実務補習を振り返って

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読者のみなさま、こんにちは。名古屋から情報発信!頑張るあなたと伴走します!ストレート合格ナビゲーターのテリーです。

11月もあと少しで終わり、いよいよ師走ですね。2次筆記試験の発表はもう少し先ですが、どんな気持ちで過ごされていますでしょうか。まだまだ落ち着かない日々かもしれませんが、もう少し待ちましょう。

さて、本日は“実務補習”のお話をしたいと思います。2次試験合格後、診断士登録するためには、実務補習または実務従事のいずれかを選択することになります。勤めている企業によっては、普段の業務で登録要件をクリアできる場合もあると思いますが、そういう業務に携わっていない場合、まずは“実務補習”が頭に浮かぶと思います。これまで実務補習を2回経験しましたので、振り返りをしたいと思います。2次試験合格後、活動の参考になれば幸いです。

それでは早速いきましょう~。

■実務補習の申し込みには注意しよう

診断士になるためには、3年以内に15ポイント取得しないといけないわけですが、実務補習には15日間コースと5日間コースがあります。どちらも平日お休みを取る必要があるため、業務との相談になると思います。どういう形で診断士登録するか、今の内から是非考えてみてはいかがと思います。

ただし1点実務補習を受ける際に気をつけたほうがいいのは、申込日に申込みが殺到することです。昨年、大阪はすぐに申込みがいっぱいになり、受講できなかった方が多くいたと聞きました。今年の合格者数が何名になるか分かりませんが、そういったケースも十分考えられますので、注意しましょう。予定通りにならなかった場合にどうするか、他地域で受講するという選択肢もありますので、予め決めておくといいと思います。

■実務補習での役割分担

実務補習の流れについては、おはこのブログで詳しく書かれておりますので、そちらをご覧ください。実務補習が始まる前に、役割分担を決定することが一般的です。役割分担は、経営戦略担当(班長を兼務)、財務担当、営業・マーケティング担当、人事・組織担当、情報システム担当といった感じです。診断企業の業種にもよりますが、生産・調達・新規事業など、他にも担当があるかもしれません。

役割分担は、立候補によって決定することが多いようですが、ここで何を選択するかによってその後の作業も変わってきますので、まずは重要な分岐点かもしれません。私は、1回目は財務担当、2回目は情報システム担当と、普段の業務で全く馴染みのない分野を担当しました。あえて知らない分野や少し苦手に思っている分野をやることで、とても勉強になりましたので、自分なら何を選択するか考えてみることも楽しいかもしれません。

■実務補習で学んだこと

実務補習で学んだことは、大きく3つあります。これは、2回目の指導員の先生から言われたことですが、どれも大切だと思っています。

✔ ヒアリングがすべて

✔ 手足を使う

✔ 診断企業先の役に立つこと

1つ目の「ヒアリングがすべて」は、本当にそうだと実感しました。限られた時間の中で、ヒアリングしたい内容をすべて聞くことは難しいです。やはり事前準備の段階で、診断先企業のことを調べあげ、要点を絞ってヒアリングすることが実務補習では求められていると思います。実務補習では、診断報告書(100ページぐらい)を作成し、最後にプレゼンすることになりますが、ヒアリングの充実度によって中身の濃さも変わりますので、ヒアリングで勝負が決まるといっても過言ではありません。ヒアリング能力を普段から高めておくと、良い診断ができると思いました。

2つ目は、文字通り、自分で行動して徹底的に調査したりすることが大事だと思いました。例えばですが、診断先が提供しているサービスを実際に体験してみるとか、競合相手のサービスや店舗を調査してみるとか、HPや資料だけでは分からないことを、自分の手と足を使って、実際に調べることが大切だと実感しました。そうした実体験にもとづいた提案をすることで、診断先の企業も気付いていない新たな視点や発見につながる可能性が十分にあると思います。これからも、フットワーク軽く、手と足を使いたいと思います。

3つ目は、当たり前と言えば当たり前なのですが、診断先の企業にとって少しでも役に立つことを提案することです。実際は、これがなかなか難しいのですが・・・。限られた時間や情報の中で、より最善の提案をしたいと思いつつも、自分本位の提案になっていないか、診断先の現状に即した提案なのか、とても悩ましく感じました。診断先の経営者が提案を受けて、少しでも試してみようかとなれるような提案をすることが大事だと痛感しました。

■さいごに

ここまで簡単ですが、実務補習の話をさせていただきました。さいごに、合格発表までの心の持ち様について触れたいと思います。

先日読んだ本の中に、こんな言葉が書かれておりました。

「Hope for the best, and prepare for the worst」

これは、そのままですが「最善を期待し、最悪に備える」という意味です。まさにいま、“合格”という最善のケースを期待しつつ、心のどこかでは“もし残念な結果だった場合どうしよう・・・”という最悪のケースを想定している、両方が頭に浮かんでいる状況かもしれません。

今年の合格率がどれぐらいかは蓋を開けてみないと分からないのですが、例年通りであれば2割の方が合格する試験です。改めて考えてみると、1次試験を突破された方の、2割の方しか合格できない試験なんですよね。なかなか狭き門であることには違いありません。この試験のためにこれまで何百時間、あるいはそれ以上勉強されてきたからこそ、誰しもが合格を望んでいるところかと思います。もう少し、モヤモヤした期間が続くかもしれませんが、合格発表の時を待ちましょう。

本日もお付き合いいただきありがとうございました。明日はYUMAの登場です。どんなことを紹介してくれるのでしょうか。お楽しみに♪

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