皆さんこんにちは!事例Ⅰチームです。
本日は、事例Ⅰチームの企画として、
「ふぞろいを使って採点をする際のイメージ」をご紹介したいと思います。
(なお、今回の記事は令和2年度 事例Ⅰ 第2問の内容を多分に含みますので、
気にされる方は一度、過去問を解いたうえでの閲覧をお願いいたします。)
目次
令和2年度の事例Ⅰ 第2問ではA社の情報システム化について問われた問題でした。
仮に以下のような解答を作成したとして、どのようにふぞろいを活用するのか考えてみましょう。
「若い女性事務員はベテラン女性事務員から2年間にわたり、OJTの形式で知識や経験を受け継いだ。また、その過程で、フローチャートを作成することにより業務を整理することによって情報システム化を進めた。(95文字)」
まずは採点をして、自分の大まかな得点を知ることで実力を確認しましょう。
(特に初学者の方はなかなか点数が取れず、心が折れそうになると思いますが、最初はどの受験生も通る道だと思いますので安心してください。)
今回の答案で加点になりそうな箇所は
「ベテラン女性事務員から~知識や経験を受け継いだ」
という部分はキーワードを見ると加点されそうです。
「フローチャートを作成することにより業務を整理する」
の部分についてキーワードには「標準化(マニュアル化、形式知化)」という部分と同じ趣旨で書いているので加点対象になるかも・・・?ならないかも・・・?と悩む部分になりそうだと思います。
このように悩む場合について、個人的には思い切って×にしてしまったほうが良いと考えています。
キーワードの例として挙がっているものについては合格者やA答案に多く記載がされたものになっています。それらのキーワードが最適である、とまでは思いませんが、採点に悩む場合にはそのキーワードを使用した意図が少しずれていたり、文字数が多かったりと改善の余地があると思います。
間違いを認めた内容については印象に残りやすいので、次につながると思いますよ!
というわけで、厳しく採点すると4点となりました。
本設問が「勝負の分かれ目」であることを考えると6割は欲しい問題でした。
何が足りなかったのか、改善できる余地はあるのか
という点についてじっくり見直していきましょう。
ここが一番重要な部分ですね。
例えば、以下のような観点で答案の見直しを行っていました。
・与件文にある必要な情報を見落としていないか
・合格+A答案を見て、ヒントになるものはないか
・知識や考え方で不足している部分はなかったか
今回の例で考えると、
「総務担当責任者も前任のベテラン女性事務員と2年ほど共に働いて知識や経験を受け継いだだけでなく、それを整理して情報システム化を進めたことで抜擢された若い女性事務員である。」という与件文は活用できていますね。
しかし、「複雑な事務作業や取引先との商売を誰よりも掌握していたベテランの女性事務員」といった記述を活用できていないことがわかりますね。
このように与件文を活用できていなかった場合には、なぜ活用できなかったのか、他の問題を解く際にも同様の見逃しを減らすためにはどのようにすればよいのかを考えることが重要です。
与件文の見落としについては以前の記事で詳しく紹介しておりますので合わせて確認してみてください!
例えば、今回の合格+A答案を見ると「手順は・・・」、「情報システム化の推進手順は・・・」という書き出し方で始めている答案があります。
このように「手順は何か?」と聞かれた際には、「手順は・・・」と始めることで設問の意図から外れにくい答案を書ける可能性が高いです。
あるいは、合格+A答案では手順だけでなく、それらの手順を経ることの目的や効果をうまくまとめていることに気が付くと思います。
ここから、施策の目的や効果について意識すると、高得点が狙える答案に近づけると考えられます。
このように、合格+A答案を自分なりに分析することで合格へのノウハウを獲得することができると思います。
ふぞろいの解説パートでは各設問の分析担当者が問題を解く際に必要な知識や考え方をまとめています。解説を読んで自分の知識や考え方に誤りや不足しているものがなかったか確認しましょう。
例えば、今回のふぞろい14の解説では”SECIモデル”が紹介されています。
この内容について
「覚えていない・・・」
「扱った気がするけど、内容まで思い出せない・・・」
「内容まで理解しているのに、問題を解く際には思いつかなかった!!」
など様々なケースがあるかと思います。
不足していると感じた知識や考え方があれば、インプットしなおしましょう。
ここまで、答案を書くための知識、考え方、書き方などを見直しました。
これらを確認するだけではなかなか身につかないので、しっかりアウトプットも行いましょう!
例えば、私は「再度、答案を作成してみる」という作業を行っていました。
内容を理解しても、特に最初の頃はうまく文章にできないということが起こります。
答案を再作成することで知識の再整理、定着を行うとともに、文章力強化も図ることができたと感じています。
また、他にも「確認した内容をまとめてファイナルペーパーを作成していく」ことも有効ではないかと思います。
ついて本日は「ふぞろいを使って採点をする際のイメージ」をテーマに記事を書きました。
少しでも皆様の参考になりますと幸いです。
さて、明日は本日に引き続き事例Ⅰチームより投稿させていただきます!!!
明日もお楽しみに~!