診断士試験は「実年受験生のリハビリ・アカスリ」です。

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みなさんこんにちは、実年受験生の味方、多年度合格生ナビゲ-タ-のリンフ(lingfu)です。今回のタイトルには、「精神論はいいから、早く実践的な受験テクニックを教えてくれ!!」という声が聞こえてきそうですね。しかし、ちょっと待ってください。「文は人なり(George Louis LeClerc de Buffon)」という諺がありますね。言うまでもなく、文(体)には書き手の人となりが表れる、という意味です。年1回の2次試験は、普通ではない雰囲気の中、「読む・考える・書く」という作業を4事例、各80分でこなすハ-ドワ-クです。それゆえに、付け焼刃の思考法で対応することは困難であり、どうしてもその人が持つ「素の考え方」が表れてきてしまいます。

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であるならば、「試験当日に『試験用の思考法』で臨もうとする」より、「思考法を『試験で求められるもの』に変えるよう今のうちから準備する」ことのほうが、より効果があり実践的な方法と言えないでしょうか? もちろん「試験に求められる思考法」とは、中小企業診断士の思考法、すなわち診断士協会が求める中小企業診断士像を基準とした思考法になります。これを一言で言い表すことはとても難しいのですが、

 

①診断先中小企業への敬意を持って対応する

②社長の言葉を傾聴の上、素直に内容を理解する

③合理的な思考・分析であるべき姿を示す

④すぐに明日からにでも手がつけられる提案を行なう

ことは、最低限必要なことと言えないでしょうか?

 

それでは、実年受験生の思考法は、求められる診断士の思考法・行動からどのように乖離してしまいがちなのでしょうか? 前回のブログにて、実年受験生は、(1)長年過ごす組織へ適応し、「相手は理解してくれるだろう」という思考に陥りやすい、(2)組織内で指導する場面が多く、自らの考え方に固執する思考に陥りやすい、ことを指摘しました。

さらに付け加えるならば、「上から目線に陥りやすい欠点を改める」ということがあります。(1)・(2)と同様、同じ環境のもとで長年「大企業」に勤めている実年社会人は、気が付かないうちに上から目線の思考法・物言いになっている恐れがあります。

したがって実年受験生は、2次試験においては、前記①~④に関して、以下のような対応を講じることが必要と言えます。

 ① 断先中小企業への敬意を持って対応する:

基本的に、与件文の企業のありように対しての肯定的な見方に沿った解答が求められます。もちろん、収益を追求する企業行動は当然のことですが、「創業期における全員参加での対応」、「市場の声を丁寧に拾い上げる社長の行動」等を示す与件文の記述には、肯定的な視線を注ぎ、キーワードを拾い上げたいです。

 ② 社長の言葉を傾聴の上、素直に内容を理解する:

社長の言葉や想いを素直に聞き取り、それを実現させてあげるようそっと背中を押す施策の提言と対応が求められます。与件文から丁寧に社長の期待、ありたい姿を読み取り、その実現を解答文へ反映し、社長へ提案したいです。

 ③ 合理的な思考・分析であるべき姿を示す:

コンサルタントとして、思い込みを排除し、緻密な分析のもとに合理的な解釈を行うことが必要です。与件文からSWOT分析を確実に行い機会に強みを生かす等のフレームワークに落とし込んでいく対応、オペレ-ション上の不具合を丁寧に拾い最も適切な設問で解決スト-リを描く対応、等に落とし込みたいです。

 ④ すぐに明日からにでも手がつけられる提案を行なう:

上から(大企業)目線で、中小企業が持つ人・もの・金といった経営資源では対応できない施策を提案することは禁物です。中小企業の社長と目線を合わせ、社長が「それなら明日からでもできそうだ」と腰を上げられる施策を提案することが求められます。

 

とくに④の視点は中小企業にとっては重要である一方、過去に成功体験を積んだ実年受験生にとって難しい部分でもあります。

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2次試験においてはこのような中小企業診断士に求められる思考方法を、前述のとおり付け焼刃でなく、本質的に身に付けることが必須であり、結果としてこの対応が身に付くまで何年もの間、「受験」の名のもとにトレーニングを繰り返すことになります。会社の中には多くの研修がありますが、ここまで思考法の転換を「強制できる」研修は少ないのではないでしょうか?このようなことから、中小企業診断士2次試験は多くの合格実年受験生から、「社会人として溜まってしまったいろいろな思考や行動の癖の『リハビリ・アカスリ』である」と称されているのです。

 

とは言え、何年もの間気付かずにこのトレ-ニングを続けることは避けたいものです。実年受験生の皆さんには、早い段階でこのような思考や行動の矯正(リハビリ・アカスリ)を行い、多年度受験に陥る罠を避けていくよう心がけていくことをお薦めします。

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次回は、「詰め込みの女王、アスカ先輩」の2回目の登場です。独自の短期集中理論は、これから診断士試験を開始する方にもおおいに参考になることうけあいです!

 

 

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