ふぞろいをどこまで信じるか

同友館
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皆さんこんにちは。ふぞろい13のとっくんです。

 

試験まで残り1カ月を切りました、これからはより体調管理が重要ですね!

 

突然ですが、皆さんはふぞろいを使われていて、その内容に疑問を持たれたことはないでしょうか?

 

去年ふぞろいで受験勉強をしていた私は、何度もありました(ふぞろいの不完全さについては、うえちゃんが書いています。

 

 

今回はその中でも、私が特に悩んだ事例Ⅳの経営分析について書きます。

 

同じような状況で迷われている方へ、少しでもヒントとなりましたら幸いです。

 

※以下、平成24年度 事例Ⅳの設問・解答例を記載しています。

 もし「これから解くよ」という方は、ぜひ解いた後に記事をご覧ください。

 

なぜ迷ったか

私が経営分析で最も悩んだ理由は、「ふぞろいの解答キーワード(上位)」と「予備校の解答」が違ったからです。

 

図のとおり、ふぞろいでは高得点となっている「売上高経常利益率」が、某予備校の解答にはありません。

 

試験の特性上、各予備校の解答例がバラバラなのは仕方ないことなのですが…

 

先日まっつが投稿していたように、このH24年度は自分でP/Lを作成した上で指標を計算する設問だったため、先に作ったP/Lの数値が異なると指標も同時に違ってきます。

 

とはいえ、出題率がほぼ100%の経営分析は、本試験で絶対に外したくないところです。

 

どんな事例だったか

ではそもそもどんな事例だったのか、以下に概要を抜粋しています。

※詳細は過去問を参照ください

 

<対象企業>

・D旅館は宿泊客の大半が、旅行代理店orネット予約 

・老朽化した旧館に問題があり、年間宿泊者数が近年減少傾向

・旧館を改修することで、宿泊者数の増加が見込まれる

 

<設問主旨>

改修工事の結果として年間宿泊者数が回復した場合に、今年度よりも収益性が改善したか否かを判断するのに最もふさわしいと考えられる指標を3つ答えよ

 

なぜ解答が分かれた?

ではなぜ、ふぞろいと予備校で異なる解答が示されたのでしょうか。

 

この設問に関しては、上述のように前提となるP/Lの数値が違ったという可能性もあります。

 

またふぞろいの解答キーワードは、基本的に「合格者の答案でより多く書かれた」ものが上位に記載されます。

 

つまり、たとえ「出題者が求めるキーワード」と違ったとしても、それを書いて合格した人が多かった場合は上位の解答キーワードとなり得ます。

 

一方予備校の解答はいろいろありますが、主に財務の講師が長時間かけて事例を分析し、その人が「正解として最も妥当だろう」と判断した解答が記載されるかと思います。

 

結局のところ、ふぞろいは「統計データ」が根拠に、予備校は「専門家の意見」が根拠になっています。

 

どう対応した?

結論、この事例については、私は予備校の解答を支持することにしました。

 

3つの指標のうち、2つはどちらも同じ(有形固定資産回転率・売上高営業利益率)なので、要は「経常利益率(ふぞろい)」を取るか、「売上高総利益率(予備校)」を取るかの2択だったわけです。

 

私が総利益率を選んだ理由としては、以下の予備校の解説がしっくりきたからです。

 

改修工事結果の対今年度比を見ると、売上高が125%、売上原価が109%、営業外損失が131%。

よって粗利は売上高以上に伸長しているが、経常利益の伸びはそれ以下である。

 

これで納得するか否かは、人によって判断がわかれるでしょう。

 

ただ正式な解答が公表されない以上、自分で考えた上で「最もしっくりくる」解答を都度選択していく他ないと思いました。

 

ふぞろいは執筆者の主張を封印した上で、合格者の解答結果を素直に反映させた統計本です。

 

だからこそ一定の信憑性を担保できるのですが、やはり最後は自身で考え抜く力が求められます。

 

時には複数の予備校の解答を比較・検証してみたり、受験仲間に相談してみるのもよいかもしれません。

 

事例ごとに正解だと思う根拠を導き、本番への対応力をぜひ高めてみてください。

 

今回は以上! 明日はおはこです。

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