こんにちは。この時期は季節外れの花粉症がひどいやーみんです。
さて、ブログ班から表題のテーマを貰って、
何を書こうかつらつら考えていたのですが、
ちょっと他のメンバーとは違った視点で、執筆活動を振り返ろうと思います。
目次
R4中小企業診断士二次試験、最大のトピックといえば何でしょうか。
H30以来4年ぶりに復活した3C分析? 鬼のように難化した事例Ⅳ?
勿論それらもあるでしょうが、ふぞろい執筆に関して言えばやはり、
すべての受験生に対し、点数が開示されるようになったことと言っていいでしょう。
まさに、ふぞろい執筆においては目を開くような出来事であったわけですが、
私にとっては、正直結構なプレッシャーでした。
当然、受験生の皆様からは分析精度の向上が期待されます。
それでは今日は、どこまで協会採点の実像に近づくことができたか、
私の担当した事例Ⅰだけではありますが、その分析の成果を見ていただきたいと思います。
せーの、ドン!
運営管理でおなじみ、散布図ですね。
横軸が協会から送られてきた点数、縦軸がふぞろい流での採点結果、
個別のプロットは受験生お一人お一人を表しています。
いかがでしょうか。
勿論、y=xの線の上に全ての点が乗ってくるのが理想なわけですが、
そこまではいかないにしても、
手前味噌ながら、それなりの相関になっているように思えます。
傾きが0.8と1より小さく、また切片が正なので、
多少、点数の高い方に厳しく、点数の低い方に甘い採点になっていますね。
因みに、上の散布図は最終版ですが、
下の散布図は、分析2週間くらいの、最初期バージョンです。
最終バージョンと比べると、点の密集具合がふわっとなっています。
傾きもだいぶ緩やかですね。
ここから、試行錯誤を繰り返し、何度となく議論を重ね、
上の最終版まで辿りついたわけです。
ふぞろい採点は突き詰めればキーワード採点であり、
因果のつながりや日本語の正確さは重要視されません。
私も分析の過程で多くの合格答案、不合格答案を拝見しましたが、
合格答案ほど因果のつながりが正確で、日本語としても読みやすい印象のものが多く感じました。
また、助言問題などで幅広い解答が想定される場合、
それらすべてをキーワードで捕捉するのは困難であり、単純に紙面も足りません。
キーワード採点が適している設問と、そうでない設問があるよね、という声は、
他のふぞろいメンバーの中からもあがっていました。
協会採点とふぞろい採点の差は、大きくは上記のものではないかと考えています。
正直、この散布図を出してよいか、葛藤がありました。
分析の精度について、本当に受験生の皆様に納得いただけるのか、
売上が落ちて同友館さんに迷惑をかけるのではないか、と。
しかし、受験生の皆様はお金を払ってふぞろいを購入くださるわけです。
分析の精度について事前にご納得いただく事は、
購買くださる方への誠意ではないかと考え、
こうしてありのままを開示した次第です。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
さて、堅苦しい話はお開きにして、あすはまっちの登場です。
彼女の自然体な記事もぜひご覧ください。