もう一度受験するなら1月はこう過ごす

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こんにちは! 多年度合格ナビゲーターのとうへいです。

いつもブログを読んでいただきありがとうございます。
ふぞろい13メンバーによるブログもあと1か月を切りました。

読者の方からセミナー等を通じて「ブログが励みになった」「ためになった」などの声をお寄せいただくなどとてもうれしいこともありましたし、ふぞろいプロジェクト仲間の一面を知る機会として楽しみもありました。私としては名残惜しいですが、最後まで責務を全うできればと思います。

さて今回は、私自身が2回、2次試験に不合格になった経験を踏まえて、次のような方々に向けて記事を書きたいと思います。

(1)2次試験の受験経験がない人
(2)2次試験受験資格がある人(令和2年度の1次試験合格者の方)
(3)1次試験受け直しになってしまった人

もし私が(1)~(3)の人と同じ境遇で、また試験を受けるとしたら1月はこう過ごす、と過去の自分にアドバイスをしてみたいと思います。
私の事例の振り返りを通じて、読者のみなさんに気づきやヒントが生まれれば幸いです。

(1)2次試験の受験経験がない人

診断士試験は1次試験の科目数も多く出題範囲も膨大なため「まずは1次試験だけ」と対策をしている人が少なくないと思います。私もその一人でした。2016年10月から本格的に勉強を開始して3か月経過した2017年の元旦あたりでは2次試験を想定する余裕がなくなってしまっていました。

その対策方針は妥当だったのでしょうか。振り返って考えてみたいと思います。

診断士試験合格とは、2次試験に合格すること。では、2次試験合格のために必要なことは何でしょう?

簡単に言うと「①1次試験に合格して受験資格を得ること」「②2次試験に合格できる力を身につけること」だと思います。

では、①のために必要なことはどのようなことでしょうか。そして②のために必要なことはどのようなことでしょうか。

その答えを自分なりに考えることが大事なのだと私は思います。ちなみに当時の私は、①はなんとなくイメージできていましたが、②をイメージできていませんでした。そして1次試験が終わった後に②を調べ始めて「やばい、時間が足りない。今年の受験機会を無駄にしてしまうことになりそうだ」と後悔することになります。

2次試験に合格するためには、1次試験に合格するまでの間に、少なくとも、②がどんなものかを調べて、体験して、どのように力をつけるかをイメージする必要があると思います。もしかすると仕事や家庭などの都合でまとまった学習時間が取れない人の場合は、②のイメージが持てるまでは、①の受験資格を得ないほうがよいかもしれません。

ということで、もし私が(1)2次試験の受験経験がない人、の立場で1月を迎えた場合には、次のような過ごし方をします。

【もう一度受験するなら、1月はこう過ごす】
・2次試験の過去問を全4事例やってみて、2次試験を知っておく(1次試験終了後では遅い)
・複数の受験生支援団体のブログやふぞろい書籍等を通じて情報収集を行い、解法を模索する
・学習計画を立てる。その後も、収集した情報を踏まえて計画を柔軟に修正しながら学習を進める
・学習計画に2次試験の事例Ⅳ対策を多々盛り込む(1次試験の『財務・会計』対策としても効果的)
・1次試験対策ではテキストを読まず時間短縮(まず問題集に取り組み、不明点のみテキストを参照)


(2)2次試験受験資格がある人

初めての2次試験が不合格だった人は、人によって思いは様々だと思います。

私見ですが、2次試験は問題との相性等によって獲得点数の変動が激しいと思っています。マグレで得点が大きく上振れすることがある一方、その日の体調や個別問題との相性、不注意等のいくつかの要因で大きく下振れしがちだと思います。ちなみに、私が初めて受験した2次試験の獲得得点は、226点でした。検証する術はないですが、私は実力と比して大きく上振れしたと思っています。結果として、過信をしてしまい、次年度に本腰を入れて勉強するのが遅れてしまいました。

なにはともあれ、2次試験が2回目となる年の1月にまずやるべきことは、受験した2次試験と自分が書いた答案に対する徹底的な自己分析だと思います。ちなみに私が不合格だった2年目に怠って、合格した3年目に行ったのが、この自己分析です。なぜ、自分が2次試験本番でその解答を書くに至ったのか。何がよかったのか、何を改善すべきか。1月に考察して、今年やるべきことを具体的なアクションとスケジュールに落とし込んで、PDCAを回していくことを心掛けました。

さらに合格した3年目に徹底して行ったのは、6月頃に発売される書籍『ふぞろいな合格答案』の「再現答案(80分間のドキュメント)」パートを読み、試験当日の非日常、緊張状態における思考などの疑似体験でした。合格した2019年はこれを何度も行ったことで、よいメンタルコントロールを行うことができたと思います。(ちなみに特に意識していたのは「いつもどおりに。もし今年落ちても来年また受けて受かるだけ」「1次試験受け直しになってもまた受ければ受かる」の2点でした)

ということで、もし私が(2)の立場で1月を迎えた場合には、次のような過ごし方をします。

【もう一度受験するなら、1月はこう過ごす】
・合格後を想像したりしてなぜ診断士になりたいのかを自問自答し、目標(中間も含め)を書いて部屋に貼る
・前年度の試験問題と結果を深く考察し、取り組むべきポイントを明確化した学習計画を立てる
・オフラインの勉強会やセミナーに積極的に参加する。特に飲み会には必ず参加して合格者と接点をつくり、個別質問をしまくる

 

(3)1次試験受け直しの人

これもまた人それぞれだと思いますが、私はまず、そもそも何のために診断士試験に合格したいか、目的をもう一度考えてみました。もしかしたら診断士試験に合格しなくてもその目的を達成する方法はあるかもしれないし、なりふり構わず診断士試験に注力するあまり本業や家族との向き合い方が不十分になってしまい、目的から遠ざかってしまうという本末転倒な状況になるのは避けたいと思いました。

私は幸い、本業を優先しつつもそれ以外の時間の大半を試験対策に充てる、という方向性に関して家族の理解を得ることができ、その上で「診断士試験に再チャレンジする」と決めました。そして10月の2次試験と8月の1次試験に向けて1月に学習計画を立てて、2月から具体的なアクションを行っていきました。

合格を目指して日々過ごしていると、つい診断士試験対策に偏った生活をしてしまいがちですが、きちんとバランスを取ることが大事だと思います。そういったことに関して悩みがある時は、先輩や同志など誰かに話してみるとよいことがあるかもしれません。私は合格した年の1月に受験支援団体が主催するセミナーに出席した際、懇親会の席で診断士の先輩に悩みをお話しする機会を得ました。悩みは「本業で課せられたミッション達成のために、試験対策に時間が充てられずモヤモヤしている」だったのですが、先輩からは「それでいいと思う。本業を疎かにしないあなたの姿勢は間違っていない」「遅かれ早かれ合格すると思うから、もはやあなたも診断士仲間」と言葉をかけてもらったことで心のモヤモヤが晴れ、以後は仕事中に「勉強をしなくては」という無用なプレッシャーやストレスから解放されたように思います。

まとまりがない感じで恐縮ですが、まとめます。もし私が(3)の立場で再度1月を迎えた場合には、次のような過ごし方をします。

【もう一度受験するなら、1月はこう過ごす】
・(2)の【もう一度受験するなら】に書いてあることをやる
・事例問題の問題文や設問文、ふぞろいのベスト解答などを音読&録音してスマホに入れて移動中に聞く



最後まで読んでいただきありがとうございました!

明日は、とっくんです!!

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