2次試験、本当にお疲れ様でした。皆様、思い思いの日々を過ごしていらっしゃると思いますが、年明けまでは良くも悪くも結果がわかりません。ぜひこの時期を満喫いただけたら幸いです。私は試験が終わった後、連続飲み会記録を更新中でした(笑)そろそろ新しい目標に向かって勉強のリズムを作っていこうかなと思案する日々です。
さて、今回は謎が多い「養成課程」について書かせていただきます。
養成課程に通いながらふぞろい17のメンバーに参加している「ぴろ」の特殊な経歴をいかして、皆様へお届けできれば幸いです。
目次
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少しおさらいになりますが、中小企業診断士になるためには、まず第一次試験に合格することが必要です。第一次試験後は、次の2つのうち、いずれかの方法により、中小企業診断士として登録されます。
出典元:日本中小企業診断協会連合会HP「どうしたら中小企業診断士になれるの?」
私もたべちゃんと同じで、2次試験に落ちたら養成課程の試験にチャレンジしてみようと思ってました。
日本中小企業診断協会連合会HPで確認しましたが、全国で14か所養成機関があります。東京に集中していますが、学校によって勉強スタイルや期間、試験内容が変わります。
試験のタイミングも違うので、興味がある方は早めにご確認いただくことをオススメいたします。※情報が変わっている可能性があるので、必ずご自身で直接ご確認ください。こちらの情報を作成した時から1校増えておりました!!
養成機関、登録養成機関名 | 場所 | おおよそ期間 | 勉強スタイル |
独立行政法人中小企業基盤整備機構中小企業大学校東京校 | 東京都東大和市 | 6か月 | 週5日・日中 |
法政大学 | 東京都千代田区 | 1年間 | 月~土の日中 |
公益財団法人日本生産性本部 | 東京都千代田区 | 6か月 | 全日制 |
株式会社日本マンパワー | 東京都千代田区 | 1年間 | 平日夜間と原則土曜日 |
一般社団法人中部産業連盟 | 愛知県名古屋市 | 1年間 | 夜間(平日のうち2日間)および土曜日 |
東洋大学 | 東京都文京区 | 2年間 | 平日夜間と土日 |
千葉学園(千葉商科大学) | 千葉県市川市 | 2年間 | 土日を中心とした演習及び実習(一部、平日) |
兵庫県立大学 | 兵庫県神戸市 | 2年間 | 土曜日が中心? |
城西国際大学 | 東京都千代田区 | 2年間 | 土曜日を中心(一部平日夜間) |
一般社団法人福岡県中小企業診断協会 | 福岡県福岡市 | 1年間 | 平日夜と土日 |
札幌商工会議所 | 札幌市中央区 | 6か月 | 平日 |
日本工業大学 | 東京都千代田区 | 1年間 | 夜間(平日のうち2日間)および土曜日 |
大阪経済大学 | 大阪市中央区 | 1年間 | 平日夜間(2日)と土曜日 |
関西学院大学 | 大阪府大阪市 | 2年間 | 平日夜間・土日 |
出典元:日本中小企業診断協会連合会HP 養成機関、登録養成機関一覧
2次試験の結果が出てから、挑戦しようとすると願書が締め切られているケースがあるので興味がある方は早めにご確認ください。
では、ここから「ふぞろい」らしく定量データから養成課程について触れていきたいと思います!
今回、関東に通学している養成課程の52名の方が、受験生支援の想いに共感いただきアンケートに協力してくれました。皆様ありがとうございます!!
またトラミさんに他養成機関を繋いでいただいたおかげで、学校をまたいで広く情報を集めることができました。ありがとうございます。トラミさんは、診断士LABOにも出演されています。養成課程についてしゃべられているので、宜しければこちらもご参考にください。
◆アンケート対象者
①24年度に養成課程に通学している52名(男性46名・女性6名)
②学校の詳細は伏せさせていただきますが関東圏内の複数機関の生徒の皆様からアンケートを回答いただきました。
◆回答いただいた皆様の属性
私も通学して感じていますが、本当に様々な属性の方がいます。年齢層はバラエティーにとんでおりますが、やはり男性の方が多い傾向にあります。また意外だったのが、2次試験は受けずにストレートで養成課程をめざされる方が25%いらっしゃいます。既に独立している経営者の方も3分の1程度いらっしゃいますが、独立されている方との会話は、経営者視点の話が聞けるため、診断士として働くことを考える上で参考になることが多いです。
◆養成課程の満足度
ここからは5点満点(1点 大変不満。2点不満。3点普通。4点満足。5点大変満足)で集計したアンケート結果をお伝えします。
1つ目の質問はずばり「養成課程の満足度」です!
結果は、全体では平均値が4.46点でした。また最頻値は5点です。
時間とお金を多くかける養成課程ですが、高い満足度を誇ることがわかります。
ちなみに男女別の平均値は、男性は4.46点。女性は4.67点でした。
◆養成課程を通学して得た(失った)ヒト・モノ・金・情報の観点の満足度
次に養成課程を通学することで得たものを4大経営資源の観点で、評価してもらいました。質問は以下の6つです。
①養成課程を「ヒトの観点(講師)」から満足度を教えてください。
②養成課程を「ヒトの観点(同期)」から満足度を教えてください。
③養成課程を通して得た「モノの観点(指導テキスト、講師からオススメされる本、作成した実習報告書etc)」から満足度を教えてください。
④養成課程を通じてかかる「お金の観点(受講料金、飲み代、その他諸経費)」から満足度を教えてください。
⑤養成課程を通じて得た「情報の観点(授業内容、同期の知見、実習を通じた得た経験etc)」から満足度を教えてください。
⑥養成課程にかかる「時間の観点(授業数、授業時間、卒業までの期間etc)」から満足度を教えてください。
結果はコチラでした。
①ヒト(講師)平均4.34点
②ヒト(同期)平均4.65点
③モノ(指導テキスト、本、作成した資料等)平均4.01点
④お金(かかる費用)平均3.04点
⑤情報(得た知識)平均4.63点
⑥時間(かかる時間)平均3.84点
④のお金や⑤の時間の負担が大きい分、この2項目の平均点が下がりました。ただ全体を通じて高い満足度を誇っていることがわかります。
また上記の項目が「養成課程の満足度」に与える影響を重回帰分析で計算したところ、影響が高い項目は以下でした。
1位「⑤情報」2位「①講師」3位「⑥時間」の順でした。
この3つは満足度が高ければ、相対的に「養成課程に対しての満足度」が高い傾向が見えました。逆に満足度に与える影響が一番低い項目は「④お金」でした。ここは満足度が高くなくてもそこまで「養成課程に対しての満足度」の影響は軽微でした。
サンプル数が限られているため、あくまで参考値ですので皆様なりのポイントで学校を選んでいただければ幸いです。
養成課程に通学している皆さんから、受験を検討している方向けにコメントをいただきました。全部は記載できないため、一部載せさせていただきます。
※残りは「ぴろ」のXの方で、後日アップさせていただきます。よろしければこちらで確認ください。
養成課程を卒業後の進路はこのような意向でした。独立志向が強い方が多いようです。
私が通っている養成課程は、「日本マンパワー」になります。
働きながら通えるタイプで1年間の講義になります。通常は週3日(火・木曜が18:40~22:00・土曜が10:00~17:40)までになります。
講師の先生方は中小企業診断士として活躍されている方々が中心で、自分の得意分野をベースに1次・2次試験で勉強した内容を、実際の実務でどう活かすかを指導してくださります。さらに一緒に受講しているメンバーの属性も様々で、1年間一緒に勉強をともにできるのでものすごく強いネットワークを築くことができます。
マンパワーは「ヒト(同期)」の満足度がかなり高かったです(笑)
講義の中には、2次試験の実務補修に似た実習が年間5回あります。実務補修と違うのは①1社に約1か月程度経営支援に入る為、現場の様々な情報を入手し報告書を作れる②指導いただく先生、一緒にチームで入るメンバーは1年間の授業を通じて知り合っている為、すでに関係性ができておりチーム一丸で経営支援に入れる。このあたりがメリットだと思います。
最初は属性の傾向や志向を見て線引きをしようと思いましたが、本当に様々な方が養成課程にもいてどんなタイプが合うのかわからなくなりました(笑)
①資格を取る前に実務の経験をしっかり身につけたい②どの分野を強みに診断士として働いていくか模索したい③2次試験の勉強スタイルが合わない④時間やお金の融通がきく。こういったいずれかに当てはまる方は、養成課程の選択肢もおススメなのかなと思います。
もし養成課程にチャレンジしたいと思った方は、しっかり準備することをオススメいたします。私は養成課程は、お金も時間もかかるから応募者も少なく全員が合格できると大きな勘違いしてました。ところがふたを開けてみると、応募者も多く普通に落ちます。(私は1校目は落ちてしまいました。)合格率も2次試験の合格率並みという噂も聞きます。学校によって試験内容が違いますので、しっかり準備して臨んでいただければ幸いです。
ちなみに日本マンパワーは①マークシートのテスト(1次試験の内容)②個人面接③集団面接でした。受験生の数も毎年増えているようです。
以上、思った以上に長くなってしまいました。長文にお付き合いいただきありがとうございます。今回の記事が、受験生の皆様にとって少しでもプラスになっていれば幸いです。
最後に繰り返しになりますが、受験生支援の想いに共感いただき忙しい中アンケートに答えてくださった養成課程の皆様、本当にありがとうございました!
それでは、次回の11月20日は「しゅんいち」による「診断士1年目のリアルです!」
しゅんいちは、どんな1年を過ごしたのかな?こうご期待です。