【直前期】この時期やっていたこと【二年目編】

同友館
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 前回の記事がアップされた翌日、妻から「そういえばあなた、受験生支援活動をやっているよね。なんだっけ?」と言われ焦りました(妻には細かいことを教えていません)。聞けば知人が今年二次試験を受験するそうで、それで気になったとか。その場は全力で誤魔化しましたが、この世で恐ろしいものの一つに「SNS等の身内への身バレ」を入れてもいいなと思いました。

 みなさんこんにちは、ヌワンコ(実務補習の真っただ中)です。

 さて今回は、前回に引き続き2年目のこの時期にやっていたことです。

前置き(ヌワンコさんの仕事の事情)

 いきなり本題から脱線しますが(これ前回も書いたな)、2年目の7月に仕事の環境が変わります。私の診断士試験を応援してくれた上司(「ふぞろい13」の185ページに出てきます)と、相棒ともいうべき先輩の2名が同時に抜け、

新しい上司+ハブ役のヌワンコ+前年に着任したばかりの若手たち

というチーム構成になります。


 上司がすんなりと新しい環境に溶け込めればよかったのですが、上司の方もチームへの入り方を間違えた部分があって、見事に私が板挟みになりました。


昨年の8~11月は
 ・診断士試験
 ・ヌワンコ自身の社内での昇格試験
 ・新チームの人間関係
とストレス要因が多く、その結果10月上旬にある事件が起こります。

 それは後で述べるとして、本題に戻りますね。

この時期は過去問を解いていた

 上に述べた「仕事の環境の変化」が起こるであろうことは1月の段階である程度予想できていたため、対策として勉強計画を前倒しで進め、7月末の段階では解法も80分間の使い方も固まっていました。8月からは最後の仕上げとして過去問を解いていました。


 土日や祝日等は図書館に行って事例Ⅰ~Ⅲを解き、ふぞろい等で採点・検証を行いました。Googleカレンダーにスケジュールが残っていたので抜粋すると
 8/3,4   平成30,29,28 事例Ⅰ
 8/10,11   平成30,29,28 事例Ⅱ
 8/17,18   平成30,29,28 事例Ⅲ
 8/24,25   平成27,26,25 事例Ⅰ
 …

 私は縦解き(同じ事例を続けて解く)をしており、土曜に事例を解いて日曜に採点・検証、というサイクルで回しています。当初の予定では平成19年度まで解き終える予定でした。

 

 事例Ⅳはやり方が異なり、①平日に解く②問題を分割して解く、ようにしていました。具体的に言うと、経営分析+記述問題(両問合わせて25分で解く)をお昼休みに解き、残りの設問は始業前や終業後に時間を作って解いていました。


 事例Ⅳに関しては平成13年度まで解いています。ちなみに「昔の事例の解説がない」との声を聞きますが、TACの過去問解説本は国会図書館にあります。今年は入館方法に制約があるので難しいかもしれませんが、首都圏在住の方は検討する価値はあります。

すき間時間の使い方

 お昼休みは事例Ⅳに充てていましたが、通勤時間は「与件文を使わず設問文だけを使ったトレーニング」をしていました。


≪用意するもの≫
設問文をまとめた資料(A3で印刷し折りたたむ)
⇒実際に作ったものを(粗くて恐縮ですが)画像で共有します

≪やり方≫
【STEP1】
 設問文を読んで以下を考える
 ・題意は何か
 ・制約条件は何か
 ・時制(現在・過去・未来)は何か
 ・レイヤーは何か
  →レイヤーについては考え方が色々ありますが、私は「方針」「戦略」「戦術」「施策」
   くらいでざっくり整理していました
 ・構文は何か

 

【STEP2】
 STEP1ができるようになったら、「設問文を読んで解答要素として使いそうなキーワードを思い浮かべる」トレーニングをします。ぶっちゃけ連想ゲーム(と記憶力)の世界です。

 キーワードの確認方法としては、ふぞろいで出たキーワードをまとめればよいと思いますし、私は「ふぞろいな合格答案10年データブック」の「10年まとめ表」のページをコピーして「設問文をまとめた資料」と見比べていました。

 

 STEP2のトレーニングについては二次試験一カ月前からで十分です。

過去問に飽きたら

 私は図書館で勉強していたので、過去問に飽きたら「企業診断」に載っている演習問題を読んでいました。といってもガッツリ解くのではなく、
 ・設問文を読んで設問分析~構文作成までを行う
 ・与件文のどの部分がどの設問に使われるかを割り付ける
くらいの内容を40分程度で行っていました(解答までは書かない)。

 過去問中心とはいいながらも、「初見の問題を見た時のドキドキやその後の対処」は重要だと思っていたので秋の模試は2つ受けています。

 


 模試もまずまずの成績でおおかた計画通りに進捗していたのですが、この年も事件が発生します。ただし試験当日ではなく試験3週間前の10月上旬のことでした。

10月に起きた事件

 10月に入り食事が喉を通らなくなります。また、胃や背中が痛くなり、問題を解こうと座っても痛みで集中できない状況になりました。さらに、当時上司は私の右側に座っていたのですが、なぜか体の右側にだけ蕁麻疹ができます(笑)。


 ここにきて決断を迫られます。3つのストレス要因の何かを減らさないといけない。とはいえ職場の人間関係については自分一人でコントロールできるものではなく(付記すると「人間関係」と書いていますが実際は「このまま放置すればお休みする人が出ちゃうのでは?」レベルにあったので放置できる状況になかった)、自分でコントロールできる2つの中で進捗を考えると「体調がよくなるまで診断士試験の勉強をお休みする」ことがベストだと至りました。


 ベストだと分かりつつも「勉強をしない」決断を下すにはやはり葛藤もありました。前年「もっと時間が欲しかった」と思っていたのに、直前期の今その時間を手放すのか。騙し騙しやればいけるのではないか。そうも考えました。
 とはいえ、前年自分の力を全て発揮できずに敗退した苦い経験から「試験当日にベストの体調で臨むことが一番大事」と結論を下します。


 マッサージ等に通い詰めた結果、幸いにして一週間程度で痛みはなくなり、残りの期間は体調に注意しながら勉強を進めて試験当日を迎えます。

最後に

 ドキュメンタリー風にドラマチックに書こうとしたのですが、あんまりなりませんでしたね。おまけでその後どうなったかを記します。

 

 ・診断士試験 ⇒ 合格
 ・社内での昇格試験 ⇒合格
 ・新チームの人間関係 ⇒ 改善

 

 と、全て上手くまとまりました。職場については私は4月に異動になっていますが、今もうまく回っているようです。

 

 この年の教訓としてみなさんにお伝えしたいのは2つです。

自分でコントロールできることとできないことを見極める
 これから試験日までの短い期間でも想定外のことは起こりえます。そういった時に自分ひとりではコントロールできないことを自力でどうにかしようとしても徒労に終わります。
 自分でコントロールできることにフォーカスして、何をすべきかを見出す必要があります。

休む勇気も重要
 「あのとき休んでよかった」、振り返るとそう思います。前回お伝えしたように、試験当日までの日々は自分の限界まで頑張ってほしいと思いますが、明らかに体調がおかしい、となれば話は別です。そういう時は休む勇気も大事です。


 特に今年二回目の受験だというみなさんは、多かれ少なかれ今日まで積み上げてきたものがあるはずです。最後は「自分の積み重ね」を信じてみる、というのも重要なんじゃないかと思います。

 


さて明日はかーなの登場です。ねえ、かーな、「かき氷のシロップは実は全部同じ味」だって知ってた?

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