おはようございます!こんにちは!こんばんは!ジャンボ!
秋らしくなってきた大阪よりみっこがお届けします。
1次試験の発表日ですね。皆さんの結果が思い通りでありますように…
今日は、受験生からよく聞く「独り善がりな解答」についてお話したいと思います。
かく言う私も予備校講師から「独り善がりな解答」になっているとよく指摘された受験生でした(笑)
そんな私の受験時代の対策をお伝えいたします。
私が、2次試験の事例Ⅰ~Ⅲの過去問を複数年分解いて、行き詰まった頃にやった対策です。
出来てるんだか~、出来てないんだか~…手ごたえを感じなくなった…なんて方に読んでいただければと思います。
目次
まず、独り善がりを調べてみました。
『自分だけで、よいと思い込み、他の人の考えを聞こうとしないこと。独善(的)。』(出典:Oxford Languages)
これを事例Ⅰ~Ⅲに当てはめて考えると、
・自分の仕事の経験や知識に引っ張られる
・過去問、予備校演習問題の解答パターンに引っ張られる
でしょうか?
よく言われる「社長の想い、与件文に寄り添っていない」解答になってしまうんだと思います。
けれども、実際、私の2次試験勉強の初期は、「社長の想い、与件文に寄り添った」解答とは????と全くわかっていなかったんです…
では、どうすれば寄り添えるようになるのか?!
①私の2次試験勉強の初期の状況
予備校の演習、過去問ともに、事例1題の中に得点を取れる設問(例えば20点中12点)と全く得点が入らない設問(例えば20点中2点)が存在し、上下に振り切ってました。
②初期の状況の分析
得点をとれる設問:与件文から情報を拾って整理すればある程度加点されるタイプ。
得点を取れない設問:今後の戦略や方向性に沿って助言するタイプ。
私は自分の状況をこのように分析しました。
以下は、まだ見たくない人は枠内を飛ばしてください!
例えば、H28年度事例Ⅰの第1問(設問1) 「当初立ち上げた一般印刷事業などの展開によってA社は成長を遂げることができた。その要因としてどのようなことが考えられるか。」 ↓ 「成長を遂げることができた要因=A社の強み、市場の機会」を与件文からワードを拾って盛り込んでも、私にとっては得点がとりやすかったのです。 一方、第3問 「業績低迷が続くA社が有能な人材を確保していくためには、どういった人事施策を導入することが有効であると考えられるか。中小企業診断士として100字以内で助言せよ。」 ↓ 「人事施策(採用、配置、報酬、育成、評価など)と1次試験から知識を引っ張って書けば良い!有能な人材が居ないんだから、採用と育成やろ!」ってのが初期の私の考え。 そして知識と向き合ってしまうと、「どんな力やスキルを持った人材をどのように育成、採用するのか?」は書けないんですぅ~ こんな状態だったの、私だけかしら?汗 |
当時の私の気持ちは「与件文はちゃんと読んでるで!なんでやね~ん!」です。
合格した先輩や講師に聞きました。そして1つの私なりの答えにたどり着いたのです。
事例問題の設問を解くということは、
✖正解を導く → 〇提案書、報告書を書く
だ!と。
仕事で、提案書、報告書を書く時、
①相手を説得するためには、相手の要望を探りますよね? ②相手を説得するために現状把握、情報収集をいろんな視点で集めますよね? ③要望に沿った具体策の提案をする。 ④この提案は相手の状況から考えると実現可能ですよ!と根拠を伝えますよね? |
そ!これが解答を作っていく過程なんだと!
そして、さっきのH28年度の事例Ⅰに当てはめると、
①社長はA社を存続させるために、事業をどのように成長させたいのか?(相手の要望) ②そのためにA社に必要な要素は?=今は足りていない。(現状把握・情報収集) ③①を満たす提案をする(具体策の提案) ④その要素を得るための具体策は、A社では実現可能である。(実現可能な根拠) |
なんと!解答骨子が出来上がります。
乱暴な言い方をすれば、作問者、採点者を納得させられれば、何を書いてもいいんです。
納得させるためには、上の②、④を盛り込むことです。
そして実は、彼らを納得させるための根拠は、作問者が既に散りばめているはずなので、合格者のほとんどが同じような解答になるのだと思います。
②、④の作業が、「社長の想い、与件文に寄り添う」解答に仕上げていくのだと私は考えます。
ここでお伝えしたいのは、「正解」を考えるのではなく、相手を説得する「提案書」を作っていると認識を変えることで、解答作成の精度を上げることができると思います。
次に、伸び悩んだ時にしたことは、「事例問題を作ってみる」でした。
作ることで、作問者の気持ちがわかるようになります。
先ほど、作問者は「相手を納得させる根拠を散りばめている」と書きました。
そう!この「散りばめている」が厄介ですよね~。(まとめてわかりやすく整理しといてよ!と思いますが、だから試験問題なんですよね笑)
この散りばめられている内容に80分で気づき、整理することが試験では重要です。
しかし、私はこの情報整理がなかなかできませんでした。
そこで、自分の身近な事を題材に事例問題を作ってみたんです。
例えば、家の近くのスーパー、コンビニ、自分の会社、子どものスポーツ教室などです。
多年度生や、少しお時間が取れる方はやってみてください。はまりますよ~(笑)
私は事例問題を自作してから、格段に問題を解くスピードが上がりました!
所要時間は90~120分程度で、電車の中で携帯へのメモでやれます。
作り方は「最後に」の後に書いておきますね。
2次試験は、1次試験と異なり相対評価です。だから、高得点を!と思い、焦るとは思います。
私は2年間2次試験を勉強してやってみて思うことは、高得点を狙えば、狙うほど、奇をてらうような解答になり、論理性に欠けてきます。
私は2年目の2次試験挑戦のTAC模試で、5割の点数で、全国順位は9%だったのです。
高い完成度を目指すのは難しい試験で、如何に重要論点を落とさないかが大切なんだと感じます。
いつも応援しています!
明日は、実務補習3回目の報告資料作成中で、ヘロヘロのしーだの登場です!
0.身近な題材を決める。
私は、前職の大学受験予備校を題材にしました。
1.設問と解答から決める
例えば、設問は
「B社では、新規顧客層の獲得にも力を入れていきたいと考えている。どのようなプロモーション戦略を行えばよいか。期待効果とともに160字で述べよ。」
例えば、解答は
自社の強み生かし、市場の機会を掴み、整合性が合う活用できそうな経営資源から具体策を考える。
自社の強み:医学部受験の指導力が高い
市場の機会:医学部志望者が増えている、近隣に自転車通学生が多い進学校がある
活用できそうな経営資源:空き地、医学部在籍の大学生がアルバイトでいる
これらを基に解答を作ります。
2.与件文を作る
私は文章にせず、箇条書きにしました。
例えば、一部抜粋
・B社は75年続くY県にある大学受験対策の塾である。
・塾業界では、少子化のため地域にいる限られた人数の高校生の取り合いになる。また、全国的に著名なO県の隣のX県にあるK大学の合格者が出た塾は、翌年の生徒が大幅に増加する傾向にある。よって、より有名な大学への合格者を輩出したいと考える。
・O県にはB社のすぐ近くに、K大学を目指す生徒の多いS高校がある。S高校のほとんどの生徒が、B社含め塾には通っていない。
・B社の敷地内には昔は送迎の保護者の車が停められる駐車場があるが、最近は子どもも携帯も持っており、保護者も共働きのため、駐車場は使用されてない。
解答になる要素を散りばめていきます。
記載する順番を変えたり、要らん情報を入れたり、要素をばらけて書いたり…例えば、1つ目で大学生のアルバイトを活用しています。6個目で医学部に通っている大学生は…とさらっと入れるなど。
勉強仲間が迷うようトラップを仕掛けたりするのです。結構面白いですよ!
この作成過程で、作問者の気持ちがわかってくると思います。
そして勉強仲間に解いてもらい、解説を見せます。論理性がないとか突っ込んでもらえると自分が与件文から情報を取り損ねているところだと理解できるのです。
ぜひ、チャレンジしてみてください。