AIと診断士について

同友館
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皆さんこんにちは。ふぞろい13のとっくんです。

 

新年を迎えて約1週間が経ちました、皆さんいかがお過ごしでしょうか。

 

今週から仕事や勉強を再開し、バタバタと忙しくされている方も多いかと思います。

 

今回は、著書「文系AI人材になる」を読んで、診断士としてのAIの向き合い方について考察してみました。

 

普段SEをされている方や、IT業界にお勤めの方にとっては、当たり前の内容かもしれません。

 

でも私のように日頃あまりAIに馴染みがなく、苦手意識を持たれている方も(きっと)多いはずです。

 

今後ますます日常的なツールになっていくであろうAIに、どう対応していくべきか、早速本題に移りたいと思います。

 

 

 

本書の構成

 

この本では文系の人間、特にAIエンジニアやデータサイエンティストでない人間が、AIと働く力を身につける方法について述べられています。

 

結論としては、AIの基本を知り、AIの作り方を知り、AIをどう活かすか企画する力を磨き、AIの事例をトコトン知ることが必要と断じ、それぞれについて解説された本です。

 

作り方については難しそうなイメージを抱いてしまうかもしれませんが本書では「GUIベースのAI構築環境」、つまりドラッグ&ドロップやクリックで扱うことができ、プログラミングコードが書けない人でもAIを作ることができるサービスも紹介されています。

 

また既に「構築済みAIサービス」の提供もあり、自らAIを作らずにGoogleやAmazonのAIサービスを利用できるので、複数ある中で「どの構築済みのAIサービスを使うべきか」が重要であると説かれていました。

 

診断士の役割

 

本書を読んで、診断士はまさに「既存のAIサービスを使いこなすこと」に意義があるのではないかと感じました。

 

もちろん、自身が元々エンジニアで、AIそのものを作れるのであれば活躍の場はより広がるでしょう。

 

ただコードを書くスキルがない人でも、既存のAIを把握しており、活用事例を習熟していれば、その導入を支援できる機会はかなりあるのではないかと思います。

 

中小企業の多くは未だAIの導入に至っておらず、それぞれの事業でAIが改善に活かせるケースは、多々存在しているはずです。

 

AIを活用するための企画力を磨くために、本書ではAI企画を詳細化するためのステップを5W1Hで表現していましたので、一部要約して紹介します。

 

WHO「誰のためのAI?」

企業視点でいくと、相手として考えられるのは主に「顧客」、「取引先」、「従業員」の3つですが、これらのいずれかの対象に絞り、AIを提供する相手を定めることからプランニングを始めます。

 

WHY「なぜAIが必要?」

不便を減らす、コストを減らすなどのように「マイナス面を解消する」のか、或いは満足度を上げる、売上を伸ばすなどのように「プラス面を増やす」のか、その目的を明確化します。

 

WHICH「どのタイプのAI?」

解決する課題に応じて、識別系AI、予測系AI、会話系AI、実行系AIなど、どのタイプが適切であるかを判断します。 ※各AIの概要についても本書で紹介されています

 

WHAT「どんなAI?」

具体的にどんなAIなのか、「AIの名称」、「AIができること」、「AIによって解決されること」を書き出していきます。この段階ではできるだけ多くの案を出すことで、新しいアイデア出しや実現性の検証に繋げることができます。

 

HOW「どう分業する?」

人がメインとなる仕事をAIが補助・拡張するのか、或いはAIでほぼ代行できる仕事を人がサポートするのか、双方の役割を区分します。

 

WHEN「いつまでにどう用意する?」

構築済みのAIサービスを利用するか、もしくはGUIツールでAIモデルを作るかを決め、プロジェクトの進行を行うためのスケジュールを組み立てます。

 

これらの5W1Hを明確に定義づけることで、AIをうまく活用しビジネスチャンスを広げる可能性を高めることができます。

 

最後に

 

AIの技術は日々進歩し、今や人間では到底叶わない処理能力を有しているものもあります。

 

一方、将来「AIに最も代替されにくい士業」として診断士が注目されているのも事実です。

 

診断士がAIの不完全な部分を補填し、中小企業支援をリードしていくことが、今後より求められる役割ではないかと感じた次第です。

 

簡単ですが今回はここまで、明日はうえちゃんです。

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