分析チーム事例4のマーフィーです。 今日は7月17日ですので、二次試験まであと3か月ですね。
客観的に見れば確実にレベルアップしていても、本人にとってはなかなか実感ができないこの時期、私のお勧めは、ご自身のやり方を一度見直してみることです。
中小企業診断士試験は、各設問で問われていることを正しく理解し、その答えやヒントになる文章が与件のどこになるのかを見つけ、必要な要素を含んだ読みやすい答案を80分以内に作成できれば、確実に合格できます。
とはいえそれが上手くできないから、私も含めてみんなが苦労したわけですが、なぜそれが上手くいかないのかを、しっかりと分析し、必要であればプロセスを変えることも、今の時期であれば有効ではないかと思います。
これは事例3の、顧客に提供する製品の品質・コスト・納期を改善するために、「設計する→計画を立てる→材料や労働力を調達する→加工する→組み立てる→検品する→ストックする→輸送する」というフローのどこに改善の余地があるかを分析し、必要なアクションをとるのと同じ考え方です。
これが9月末ですと、プロ野球選手がペナントレース中にバッティングフォームを修正するようなもので、かえって平均よりも低い結果になるリスクがありますが、今なら十分間に合うのではないでしょうか??
またマネジメントの視点が欠けていないかも検証する価値があると思います。
診断士試験は相対評価の試験と言われています。それはもちろん正しいのですが、試験要項を見ると「6割以上の点数を取ること」と書かれていますので、絶対評価の試験でもあります。
つまり全設問で満点をとる必要はなく、点数が高い設問や自信をもって答えらえる設問に全力投球し、それ以外は半分ぐらいの点数を目指し、トータルで6割を超えれば、何人でも合格できる、という試験だと思います。
それを本番中に実行するには、あらかじめ力を注ぐ、あるいは撤退する基準を事前に決めておくなど、スポーツの監督のような視点が必要です。
さて私の場合ですが、本番2週間前に「あっ、レベルが上がったな」と感じたことがありました。
8月下旬から冗長な記述をなくすために「設問を読んだ段階で、どのような文章構成にするかをメモしてから与件を読みにいく」という作業をプラスし、その代わりに与件を読んだあとに解答内容を図化して考える作業を削ったのですが、1か月強の時間を経て、ほとんどの答練や過去問で、設問を読んだ段階で、6割ぐらいの設問の文章構成がイメージできるようになり、所要時間も80分を切れるようになりました。
この時に得た自信があったからこそ、余裕をもって本番に臨めたのだと思います。
中々レベルが上がった感じがせず焦りがちなこの時期ですが、しっかりと解法プロセスとマネジメントの視点双方に対してしっかりとPDCAを回していれば、一歩一歩レベルは向上していますので、このまま集中力をキープして乗り切ってください!