書く力について

同友館
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皆さんこんにちは、事例Ⅰ&事務局担当のはるかです。

【お詫び】前回は私のうっかりによりお休みを頂いてしまい、いつもふぞろいブログを楽しみにして頂いている皆様にご迷惑をおかけし誠に申し訳ございませんでした。改めて心よりお詫び申し上げます。申し開きのしようがありません。本当にごめんなさい!!

さて、気を取り直して、今日は「書く力」についてお話したいと思います。

先日受験生の方から「書くのが苦手でどうしても時間内に編集できないのですが、どうすれば要約力が身につきますか?」といった質問を受けました。春夏の質問相談会を通してこういう質問は多かったので、同じ悩みを持つ受験生も多いのではないでしょうか。実は私自身も要約し編集するという作業がとにかく苦手で、去年の今頃は毎回必ず書くのに50分ほどかかっていたので気持ちはすごくわかります。

でも、ストレート生の皆さん、大丈夫です。書く力は直前期に開眼します!

実際にこんな文章力のない私でも本試験(事例Ⅰ~Ⅲ)では、5~10分余るほど書くスピードは上がっていました。

早く書くのはいいけど、はるかさん、品質の方は大丈夫なの?

そう思われた方、鋭いご指摘です。試験なので当然早ければいいってものではないですよね。

ちなみに私の得点開示の点数は(事例Ⅰ~Ⅲ)75、68、70(点)で合格水準を一応クリアしていますのでご安心を。(事例Ⅳで稼いだタイプではありません。)

ということで、今日はそんな文章を書くのが苦手な人に知っててほしいことや、必要以上に悩まなくてもいいということをお伝えできればなと思います。

前提:気取った文章はいらない。

ここにおける「書く力」というのは、診断士試験に合格するためのものなので、国語力や創作力はさほど必要ではありません。むしろ、格好がいい気取った解答は採点者に嫌われるものだと心得ましょう。必要な情報を与件文から拾ってきて、「○○(与件より)を改善するために、△△する。」というようなつまらないシンプルな文章でいいのです。そこに捻りや聡明さは不必要です。格好よく文章をまとめようという思いは潔く捨ててください。

私の再現答案を見て頂ければわかると思うのですが、恥ずかしながら全然格好のいい文章ではありません。→こちら

しかし、このくらいの文章でいいのです。皆さんもどうか肩の力を抜いてください。

書くのが遅いことを気にしなくていい理由

恐らくほとんどの方は、開始から○○分後に書き出すなど決めて取り組まれていると思いますが、書き出す前にだいたいの骨子を思い描くことができていれば、それを編集する労力はさほどいりません。逆に言うと、編集が大変だということは、書き出すまでの半完成品の完成度合いが低いということなのです。書き出そうと解答用紙にペンを置きながら、または書きながら考えてはいませんか?これは、「読む+考える」作業が遅れ後ろにずれこんできているだけなので、正確には「書く」作業だけに時間を費やされているわけではないのです。

そして、学習が進むにつれて「読む+考える」工程の質は上がっていきます。従って、今書くのに50分かかるという方も現段階ではさほど気にしなくていいのです。

とはいえ、純粋に編集力が上がれば考える時間に労力を使えるわけですから、トレーニングする価値はあると思います。そこで、お勧めしたいのは春秋要約です。

春秋要約をやってみる!

知っている方もいると思いますが、春秋要約とは日経新聞のコラム「春秋」を40字で要約し、#sjyouyakuとつけTwitterに投稿することです。そして、他の人の投稿と自分の要約した文章を以下の点に注意しながら比較します。

  • 大勢の人が入れている内容やキーワードが漏れていないか。
  • 短縮やリワードによって意味合いにズレが生じていないか。

そして、これは文字数の感覚を掴むトレーニングにもいいので、毎日通勤中の10分間でやるというように時間を決めて習慣化されることをおススメします。

また、40字という文字数は80字~100字の解答が多いこの試験において、2つの要素を入れることを考えると丁度いいといえます。

今からでも十分遅くないと思います。たった10分でできることなので苦手な方は是非やってみる価値ありです!

その際に使っていた携帯アプリ

  • たて書きコラム→様々なコラムが掲載されています。沢山あるのでついつい読み込んで学習から脱線しないようにご注意を。
  • カウントメモ→文字数をカウントしてくれるアプリ。ここで40字の感覚を叩き込みます。

要点が抜ける理由

書く作業の話になると、「余分な説明で文字数を消費しすぎて大事な論点が抜けるんです。」

という悩みもたまに聞くのですが、この場合、設問で要求された具体度合いを見誤っているというケースが多いと思います。

そもそも診断士試験は、どれくらいの範囲や深さで説明すればいいのかわかりにくくできていますよね。

事例Ⅰは特にわかりにくいので、下記のレイヤーを意識して解答することをお勧めします。

設問を読み込む段階で、ある程度どのレイヤーで解答するのか見極めて与件文に探しにいくイメージです。こうすることで、設問の要求からずれた斜め上の説明をしにくくなります。

イメージでいうと、レイヤーの上位になれば全社に関わるものなので、目標やビジョンといった少しフワッとしたものになりやすく、下位になるほど、人事施策など具体度合い上がる感じです。(フワッとした説明ですみません)

でもこの感覚は結構大事で、この具体度合いを見誤ると、しなくていい説明までしてしまったり、斜め上の解答を書く事故が起きやすいんです。

なお、1つの解答に必ず1つのレイヤーで答えなければいけないということではなく、あくまで要求される具体度合いの見極めの材料として位置づけることをお勧めします。

まとめ

要約力とは、要点を見極める力と、文章を簡潔に編集する力が必要になってきますが、

レイヤーに沿ってしっかり要点を見極めて、不必要な飾り言葉は排除し、因果を丁寧につなぎわせる。それができれば、後は自然と書くのは早くなるので、安心してください。

皆様の肩の力が少しでも抜けるといいのですが。焦りは禁物ですよ。

まだまだ暑いですが、頑張ってくださいね★

明日は、いけぽんです★

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