実務にも役立つ診断士試験3つのスキル

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こんにちは。チャンスを逃すな! 多年度合格ナビゲーターの、おはこです。

最近は新米診断士として、少しずつそれらしい活動をはじめています。まだ仕事といった規模にはなっていませんが。

その中で、補助金の申請支援や事業計画の作成支援といった関係の仕事に携わる機会があったのですが、試験勉強で身につけたスキルはそのまま活用できると感じました。

今回は、試験勉強中の方や診断士試験に興味がある方に向けて、実務に役立つ試験勉強のスキルについてお伝えします。

実務に役立つ3つのスキル

診断士試験の勉強ではいろいろなことを学びますが、実務に役立つという視点では、①1次試験の知識、②設問文の読み方、③与件文の読み方の3つのスキルが挙げられます。

1次試験の知識

実務に役立つスキルの1つ目は、1次試験の知識です。

1次試験は7科目もあり勉強が大変ですが、どうやら実務ではどの科目も欠かせないようです。

2次試験とも内容が重なる「財務・会計」「企業経営理論」「運営管理」の知識が診断士の業務に必要なのは想像がつきますが、それだけでなく、他の科目の知識も欠かせません。

たとえば、「経済学・経済政策」や「中小企業経営・政策」の知識は、経済全体の動きや業界の課題を把握するのに必要です。また、「経営法務」で学ぶ知的財産法、会社法、民法などの法律知識は、強みを生かした経営計画や事業承継を検討する際に、「経営情報システム」は、IT導入などを支援する際の基礎知識となります。

このように、1次試験の知識は診断士として仕事をする上でベースとなるスキルと言えます。むしろ、もっと深めないと役に立たないレベルです。

中小企業経営・政策など丸暗記要素の強い科目は正直参ってしまいますが、いつか役立ちますので嫌がらずに取り組んでみてください。

設問文の読み方

実務に役立つスキルの2つ目は、設問文の読み方です。

2次試験の設問文を読む際は、形式面・内容面の条件を意識しますよね。

たとえば、形式面では、「①~④の解答欄にそれぞれ40字以内で説明すること」「名称を(a)欄に、財務指標の値を(b)欄に記入せよ」「%表示で小数点第3位を四捨五入すること」といった条件を外さないように注意します。

内容面では、「B社の状況について、SWOT分析をせよ」「どのようなコミュニケーション施策を行っていくべきか」「このソフトウェアを導入した場合の次期における◯◯事業のROIを計算せよ」といった要求事項に、素直に答えようとしているはずです。

補助金などの申請書も、形式面・内容面で細かく条件が設定されており、その条件に従って作成する必要があります。

たとえば、形式面では、「具体的な取り組みを◯項目以上記載する」「経営指標は次のいずれかの指標とする」「付加価値額とは◯◯とする」といった指示が事細かにあります。

内容面では、「自社の事業概要」「顧客・市場の動向、競合の動向」「自社の経営状況」といった項目の記入欄に、それぞれ素直に対応した記述をする必要があります。

なんだか2次試験と同じですよね。

与件文の読み方

実務に役立つスキルの3つ目は、与件文の読み方です。

2次試験の与件文を読む際は、設問文の条件や1次試験の知識をもとに解答に使えそうな要素を探したり、「会社をこのように成長させたい」という社長の想いを読み取ったりします。このとき、与件文からピックアップした情報を整理して考える力も求められます。

こうした力は、補助金などの申請書を書く際も求められます。

たとえば、ホームページなどに掲載されている企業情報や経営者にヒアリングした情報、社会経済情勢、業界の動向などの知識をもとに、申請書に使えそうな情報を探していきます。

集めた情報は試験問題のように整理されていませんから、使える形に整理する力も必要です。

ここでも、2次試験と同じようなスキルを使っていることがわかります。

まとめ

このように、診断士試験で身につける3つのスキル

  • 1次試験の知識
  • 設問文の読み方
  • 与件文の読み方

は、いずれも実務にそのまま役立ちます

もっとしっかりやっておけばよかったと思い、タニッチも推薦している「まとめシート流」の1次・2次テキストを最近こっそり復習しました。

診断士試験の勉強で無駄になるものは1つもないので、「全集中」で取り組んでみてくださいね。

あすはじょーきから、もっと直近で役に立つ話です。

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