リベンジャーズの秋

同友館
doyukan_logo

 秋の夜長、皆様如何お過ごしでしょうか。明けない夜もあって欲しい・朝弱人間Tommyです。

 さて、長きに渡った自己紹介のブログで「○○を紹介予定」と言いながら全くそれに関することを書いていなかったので、今回は3度も受けた2次試験に関するお話をまとめて記したいと思います。


==========================================

ふぞろい16メンバーのブログは2月20日スタート!

どうぞお楽しみに!

===========================================

1回目の2次対策としてやったこと

教材

  • 診断士ゼミナール
  • TAC過去問集
  • TAC集中特訓診断士二次試験
  • ふぞろい
  • 全知識・全ノウハウ
  • 30日完成事例Ⅳ
  • 図書館にあった二次試験テキスト

勉強の仕方

 とにかく何から始めればいいのか分からなかったため、診断士ゼミナールのビデオ講義を聞いた後は、過去問をひたすら回すというザ・シンプルな勉強を続けました。それぞれ教材で示されている解答の中で、自分が「これが一番腑に落ちる」というものの写経もやっていました。また、教材全てに共通して拾われているワードにはラインを引き、それだけは外さないようにと目立たせていました。事例Ⅳに関しては、過去問をやっていく中であまりの出来の悪さに吃驚し、別途対策が必要だと考え、更に問題集を買い足しました。

反省点

 1回目に関しては1次試験後に勉強を開始し、2カ月半ほどしかなかったため、迷っている暇もなく、とにかく過去問を回すので精一杯でした。今考えてもそれしかなかったと思うので、まぁ良くやったなという感じです。

2回目の2次対策としてやったこと

教材

  • 1回目のときと同じもの
  • MMC通信

勉強の仕方

 MMCの通信講座受講を始めたため、その添削問題を主にやっていました。また、過去問に関しては大切だと思う知識やキーワード、考え方を単語帳に書き出し、例えば「事例Ⅰ・人事施策」などタグ付けをしてカテゴリーに分けて閲覧できるようにしました。事例Ⅳに関しては引き続き30日完成とMMCの事例Ⅳ対策問題集をしていました。

反省点

 大きな反省点としては、完全に予備校に頼った学習になってしまったことだと感じています。まだ中だるみの春先から添削問題に追われ、気付けば過去問や事例Ⅳの演習が疎かになっていました。また、予備校の解答法には各社独自のメソッドがあるかと思うのですが、私はMMCの解答の「型」の乗りこなしに苦戦し、自分が考えた答えとMMCの型に合わせた答えの融合がうまくいかず、最後まで自分が納得のいく解答が作れなくなってしまっていました。結果ひとつの設問の答えに「この一文は明らかにMMCの型にはめた解答、この一文は型にはまらなかったけれど書きたいオリジナルの解答」というようなパッチワーク解答になってしまっていたような気がします。

3回目の2次対策として

教材

  • まとめシート
  • TAC過去問題集
  • 事例Ⅳの全知識

勉強の仕方

 この年も1次試験に通るかどうか不安なところだったため、2次試験の勉強を始めたのは1次試験後でした。しかもブログでも書いたように、手元に教材が全くなかったため、どこまで揃えるかを悩みながらのスタートでした。ネットで情報収集をしていた時、まとめシートに出会いました。偶然にもその半年ほど前にAmazonのFireタブレットを購入していたため、それを利用してkindle unlimitedを契約し、まとめシートシリーズを閲覧できるようにしました。Kindle unlimitedでは他にも数冊診断士受験関係の本があり、そちらも参考にできたので、割とお勧めです。まとめシートの解答・解説が私にとっては合っていたようで、少しずつ意図を理解し、安定した解答を書けるようになりました

 そして、この年から無駄に写経を続けることを止めました。代わりに、Evernoteを利用し、そこに各テキストの解答をそれぞれ打ち込み、更に問題の「何故間違えたか」と「どのような知識や思考プロセスがあれば解答に辿り着けたのか」を表にして整理するようにしました。また、Evernoteの良い点として、タグ付けができるということがあります。1ページに1事例を記載し、そこに出題された問題の分類タグをつけたら、その分類でもソートをかけることができます。特に事例Ⅳでは「NPV」「セグメント別会計」などのタグをつけ、まとめて復習ができるようにしていました。

 既に解いたことがあった平成24年から平成30年の過去問を1周した辺りで「問題をある程度パターン化できるのでは!?」と考え、これまで年ごとに解いていた過去問を、事例ごとに縦解きしてみることにしました。更に、Excelで分析シートの作成を始めました。まずはシートを「提案」「課題・対応策」「助言」「理由・要因」「留意点」と5枚用意し、問われていることに対応するシートに表を書き加えていきました。記入した具体的な内容は「事例」「年度」「設問番号」「設問」「解答(模範解答の中で最も腑に落ちたもの)」「解答の根拠」「構文」「考え方」です。この切り分けは私が勝手につけたものなので、内容とは違うかもしれません。以下の画像が実際に作成したものです。更にそこから、よく使うフレーズなどはQuizletというアプリで単語帳を作成し、コツコツと覚えていました。ちなみにスプレッドシートの作成はとももやっていたようです。

 事例Ⅳに関しては、過去の経験から重点的にする必要があると考えたため、新たに「事例Ⅳの全知識」を購入し、それで演習を重ねました。事例Ⅳに関しては、どうやったって80分で全問解答を狙うのは私の実力からして難しいため、個人的には80分計って1回分解くのは意義が薄いかなと感じました(あくまでも2回本番を受けての感想です)。80分まとまった時間が取れそうなら他の事例の演習に回し、事例Ⅳは「事例Ⅳの全知識」を使用して細切れ時間でやるようにしました。

良かったと思えた点

  1. 難問を見抜けるようになった
     それまで事例Ⅳ以外は、難しい問題でも勉強を進めれば必ず解けるようになるはず、出題者は、合格者なら解ける問題を出してきているのだから、全て100%の力で挑まなければならないと思っていました。しかし実際は、あのまとめシートの著者・野網美帆子さんでさえ、難問は難問だと割り切って解説をされていました。「できない問題は、できるようにならないかもしれないし、皆もできないかもしれないんだ」と思うと肩の力が抜け、難しい問題を見極められるようになりました。勉強をしている中で、どの模範解答の解説を何度読んでも納得できないものが出てくるかもしれません。そういった問題に限って、各社解答も違う。そんな問題は、もしかしたら「捨て問」かもしれません。
     結局、私は解答欄の書き間違えリスクが怖かったことや、やはり設問の流れは大事なのではないかと思い、基本的には設問順に解くようにしましたが、その中でも時間配分の濃淡をつけられたことは、精神的にも良かったような気がします。

  2. 時間がないという環境で取捨選択ができた
     ブログでも書きましたが、不合格の2回は専業主婦で、特に2次試験前はアルバイトも入れなかったので、勉強時間は他の受験生よりも多く取れました。そのお陰で深い学習ができたのか、約3年ぶりの二次試験勉強でも思ったよりスムーズに入り込むことができました。ただ、やはり合格を狙うとなると、深い理解だけでなく、得点にする力が必要となります。
     3回目の受験時は仕事を始めていたため、これまでよりも圧倒的に勉強時間が取れませんでした。しかしその分、これまで何も考えずにやっていたことを見直し、本当に効率的な方法はないかを考えるようになりました。それが事例ごとの縦解きや、電子機器を使った勉強です。また、精神的にも「たとえ合格できなくても、いつかこの勉強は仕事に活きるかも」と思うと合否だけにフォーカスしていたときよりも楽に勉強ができました。今、仕事や家庭でなかなか時間が取れず、悩んでいる方も多いと思います。でも、逆にそれがプラスに働くこともあるかもしれません。
     また、1次試験でも2次試験でも残念な結果に終わる方もいた(いる)と思います。それでも、やってきたことは決して無駄になっていないと心から感じます。3回目の2次試験に合格できたのは、3回目の受験勉強期にやったことが功を奏しただけでなく、1,2回目の受験勉強があったからこそなのだと痛感します。3回目の勉強法だけを、1回目でやっていても、私は合格はできていなかったでしょう。1,2回目の勉強法は、失敗ではなく合格のための大切な過程だったのだと、今となっては思います。

  3. 2次試験もある程度暗記で対応できるということに気付けた
     これは「与件文に寄り添って解答する」という大前提に少し対抗する論になるため、100%正しいというものではありません。ただ、全設問のうち数問は、本質的にはセオリー通りで、それをその時のA~C社に合わせた具体例で肉付けしていく、というものがあると感じました。つまり、設問文を見ただけで、解答の骨子は決まってしまい、与件文の中の言葉でドレスアップしていく、といった感じです。そのため「○○を問われたら○○という解答を疑う」といったものを各事例でピックアップし、それを既出のQuizletで丸暗記するようにしました。
     現在、他の日のブログで「○社ベタストーリー」という三文小説を書かせていただいていますが、その台詞に空欄を持たせているのは、どんな○社の状況でもある程度ベタな解答はあるのではないか、という私の仮説を実験しています。意図としては、単語帳の表裏のように、与件文を見なくてもある程度骨子ができてしまうような汎用的な解答の型を、これまでの過去問等から探して準備しておいてもらえたらいいのかな、といった感じです。従って、この文章に示唆されている内容だけでなく、考えられる台詞の事例集を作っていただけるきっかけになればこれ以上のことはありません。ちなみに、私も正解は用意していません。ごめんなさい。

最後に

 合格を目指して頑張っている方々に対して何か有益なアドバイスができたらいいのですが、決定的なことが何も書けず、申し訳ない気持ちで溢れています。一応「私が受験生時代に何が知りたかったか」をメインにネタを考えてはいるのですが、やはり知りたかったことなんて「合格できる解答の書き方」しかなかったような気がします。でも私は、今でもそれが分かりませんし、今受けても受かる気がしません。「正解の分からない試験」は勉強法の正解すらありません。やってきた勉強法と結果に、どこまで因果関係があるのかも分かりません。だからこそ、やるべきことをやったら、最後の最後は自分の勉強法を決して後悔せず「完璧にやれた」と思い込んで試験に臨んでもらえたらと思います。それすら本当に因果があることなのかは分からないのですが。

 さて次回はお待ちかね、リーダーとして現在進行中でご活躍のソーイチです。スペースで公開された、家庭を大事にしながら勉強に励んでいたエピソードに、男女問わず好感度爆上がり!きっとセクシーな解説をしてくれることでしょう。彼の金言を知りたい方は、来週月曜日にこの場所でお逢いしましょう。

 それでは皆様、それでも明けない夜はない・Tommyでした。次回までご機嫌麗しゅう。

「この記事が参考になった」と思った方はクリックをお願いします!
SNSでフォローする