マークシート試験のコツ(ガンバレ那覇受験生!)

同友館
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こんにちは。やーみんです。

診断士受験生応援界隈(マニアックな界隈ですね…)においては、
11月、12月は二次試験も終了し、来年の試験はまだ先の話と、
やや話題不足になる季節なわけですが、

今日は、主に12/23、24の再試験に向けて学習を重ねている受験生に向けて、
一次試験に使える、マークシート試験を攻略するテクニックについてお話しいたします。

マークシート試験というのは、出題者の思考方法を利用することで、
選択肢の内容だけで適切、不適切を判断できる場合があるんです。

診断士試験に限らず、マークシート試験全般にかけて役に立つ内容になっていると思うので
最後までお読みいただけると、とっても嬉しいです!

もちろん、日々の学習で正確な知識を身に着けるのが大前提です。
そのうえで、最後の2点、3点をもぎ取りにいくテクニックを紹介します!

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例外を許さない断言口調の選択肢は誤り

まずは例題です。次の問題は正しいでしょうか。誤りでしょうか。

すべてのタコは8本足である

知らんがな、って感じですよね。
ですが、もしこれがマークシート試験で出てきたら、この選択肢は確実に誤りです。

なぜなら、これを正しい選択肢にするためには、
世界中のタコをすべて調べる必要があるためです。
これはあまりに非現実的ですよね。

一方で、これを誤った選択肢とするのは簡単です。
8本足でないタコを、一匹でも提示することができればいいからです。

なので、これは誤りの選択肢として配置している、と考えるのが自然になるわけです。

実際の設問で確認していましょう。
令和2年の企業経営理論 第31問です。

文章の最後だけ読んでください。
「シェアリング・サービスの事業者が製品を所有することはない」と
強い言い切りの形になっていますね。

これを正しい選択肢とするためには、世界中のシェアリングサービス事業者を
調査する必要があり、現実的ではありません。

ですので、これは誤りだと判断できるわけです。

経営法務でも似たような選択肢の潰し方ができます。
令和3年の第10問をご覧ください。

「いかなる場合も」というのは、かなり強い表現です。

法律というのは、様々なケースに対応するため、条文にかなり長い但し書きが付くことがあります。

原則は選択肢の通り(2以上の発明は1つの願書で特許出願できない)としても、
時には、1つの願書で特許出願できた方が便利なケースもあるんじゃないか?と想像できたら、
この選択肢も弾けそうな気がしてきますね。

なあ、なんで出題者は、
こういう、読んだだけで誤りだってわかっちゃう設問を作るんだ?

誤りの選択肢が、まかり間違って正しい選択肢になっちゃうのを防ぐためだよ。
「適切なものを1つ選べ」という設問の時、
曖昧な言葉遣いで正しい選択肢が2つになっちゃったら、没問一直線でしょ。

組合わせ問題は多数決

こちらの問題をご覧ください。令和2年の企業経営理論 第7問です。

(中略)

問題文が欠損していますか?まあ、とにかく考えてみましょう。
ポイントは、組合せ問題は多数決です。

まずaについて、「エキスパートシステム」が2つ、「機械学習」が2つ、
そして「データマイニング」が1つです。

多数決の原則に則ると、1つしかないデータマイニングを選んでいるオは不適切です。

同じように考えると、bで1つしかないエキスパートシステムを選んでいるウも不適切、
dで1つしかない深層学習を選んでいるイも不適切です。

cは「深層学習」が3つ、「強化学習」が2つですが、
a,b,dに比べると差が小さいですので、一旦保留としておきましょうか。

というわけで、問題が欠損している状況で、アとエまで選択肢が絞れてしまいましたね。
因みに正解はアになります。

なぜこのようなことが起こるのでしょうか。
出題者の側に立って考えてみましょう。

出題者は、なるべく多くの知識を持った受験生を合格させたいと思っています。

もし仮にオが正解であった場合、
aがデータマイニングであることさえ知っていれば正解にたどり着けてしまいます。
これでは、受験生の知識量を正しく図るのは難しいですよね。

そのため、正解となる選択肢は多めに配置し、
知識が十分でない受験生を弾く仕組みになっているのです。

そうはいっても、出題者が裏を突いて
少数派を正解にする可能性だってあるわけだろ?

もちろんそう。だから、正確な知識が最強の武器なのは大前提。

とはいえ、裏を突きまくった結果、試験の本分を離れては本末転倒だし、
選択肢の濃い、薄いを測る上で、重要な情報になるのも間違いないよ。

つまらない選択肢は正解になりにくい

続いて、令和3年の企業経営理論、第29問をみてみましょう。

語尾に注目してみましょう。
ア、エ、オではそれぞれ、「~することはない」という否定の形で終わっていますよね。

仮にアが正解だとしましょう。その場合、
「色は消費者の知覚に影響しない」という事実があることになります。

でも、どうでしょう。その事実って、つまんなくないですか?
影響しないなら、わざわざ設問こしらえて、受験生に知識を問う必要が無いと思いませんか?

エ、オも同様です。こういったどうでもいい選択肢は誤りなのです。
ちなみにこの問題の解答はウです。

中小企業診断士の受験生に課す設問である以上、受験生の血肉になる知識を問うのが当然なんです。
毒にも薬にもならないような選択肢は、誤りになる確率が高いように思います。

終わりに

完全に私事なのですが、先日、診断士二次試験ぶりに資格試験を受けてきました。

知的財産管理技能検定(2級)という、経営法務の特許とか著作権とかについて、
より深堀りした内容が問われる試験です。

なかなか勉強時間が取れなかったのですが、今回紹介した知識を活用することでちゃんと戦えたんですよね。
そんな経緯もあって、今回紹介した次第です。

また、8月に受験できなかった那覇受験生の逆転勝利に、少しでも貢献したいという想いもあります。
というわけで、最後にもう一度

ガンバレ!那覇受験生!!

あしたはまっちの登場です。今受験生も元受験生もよろしく!

再現答案&得点ご提供のお願い

ご存じの通り、書籍「ふぞろいな合格答案」は、
2次筆記試験受験生にご提出いただいた再現答案に支えられております。
皆さまの全身全霊を込めた答案が、本書籍を作り上げています。

また、令和4年度より受験生全員に得点が開示され、皆さまにご提出いただけたことで、
今年出版の「ふぞろいな合格答案 エピソード16」からは、
より精緻な答案分析を行うことができました。

この場をお借りして皆さまのご協力に改めて御礼申し上げます。

令和5年度の2次筆記試験におかれましても、
再現答案および開示された得点のご提供をお願いしたいと存じます。

今年2次試験を受けられた皆さまには是非とも、
作成された再現答案および開示された得点をふぞろいにご提供いただきたく存じます。
皆さまの答案を心よりお待ちしております。

ふぞろいに再現答案をご提供いただくと…

【特典1】再現答案へのフィードバックがあるよ!


【特典2】ふぞろいにお名前(ハンドルネームでもOK)が掲載されるよ!

来年度の受験生の方々のため、あなたの力が必要です。
是非ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。

締切:2024年1月31日(水)23時59分

締切:2024年2月7日(水)23時59分

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