発売直前企画 + 半生の振り返り⑥ 浪人時代

同友館
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こーし です。梅雨入りしてから、関西地方はほとんど雨模様の天気ですが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。今年は新型コロナウイルス感染症対策と熱中症対策など、例年以上に体調管理にも気を配らないといけないですが、頑張っていきましょう。

(閑話休題)浪人時代

高校時代はほとんど勉強しなかったので浪人することに。ひとなみ(一浪)で終わればよかったのですが、2年かかりました。1年目は予備校に通いました。今とは少し違い、S・K・Yが三大予備校といわれ、割引価格で申込できたYを選びました。

予備校に行ったけど、なかなか成績が上がらなくて、1年目の秋以降から、当時は先進的な取り組みであった人気講師のリアルタイムの授業をサテライトで配信する授業を受講しました。同じ予備校でも、たしかに人気講師の授業はわかりやすいし教え方が違うなぁと感じました。

2年目は独学にしました。1年目のサテライト授業を録音していたので、何回も聞き直して先生の発言を覚えるぐらい繰り返し学習しました。これが一番効果的で、自分自身も実力がついてきたなぁと感じました。結局、「わかる」から「できる」になるには、反復練習が必要ということを学びました。この教訓は、診断士試験の学習にも生かせたと思います。少し時間はかかりましたが、ようやく親元から離れて生活するという当初の目的を達成することができました。

2次試験の準備だけはやっておこう

さて、1次試験まで1か月を切りました。中小企業診断協会からも当初予定通りの日程で1次試験が実施されることが正式に発表されています。1次試験を控えている多くの受験生は1次試験の学習に注力すべき時です。1次試験の最大のミッションである、足切りを回避したうえで合計420点以上確保して2次試験の受験資格を手に入れられるために。ただし、本当の勝負は2次試験です。おはこのブログを参考にして、1次試験が終わった翌日から2次試験の学習がスタートできるよう、必要なものを準備しておいてください

私のおすすめ(独学受験生向け)は、『ふぞろいな合格答案10年データブック』『中小企業診断士ふぞろいな答案分析5』『2020年版 中小企業診断士2次試験 ふぞろいな合格答案エピソード13』があれば、平成19年度から令和元年度までの過去問学習は始められます。事例Ⅳ対策として、『2020年改訂版中小企業診断士2次試験事例Ⅳの全知識&全ノウハウ』『2018年改訂版 30日完成!事例Ⅳ合格点突破計算問題集』が役立ちます。

あとは、1次試験が終わった後に欲しい書籍を揃えようとしても売切れになっている場合もありますので、使いそうだなぁと思う書籍は先行投資で購入しておいてください。使わなかったらどうしようとか、自分に合う合わないとか悩んでいるくらいなら、買っておくべきです。使わなかったら、合わなかったら売ってしまえばいいだけですし、悩む時間のほうがもったいないです。

『ふぞろい』シリーズを活用するにあたり

多くの受験生が『ふぞろい』シリーズを活用されていると思います。活用されている理由も人それぞれでしょうが、①80分という時間制限で到達可能なレベルの解答であること、②自分の解答を採点できること、であると思います。

ただ、自分の解答を採点するときに注意しなければならないことが1つあります。それは、『ふぞろい』はキーワード採点といわれていますが、キーワードをたくさん入れれば合格に近づくのか。キーワードがたくさん入っていて多面的な解答になっていればたしかに合格に近づきます。だからといって、キーワードだけ入れればいいということではありません。

受験生時代には読み飛ばしていましたが、第1節【ふぞろいな答案分析】の最初のページの【注意点】に次のように記載しています。(1)ふぞろい流の「採点基準」は本試験の採点基準とは異なります。また、論理性や読みやすさは含んでいません。

この、論理性や読みやすさというのは非常に重要なポイントの1つです。採点方法がどうなっているかはわからないですが、採点者は同じような解答を何百枚も読んでいるはずです。同じような解答でも、論理性が高い文章であれば説得力が高く得点につながりやすいはずです。論理性を独学で高めるのは容易ではありませんが、『ふぞろいな合格答案エピソード13』の第2章第2節ドクターFのロジカルシンキングで論理的な答案の書き方について特集しています。参考にしてください。

また、読みやすさには字の見やすさも含まれます。字の見やすさとは、丁寧な字を大きく濃く書くことだと私は思います。丁寧な字を書くには時間がかかるので、いかに早く丁寧な字を書けるか訓練が必要です。私は比較的得意でしたので、訓練まではいきませんでしたが、それでも書く作業はほぼ毎日していました。大きく濃く書くことを含めて、読みやすさというのは採点者への慮る気持ちの表れです。採点者も相当大変な作業なので、この慮る気持ちが合否ラインギリギリになった場合の分かれ目になるかもしれません。

明日は、『ふぞろいな合格答案エピソード13』の11ページにも登場する はるか です。 お楽しみに!

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