事例Ⅳ NPVの攻略法

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こんにちは!事例Ⅳ大好き!イノシです。

 

2次試験攻略の上で最も重要な科目と言っても過言ではないのが事例Ⅳ(財務・会計)です。

 

予備校やいろんな書籍、各種ブログでも同じような話を聞いたことがある方も多いかもしれません。

しかし、いくら「重要だよ!」と言われても

 

・事例Ⅳは、計算が多くて時間が無いけど、どうしたらいいの?

 

・どうやったら計算間違いを無くせるかわからない。

 

という方も多いのではないでしょうか?

 

 

ふぞろいのメンバーでも、「難問は捨て問にしたぜ!」とか「部分点狙いで」といった方もチラホラ、、、

 

逆に、そういう方が多いので、この難問が解けると他の受験生に対して大きな差をつけることが出来て合格確率がグッと上がりますよね!

 

そこで本日は、

・事例Ⅳで高得点を狙いたい!

 

・計算間違いを無くしたい!

 

という方に向けて、私のイケカコ地獄の3周ロードの経験を踏まえて、難問である可能性が高いNPVの攻略法について解説していきます。

※イケカコとは意思決定会計講義ノートのことです。下記から購入できます。

イケカコの型

イケカコの設備投資からキャッシュフローの計算を要約すると以下の通りです。

私はこれをイケカコの型と呼んでました。

0年目のパラメータ
(通常、1年目期初と表現しますが、こちらの表現の方がわかりやすいと思います)

・新しい設備の投資額(ー)
・運転資本の正味変動(※1)(±)
・古い設備を売った時の現金収入(+)
・古い設備を売った時の税効果(±)

(※1)例えば、新しい設備を導入する事で効率化でき棚卸資産を減らせる場合は、棚卸資産の現金化=キャッシュインという考え方です。試験では出てきたことはないと思いますが、これを知っておくと今後試験で出てきた時に独り勝ちできます。

 

1年目~最終年前年までのパラメータ
・キャッシュインフロー × (1 – 税率 ) (+)
・減価償却費⦅(新しい設備の投資額 – 残存価額) ÷ 耐用年数⦆ × 税率 (+)

注)ここでのキャッシュインフローは「投資によってもたらされる現金流入額と流出額の差」であり「×(1-税率)」が必要。減価償却費は税効果によるキャッシュインのことなので、「×税率」が必要。

 

最終年のパラメータ
・キャッシュインフロー × (1 – 税率 ) (+)
・減価償却費⦅(新しい設備の投資額 – 残存価額) ÷ 耐用年数⦆ × 税率 (+)
・運転資本の正味変動(※2)(±)
・0年目に購入した設備の処分価額もしくは残存価額(+)
・0年目に購入した設備の処分による税効果(±)

(※2)設備除却により効率化が図れなくなり、0年目に変動した運転資本が、元に戻る場合があります。

 

この型で各年度のキャッシュフローを導き出し、与えられた年金現価係数や複利現価係数を基にNPVの計算をしていました。この型を忠実に守ることで、制約条件のヌケモレや計算ミスを防止していました。

 

通常の型

<イケカコの弊害>

何を隠そうワタクシはイケカコ信者だったので、1次試験合格後はひたすらにイケカコばっかりやっていました。

 

イケカコである程度自信がついてきたくらいで、事例Ⅳの過去問に取り掛かりましたが、平成29年度の過去問で出てきたNPVで盛大にズッコケました。

 

旧設備案と新設備案の差額キャッシュフローを求める問題だったのですが、税引前利益や税金支出、税引後利益の差額解答する問題であり、下記イケカコの型では非常にややこしい計算になってしまい結局計算ミスもしてしまいました。

 

・キャッシュインフロー × (1 – 税率 ) (+)
・減価償却費⦅(新しい設備の投資額 – 残存価額) ÷ 耐用年数⦆ × 税率

 

 

どうやら、上記イケカコの型での計算方法は少数派だったらしく、マジョリティである通常の型の計算方法を覚える必要があると実感し、こちらも覚えることにしました。

 

<通常の型 覚えなおし>

0年目は変わりありませんが、1年目以降のパラメータについて以下の通り覚えなおししました。

1年目~最終年前年までのパラメータ
・減価償却費 = (新しい設備の投資額 – 残存価額) ÷ 耐用年数
・税引前利益 = キャッシュインフロー – 減価償却費
・税引後利益 = 税引前利益 × (1 – 税率 )
・キャッシュフロー = 税引後利益 + 減価償却費

 

最終年のパラメータ
・減価償却費 = (新しい設備の投資額 – 残存価額) ÷ 耐用年数
・税引前利益 = キャッシュインフロー – 減価償却費 + 設備処分による損益
・税引後利益 = 税引前利益 × (1 – 税率 )
・キャッシュフロー = 税引後利益 + 減価償却費 + 運転資本の正味変動

 

通常の型は、まずキャッシュインフローから減価償却費を引いて、税引前利益を算出。

税引前利益に税率をかけ最後に減価償却費を足す作業が必要ですが、減価償却費を足したり引いたりするのが嫌(計算間違いを犯しやすい)でした。

 

「最終年のパラメータ」についても、イケカコの型だとキャッシュフローへの貢献、税効果への貢献が見える化でき、わかりやすいのですが、通常の型は、キャッシュインフローと設備の処分費用も含めた利益がごっちゃになっていて使いづらかったです。

 

<これで検算すればバッチリ>

このような経緯で、イケカコの型と通常の型、両方を習得することになりましたが、イケカコの型の方が使い慣れていたので基本的にはコチラをメインとし、税引前利益や税引後利益を出さなければいけないときは通常の型をメインで使うといった具合に使い分けをしていました。

 

また、それぞれの型はアプローチ方法は違えど、最終的な結論であるNPVの答えは同じになることには変わりありません。

 

なので、私はメインで使わなかった方の型で検算を行い計算に誤りが無いかを確認していました。

 

結論までのアプローチ方法が異なるので、意外と制約条件などの見落としを見つけるのに一役買ってくれることもあり、かなり有用だったと思います。

 

特に慣れない通常の型をメインとした際は、慣れているイケカコの型でも検算し、計算ミスを確実に無くすことが出来ていたと思います。

 

NPVの攻略法 まとめ

いかがでしたでしょうか?

NPVの型を2つ持つことについてのメリットデメリットはこんな感じです。

メリット

・イケカコの型を覚えることで、試験時に迷いなく計算に入れる

・制約条件のヌケモレが無くなる

・出題形式に合わせて型を使う事で最速で解答を導けるようになる

・検算も素早くできる

 
デメリット

・2つの型を体に染み込ませるまでに時間がかかる

・NPVが出題されないと時間の無駄になる(試験対策という側面からですが)

 

計算が多いNPVでは「計算ミスを減らす」ことが高得点への近道となります。

 

試験対策に余裕がある方は、「型を2つ持ってどちらも使いこなせるようにしておく」ことも視野に勉強してみてはいかがでしょうか?

 

特にイケカコの型を覚えておくと、制約条件のヌケモレが起こりにくいのでおススメです。

 

事例Ⅳは、2次試験で唯一答えがある科目です。

 

答えがある明確なところで取りこぼしをしないようにすることで、合格に一歩でも近づけるようにしていきましょう!

 

最後まで読んでいただきありがとうございました!あすはひろまてぃの登場です!

 

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