2次試験の準備に取りかかりましょう。
さて本日は、解答の文章構造について記載します。まゆげは、ふぞろいな合格答案の分析チームとして200人近くの答案を読む機会をいただきました。合格者・A評価の方の答案には、ある傾向がありましたので、そのうちの1つをこのブログの中でこそっとご案内します。(他にも充実した情報が満載の『ふぞろいな合格答案 エピソード6』を是非ご購入ください♪)
80字以上の問題において、B・C・D評価の方は、1つの論点で書いている方がいらっしゃる一方で、合格者・A評価の方は、複数の論点で記載されているという傾向がありました。
ここで例を紹介します。
<平成24年事例Ⅰ 第5問>
A社は、日本国内で課長以上の社員を対象に成果主義型賃金制度を導入しようと考えている。中小企業診断士として、制度の設計および導入にあたって、A社の場合、どのような点に留意すべきかを120字以内で助言せよ。
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合格者・A評価の方の答案は、「制度の設計」と「導入」という言葉に着目して、
制度の設計については、~。導入については、~。
というように、2つの論点に切り分けて記載している解答が多くありました。文章構造の切り口が明確でわかりやすく、MECE(ミッシー:「漏れなくダブりなく」のこと)な解答となるため網羅性も高く、説得力がありました。
一方、B・C・D評価の方の答案は、「制度の設計」のみか、「導入」のみの論点で記載されているケースが多くありました。1つの論点で書くと、視野が狭い印象を受けます。仮に、採点者が採点基準として2つの論点を想定していた場合、1つの論点のみでは半分しか得点できない可能性があります。
上述の例の場合、設問に「制度の設計」と「導入」と明記されているので気づきやすいと思います。ヒントが明記されていなくても、設問文の言葉から切り口を見つけることができるかと思います。
以下、ご参考まで、まゆげが受験生時代にまとめていた切り口をご紹介します。
1次試験の知識がベースとなっていることにお気づきでしょうか。2次試験のすべての問題に切り口を当てはめられるとは限りません。例えば、字数が少ない場合は、無理せず1つの論点で書いてもよいかと思います。しかし、字数の多い問題では、切り口が解答の方向性を考える指針になると思います。他にもいろいろな切り口があると思いますので、皆様も答案分析の際に、意識されるのはいかがでしょうか。
受験生の皆様の参考になれば、まゆげはとってもうれしいです。
ではでは、頑張ってください!