「自分が書かなかったこと」を知る(ふぞろい活用法)

同友館
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みなさん、こんにちは。独学・多年度サポーターたまちゃんです。

いよいよ「ふぞろいな合格答案 エピソード14」の発売が6月21日に迫ってまいりました!

私は2次試験を5回受験し、毎回ふぞろいな合格答案シリーズ(以下、「ふぞろい」)を使って勉強していましたが、いま思えば最初の頃は「ほとんど活用できてなかったなぁ」と思っています。
そして途中から使い方を改め、私なりに効果があったと感じています。

本日は、そんな私の「ふぞろい活用法」を、ダメな例も含めてご紹介いたします。
あくまでも使い方、勉強方法は人それぞれだと思っていますが、参考のひとつにでもなれば幸いです。

採点したらハイおしまい(ダメな例)

受験初期の私は、過去問を解き終わった後の採点方法として
「自分が書いたキーワードがふぞろいに載っているか」
という視点で採点していました。

例として、令和元年度事例Ⅱ、ネイルサロンの問題で、第1問SWOT問題のO(機会)で私は実際にこう書いています。

①ネイルサロン市場の安定需要 ②全国比で従業者と同年代が多いX市の人口構成

そして、この年の問題を収録している「ふぞろい13」の解答ランキングは以下でした。

1位 高級住宅街・富裕層
2位 市場規模拡大
3位 イベント・行事が盛んな土地柄
4位 従業員と同世代が多い人口構成
(実際の誌面は6位まで掲載。文言も簡略化しています)

ダメな時期の私ですと、「よし、①は2位にあるぞ。②は4位だ。すばらしい、ハイ次!」

そんな感じで、完全に視点の方向が「自分の答案→ふぞろいの解答例」になっていました。
いまにして思えば、これでは「ただ解いて採点しただけ」で、もったいないことをしていたな、と思います。

「自分が書かなかったこと」を徹底分析

不合格を重ねた後に、私は1次・2次ともに勉強方法を大きく見直しました。
そのひとつとして「ふぞろい」による採点方法も、視点を「ふぞろいの解答例→自分の答案」に変えてみました。

・なぜ1位(上位)を書かなかったのか?を追求する

先ほど、私は2位と4位のキーワードを書いただけで喜んでいましたが、裏を返せば1位を書けていないわけです。
(ふぞろいにおける上位キーワードが必ずしも絶対的な正解かどうか、というのはいったん置いておきます)
問題用紙を見返し、1位に関連した箇所にマークをしていたかどうかを調べます。
マークしてあれば、なぜそれを書かなかったのか。
していなければ、なぜマークしなかったのか。
徹底的に自問自答して追求し、与件文から「多くの受験生が注目したキーワードを見逃さないようにする」訓練を行いました。

・もう1要素入れられないか?を追求する

私の解答には2つの要素しか入っていませんでしたが、字数の節約などでもう1要素入れられないかを推敲します。
とはいえ、自分の書く文章というものは良くも悪くも固定化してしまい、なかなか違った言い回しが思いつきません。
そんな時は「ふぞろい」に掲載されている多くの再現答案を見ることで、同じことを言うのにも「あぁ、こう書けば文字数が少なく伝えられるんだ」「おおっ、この言い回し好きかも。もらい!」等々、非常に参考になりました。

私の例の場合、まず「ネイルサロン」「全国比」「X市の」は削っても問題ないかな、と考えます。
(そうすると12文字稼げます)
そして、「ふぞろい」の解答ランキングから、自分が書かなかった要素を選んで答案に追加してみます。
問題用紙を見返して、マークしていたけど結局使わなかったキーワードなどがあれば、それが最適ですね。
今回なら、1位にからめて「高級住宅地に立地し」とか書けたかな、などと推敲していきます。
(もちろん、数多く入れればいいというものではないので、そこは合格者の再現答案などでバランスを見ながら検討してください)


ふぞろいの強みをフル活用しよう

2次試験の関連書籍は数多く出版されていますが、やはりなんといっても「ふぞろい」の最大の特徴、診断士風に言うと「強み」は「実際の受験生から寄せられた、数多くの再現答案から構成されている」ことでしょう。
書籍の冒頭にも書かれていますが、「ふぞろい」にも不完全さはあり、決して万能薬ではありません。
ですが、ここまで私が書いてきたような勉強法に限れば、「ふぞろい」が一番適していると考えます。

現実的には複数の書籍を使い分けて学習を進めることが最善だと思いますが、ぜひとも「ふぞろい」を使う際は「ふぞろい」にしかない強みを最大限活用してください!


明日は、ラベンダーが色づき始めた北海道からイノシが登場します。お楽しみに!

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