【診断士1年目】先に知りたかったこと10選

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こんにちは。チャンスを逃すな! 多年度合格ナビゲーターの、おはこです。

口述試験を受験された方、お疲れ様でした。今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、試験全体を通じて、例年とは異なる受験環境になりました。先が読みにくく不安やストレスも大きかったと思います。まずはゆっくり心と体を休めてください。

さて今回は、「診断士1年目・先に知りたかったこと10選」と題して、私の2020年の活動中に「先に知っておきたかった」「先に知っていてよかった」と思ったことをまとめました。すでに知っている内容もあるかもしれませんが、ぜひ目を通してみてください。参考になるページへのリンクも貼っておきます。

【診断士1年目】先に知りたかったこと10選

1.実務補習の申込みは激戦である

中小企業診断士として登録するために必要な要件の1つ、実務補習。

その年の合格者の多くは2月実施の実務補習から受講するため、口述試験の合格発表後に始まる申込みは激戦です。早々に定員が埋まってしまうことがあり、実際2020年2月実施の実務補習では大阪地区が満席となってしまいました。

実務補習のインターネット申込みは、「ユーザー登録」と「Myページ上で申込み手続き」の2段階です。ユーザー登録は合格発表前でも可能ですので、先に登録を済ませておきましょう。

なお、令和2年度合格者の実務補習申込みは、1月5日(火)の合格発表後からです。詳しくはこちら

2.Facebookの写真はキリっとさせておく

診断士の世界はあいさつ代わりにFacebookで繋がるので、実務補習が始まる前に基本データを整理しておきましょう。勤務先、出身校、住んでいる所などの基本情報、プロフィール写真やカバー写真などが、新たに知り合った診断士(先輩診断士を含む)に見られてもよいように更新しておいてください。

私のプロフィール写真は5年以上前に撮ったボウズ頭のプライベート写真だったので、ある日急に恥ずかしくなり、ネクタイを締めたキリっとしたものに差し替えました。

3.実務補習ではMicrosoft Wordのスキルが地味に重要である

実務補習では、診断報告書をWordでまとめるスキルが地味に重要です。たとえば、報告書の構成や体裁を整えるため、アウトラインやスタイルといった機能を使いこなす必要があります。

これまであまりWordを使い込む機会がなかった方は、今のうちに勉強しておきましょう

ふぞろい10のルナさんによる「『実務補習に向けて 今、準備すること』 ~中小企業診断士試験合格者向けZoomセミナー~」では、こうしたスキルも学べるようです。不安がある方は受講してみてはいかがでしょうか。

4.診断士の名刺を作っておく

診断士関係のイベントはしばらくオンラインが続くと思いますが、それでもときどき対面のイベントがあります。その時に備えて、名刺を作成しておくか、すぐに発注できるよう準備しておくとよいです。

私の感覚的な印象ですが、2月、3月の実務補習ではほとんどの人が勤務先の名刺を使っていましたが、夏前から徐々に勤務先の名刺と診断士の名刺の二刀流が増えてきて、秋以降は診断士の名刺だけを渡す人も多くなりました。

私の場合、新型コロナウイルス感染拡大による外出自粛で名刺のことをすっかり忘れていて、7月に久々に対面の会合があり大急ぎで名刺を作りました。

5.中小企業診断協会の仕組みは少しわかりにくい(とくに東京)

強制加入ではないものの、多くの診断士が会員となっている中小企業診断協会。入会の検討を効率的に進めるためにも、中小企業診断協会や興味のある都道府県協会のホームページを見て、予習しておきましょう(入会についてはこちら)。

少しわかりにくいのは、東京都中小企業診断士協会(東京協会)です。東京協会は6支部に分かれており、各支部も東京協会と同じような組織を持っています。後述する研究会や各種イベントも各支部のものと東京協会のものがあり、二重構造になっています。新入会員が普段接することが多いのは、各支部です。

また、複数の協会に所属することもできます。たとえば東京協会城南支部と神奈川県協会に所属する、といったことも可能です。ただし、年会費(4~5万円)を各協会に支払う必要があります(入会金(3万円)はどこかの協会に1回納めればOK)。

6.4月ごろ開催の協会イベントは、新歓のオリエンテーションである

例年4月になると各協会がイベントを開催します。「フォーラム」「フェスタ」「シンポジウム」といった名前なので何のイベントかわかりにくいですが、これは新入会員勧誘のためのオリエンテーションです。

新入会員向けの詳しい情報が得られるので、すぐに入会するつもりがなくても、参加するとよいでしょう

なお、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、2021年の実施時期や形式がどうなるか、本記事執筆時点ではわかりません。各協会のホームページ等をチェックしてください。

7.協会はいつでも入会できるが、5月が一応の目安になる

協会への入会はいつでも可能ですが、一応の目安として、5月までにどうするか決めるとよいでしょう。

というのも、協会のスケジュールは、4月から5月に新入会員を募集し、6月ごろから新入会員向けのプログラムが始まるようになっているためです。マスターコースやプロコン塾(次項で説明します)も、6月ごろから本格スタートするようです。

なお、5月の段階で15日間の実務補習や実務従事が完了していなくても、準会員として入会できます(詳しくはこちら、または前述の入会イベント等でご相談ください)。

8.スキルアップには、研究会、マスターコース、プロコン塾などがある

協会には「研究会」「マスターコース」「プロコン塾」といったスキルアップのための仕組みがあります。

協会への入会を検討しているとよく耳にするようになりますが、それらがどう違うのか実はよくわかっていませんでした。この1年で見聞きしたことを私なりに整理すると、次のようなイメージです。

まず、研究会は、協会の公認をうけた自主的な勉強会です。

研究会は月1回程度、自治体運営の会議室などを借りて行われます(今年はオンラインも)。人数は研究会によりまちまちで、数人から数十人といった規模です。参加費は数百円からの実費負担のみという研究会が多いです。縛りもゆるく、「来る者は拒まず、去る者は追わず」といった感じです。

一方、マスターコースやプロコン塾は、もう少し高額なセミナーのようなものです。

費用は年間10万円から20万円で、ある分野の専門性やコンサルタントとしてのスキルを高めることを目的としています。1年間みっちりと学ぶことになります。6月ごろになると「定員まで残りわずかです」などと言われて焦ったりしましたが、私は1年目はどこにも入りませんでした。

9.実は中小企業診断協会が全てではない

ここまで中小企業診断協会の話が続きましたが、協会が全てではありません。研究会やプロコン塾は協会以外でも行われているので、協会の外にも広く目を向けておきましょう

診断士の登録更新の要件の1つである理論政策更新研修も、様々な機関で実施されています(詳しくはこちら)。「登録更新」というとオフィシャルな感じがして、所属する協会が実施する研修を受けるのだろうと思っていましたが、実は自分が所属していない県協会の研修を受けても良いし、民間が実施している研修を受けても構いません。

10.結局、自分を見失わずに進むしかない

合格後は様々な情報が入ってきますが、自分の考えをしっかりもって取捨選択することが大切です。

実務補習や協会への入会も、1年間で全てやらなくても大丈夫です。仕事の都合で実務補習のタイミングが遅くなる人もたくさんいますし、登録するタイミングも人それぞれです。研究会やプロコン塾もそうです。

自分がどういう診断士になるかというビジョンをもって、それに必要な活動をしてゆくことが大切だと思います。

まとめ

以上、私が診断士1年目に「そうだったのか」と後から知ったことを中心にまとめた、診断士1年目に先に知っておきたかったこと10選でした。

  1. 実務補習の申込みは激戦である
  2. Facebookの写真はキリっとさせておく
  3. 実務補習ではMicrosoft Wordのスキルが地味に重要である
  4. 診断士の名刺を作っておく
  5. 中小企業診断協会の仕組みは少しわかりにくい(とくに東京)
  6. 4月ごろ開催の協会イベントは、新歓のオリエンテーションである
  7. 協会はいつでも入会できるが、5月が一応の目安になる
  8. スキルアップには、研究会、マスターコース、プロコン塾などがある
  9. 実は中小企業診断協会が全てではない
  10. 結局、自分を見失わずに進むしかない

なんと言っても情報収集が大切です。実務補習などで知り合った同期と連絡をとりあって、充実した1年目を過ごしてください。

そして、最後にお願いです。

ふぞろいな合格答案プロジェクトでは、みなさまの再現答案を募集しています
今年1年の成果である再現答案を当プロジェクトにもお分けいただければ幸いです。
提出はこちらから(2020年12月31日(木) 23:59 〆切)。

あすはじょーきです。東京から大阪へのバトンタッチもあと2回です。

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