多年度生の2次対策・事例Ⅰ~Ⅲ編

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みなさん、こんにちは。独学・多年度サポーターたまちゃんです。

前回の私の記事では「多年度生の2次対策・事例Ⅳ編」と題して、すでに何度も同じ過去問を解いてしまった方におすすめの勉強法をご紹介しましたが、本日もその続編として「事例Ⅰ~Ⅲ編」をお届けしたいと思います。

なお「多年度生の」としていますが、正確には「同じ2次過去問をすでに複数回解いている人」が対象ですので、初年度の受験生でも、対象の方はぜひご一読ください!
また、一部の過去問について、設問の内容を紹介していますので、気になる方は過去問演習後にお読みください。
(解答についてのネタバレはありません)

最初の準備:設問を要約する(省略可能)

今回紹介する勉強法のメインはこの後の「2次過去問を分野別に解く!」なのですが、それを効率的に行うため、また2次試験全体を俯瞰するために、私は昨年の1次試験終了後、8年分の事例Ⅰ~Ⅲの全設問と解答を自分なりに要約してみました。
(なぜ8年分かというと、当初は13年分行う予定でしたが途中で時間と体力が尽きたためです)

令和1年事例Ⅰ(葉たばこ乾燥機メーカー)を例にすると、
第1問
問題:自社製品のメンテナンス事業が成功しなかった最大の理由(100字)
解答:「○○」、「△△」、「□□」

第2問
問題:高コストで古い営業体質の背景にあるA社の企業風土(100字)
解答:「●●」、「▲▲」、「■■」

といった感じです。
解答の要約はネタバレ防止と、みなさんがご自身で考えたほうがよいと思って伏せましたが、実際にはふぞろいのキーワードなどから重要と判断したものや、解答時のポイントなどを要約して書いていました。
これを8年x3事例、エクセル表にポチポチ打ち込むことで自作の過去問データベースができあがりました。

この作業によって得られるメリットとしては、
・過去問を網羅的に抽象化して整理することで、初見問題への対応スピードがあがる
・作成するためには問題と解説を何度も往復して読み込む必要があるので、漫然と採点するよりも理解が深まる
・そのままファイナルペーパー風に使える
などがあり、私は確実に効果があったと思っているのですが、最大のデメリットとして
・めちゃくちゃ時間がかかる
ということがあります。ですので「とりあえず3年分」とか「苦手事例だけピンポイント」、「まったくやらない」、等々みなさんの時間的余裕と相談して判断してください。

2次過去問を分野別に解く!

多年度生ともなると、自分が苦手な分野はある程度自己分析できていると思います。
私の場合は主に3つありました。

 事例Ⅰ「組織改編」の目的や理由を答える問題
 事例Ⅱ:目的に合った「具体的な施策」を提案・助言する問題
 事例Ⅲ:○○のために必要な「情報」を答える問題

苦手というよりは「何を書けばいいのかがわからない」「いまいちピントを外した解答しかかけない」といった感じでしょうか。
1次試験には「過去問マスター」という分野別に整理された問題集がありますが、そのように同じ苦手分野の設問をまとめて縦に深く深く掘っていくイメージです。
すでに何度も解いている問題ですので、解答というよりは「徹底分析」に近い形で向き合いました。

似た分野の問題を並行して分析していくと、いろいろと見えてくることがあります。
例えば、事例Ⅰ「組織改編」の問題ですが、平成28年第1問設問2や平成30年第3問では「組織改編を行った理由について」問われているのに対し、令和1年第5問では「組織改編を見送った理由」と、真逆の視点での設問も存在します。
それらを様々な角度から比較検討しつつ、それぞれへの対処法などを年度を縦断しながら蓄積していくことで、少しずつ苦手意識を克服でき、本番での対応力がアップしたと考えています。

最後に

上記の訓練をすることで、抽象化された設問と解答の脳内ストックが増え、初見でも「あぁつまりはこういうことか、それならば使うのは○か△か□あたりかな」と、ある程度事前に解答候補の絞り込みができるようになりました。
私は設問から先に読むのですが、設問段階から解答候補を絞り込んだ状態で与件文を読むことで、キーワードをピックアップする際の効率がかなり上がったように思います。

なお、繰り返しになりますが、時間のかなりかかる勉強法ですので、取り組む際はご自身で範囲を工夫して対応することをおすすめします。


さて明日は、最近すっかり「トガってる」キャラが板についてきた、イノシが北海道から登場します。
お楽しみに!

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