みなさん、こんにちは。2年目生合格ナビゲータの芹生です。これが私の最後のブログとなります。
これまで、このブログで受験生に対して指導的な立場でいろいろと偉そうなことを述べてきましたが、この試験に合格できたのは運がよくて合格できたのだと思っています。私の試験履歴ですが、1次試験の合格は2年にわけて戦略的に科目合格を目指して平成24年度の経済学、平成25年の財務・会計とその年に易しくなった科目をうまく選択できたので合格点をを取ることができました。理系でソフトウェア開発一筋に生きてきたので、経済や経営の勉強はゼロからの勉強で苦労しました。この科目の難易度が逆だったら、今頃まだ1次試験の受験勉強で苦しんでいたかもしれません。
改めて中小企業診断士と受験生との違いについて言うと、試験に合格しているかどうかだけだと思うのです。中小企業診断士は独占業務ではないため、合格する前から活動することはできますし、資格はなくとも経営コンサルタントをしている人はたくさんいます。つまり本当にやりたいことがあるのであれば、合格する前からでもやれるはずです。何を目的に中小企業診断士の資格を取るのか、いま一度考えなおしてみるのもよいと思います。
私の経歴を振返ってみると、プログラム(ソフトウェア)開発に憧れて大手電機メーカーの子会社のソフトウェア開発会社に就職し、初めはパソコン用の開発言語を作っていました。その後、4年半のアメリカのシアトルでの海外赴任を経験し、帰国後はセキュリティソフトウェア開発のマネージメントの仕事をするようになりました。海外生活は様々な刺激が毎日のようにありました。家族を連れていっていたので家の中は日本語ですが、家を一歩出ればすべて英語で対応する必要があり苦労もしました。いろいろと生活する上でトラブルもありましたが、日本人コミュニティの中では様々な人との交流もあり、どれも刺激的でした。帰国後も同じように会社以外での刺激を求めていきたいと思っていました。これまでの経験を活かし、今後の人生において必要な資格として中小企業診断士の資格を取ろうという結論になりました。また、情報システムは科目免除だし6科目でいけるという単純な理由もありました。
余談になりますが、海外に長く住んでいるとより強く日本のことを思うようになり、日本の歴史や文化を考えるようになります。自分なりに、日本人の考えかたの原点は江戸時代にあるのではないかと思っています。江戸時代は平和が長く続き、庶民の文化や武士道のような考え方が発展してきました。その中で様々な階級の武士達もよく勉強していて、本などの回し読みをしたりしていたそうです。そのような下地があったから、明治維新やその後の列強諸外国への仲間入りを果せたのかもしれないと思っています。
さて、試験を受けると決めた後、このブログにも書いたような数年間の苦行のような受験生活の末、ついに資格を取得しました。取得してから中小企業診断士としてどう活動していこうかを考えるようになり、自分なりに模索をしてきました。ただ、企業内診断士ということもありますが、中小企業診断士としての華々しい活躍がすぐにできるかというとそうではないというのが実感です。とは言え、原点に戻って見ると中小企業診断士としての活動をするために資格をとったわけではなく、刺激を求めていたのだと気づきました。
かつて世界一シンプルなアルゴリズムやソースコードの美しさを追い求めながらプログラムを書いていた頃が一番輝いていたと思っています。今後、企業内診断士として何ができるか考えながら、ソフトウェア開発という楽しい世界に軸を置き、せっかく取得した中小企業診断士の資格を通していろんな刺激を求めて輝いていきたいと思っています。
読者のみなさま、一年間ありがとうございました。いつかどこかで一緒に診断士活動ができるといいですね。
明日は四コママンガのガネパンマンの登場です。お楽しみに。
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