【事例Ⅲ】が苦手な中高年世代のあなたに

同友館
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いよいよ10月、あちこちの田んぼで稲刈りが盛んです。夏の天候不順にもめげず、当地の作柄は良いようです。そんな稲刈りが一段落したころ、いよいよの二次試験ですね。
あなたの実力が発揮されますように、と祈念しています。

今日も訪れて下さってありがとうございます。

のどかな町から応援します=中高年&多年度受験生ナビゲーター、かたじー です。
自己紹介は → (こちら

私の個人的な経験も、たまにはお役に立つかもしれません。お読みいただけると幸いです。

 

■ 二次試験まで2週間を切りました

合格すると生活が一変する、と言われています。ホントです。私ですら人生の選択肢が限りなく増え、想像を超えます。
真剣に勉強してきたあなたが今年の合格者です。試験場で自分の実力どおりの答案が書ければ合格する、と信じましょう。

あなたの家族や友人、そして ふぞろいメンバー はあなたを心から応援しています。

 

事例Ⅲで困った時に思い出すと少しは点数を上げられるかもしれない、事例Ⅲの「ルール」を書きました。例によって、私の独断と偏見です。
答案例は「ふぞろい」を見ていただくこととして、ここでは、どこから手をつけるか困った時のための提案です。部分点は得られるかもしれません。

もちろん、高得点を狙える方はスルーして下さい。
読まれる方も、“そんな考えもあるのか”ぐらいのゆる~い感じでどうぞ。

■ 事例3が苦手、つまり点数が芳しくない人には、2タイプあるようです。

タイプ1.:生産工程の知識がなく、工程のイメージができないため、設問の意図がよくわからない、と思っている人。

タイプ2:生産工程をよく知っていて、事例の問題を自身の経験や知識で解決できると思っている人。(そうです、私はこのタイプでした。)

この2タイプの人は絶対に重ならないのですが、個人的には対応策は同じでよさそうと思います。

■ ルール1 「事例の記述と一次試験の知識のみが存在する別世界の話」と考える

これにつきます。
これなら実生活での生産工程の経験や知識があろうとなかろうと、対応は同じになります。
解決すべき問題点は与件文の中にのみ存在し、その解決策も与件文や設問文、一次試験の知識の中にのみ存在します。

初見では、たとえば下のようなパニックに遭遇するかもしれません。別世界の話、と考えればパニックは収束します。

【H28年】【パニック1】
与件文にはコスト管理資料が提示されています。項目の中身の資料は記述されていません。


タイプ1の人:コスト資料と工程がどう対応するかががわからない。

タイプ2の人:コスト資料から工程や加工品のフローを推定する。

⇒ コスト資料と工程(細部)との対応は解答要素ではない、という出題者の宣言だと理解しましょう。考えなくていいのです。考える時間を使ったり、そこから何とか解答要素を捻り出したりすると、残念な結果が待っています。逆にやけに詳しい記述は、解答の要素かもしれません。
原材料費と労務費の構成比が大きいのでコストの支配的な要因、と読み取るだけでいいのです。これは、第2問目<収益改善>での問題点です。この二つに対応する解答要素を与件文から探します。

【H27年】【パニック2】
生産工程図を見て、

タイプ1の人:引出し線の説明を読んでも、工程がイメージできないと混乱する。

タイプ2の人:たとえば鋳物砂の回収(再生)とか、工程が抜けていると気付いて補おうと考える。

⇒ 大事なので繰り返します。ここは「別世界」なので書いてあることだけが真実で現実です。イメージできなくても、工程が抜けていても解答が作成できるようになっています。

事例は現実ではありません。事例の記述の目的は、受験者が出題者の期待通りに反応(解答)するための材料の提供です。知識や生産経験の多少にかかわらず、解答の素材は与件文や一次知識にだけあるのです。

■ ルール2 どんな切口(フレーム)が使えるかを意識する

事例Ⅲも切口(フレーム)を使うと事実や状況の整理がしやすくなります。
SWOT、QCD はご存知と思いますので省略します。
その他はこんな感じです。

5Mにするために付け加える切口は、注目する対象に合わせて変わるようです。

過去問で見てみます。
【H28年】【第3問】
加工不良(Qの問題点)の原因分析結果を、4Mで整理した特性要因図で示しています。

特性要因図に使われている言葉(たとえば「カット形状不均一」)が、そのままクレーム項目になっています。対応策はクレーム項目につながる原因を除くこと、です。

【H27年】【第4問】
<国内生産維持のための強化点とその理由>
SWOTから[Sを強化]、[Wを対策]、が解答候補になります。
また、社内資源の観点からは、

[4M/5M]を強化 ⇒ [QCD]の向上 ⇒ 売上・収益拡大(→国内生産維持)、

となるはずなので、この4つの[ ]内にあてはまる要素を与件文から探します。

事例Ⅲは製造業の技術や生産工程からの出題ですが、与件文の情報は(当然)網羅的ではありません。解答要素でないところは省略して記述してあります。
『与件文の情報を適切な切口(フレーム)で整理・整頓できますか?』 と、
「基本的理解力」や「分析力」が問われているのです。

■ ルール3 改善策や助言は、現状を抜き出して逆を書く

「中小企業診断士としてどのように助言するか」などと問われれば、一生懸命考えて答えようとします。でもこの試験では、この文言は『与件文を整理・整頓して、やってないことはやる、という対応策を書く』という意味だと理解してください。

【H28年度】【第4問】
<どのような新事業を提案するか>

与件文にある2つの事業に対して、どちらを選んでも4M/5Mの観点から与件文を整理・整頓して採用理由と社内対応策を述べます。より良いけれど与件文にない理由や対応策は残念な結果へ導かれます。

繰り返します。
この試験では、与件文をきちんと整理・整頓して出題者の問いに反応する、ことだけが求められています。

■ 以上、困った時の3つのルール、いかがでしょうか。
もし当日、問題を前にして固まった時に、思い出していただければ何とかなるかもしれません。

■ 大事なので繰り返します。
二次試験、がんばって下さい!

 

最後まで読んで下さってありがとうございます。

あなたの合格のお役に立てば幸いです。

■ 明日は、 道中も楽しもう♪多年度生ナビゲーター、そる  が登場します。

情報エキスパート、だけじゃない そる のブログにご期待下さい!

 

 

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