どうせ覚えるなら理解しておこう

同友館
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皆さん、こんにちは。自信のないあなたを応援したい事例Ⅰのはるかです。

GWも明け、1次試験まであと2か月ちょっとでしょうか。
1次試験を受験される方は、暗記科目の詰込み期かもしれません。
とても2次試験どころじゃないよ、という声も聞こえてきそうですが、今日はそんな、1次試験の学習に手一杯で、まだ2次試験に手を出してないという方向けに、1次試験の学習をしながらセットで覚えることのできる2次試験の知識を紹介したいと思います。

せっかく暗記するなら重複する論点を優先して覚えるのは効率的ですし、一つの項目に複数の情報を連鎖させると忘れにくいので、少し深堀りしてみていきましょう。

  • 5フォース(ポーター)              
    5つの要因によって、自社の置かれている競争環境を分析する手法です。令和元年度の第2問でもこの論点の理解が必要だったと考えられます。2次試験において、競争環境を知る必要があるときは、まずこの観点から競争環境を分析しましょう。

 

  •  組織形態
    こちらも1次、2次試験ともに頻出論点なので、少し掘り下げて2次試験に直接使えそうな情報を付け足してみました。ご自身の身の回りにある企業にあてはめるなどして、立体的に想像して覚えるとよりよいと思います。2次試験当日には、見ないでスラスラ説明できる状態がベストです。

機能別組織のメリット
1. 分業による専門性の発揮→特定技術に特化する戦略に適している
2. 業務集中による規模の経済の発揮→限られた資源を生かすことができる
3. 全社レベルの資源配分が可能となり全体最適を図れる→全社レベルでのシナジーや組織学習を遂行したい場合に最適
4. 集権型組織であるためリーダーシップを発揮しやすい→変革を遂行しやすい

機能別組織のデメリット
1. トップの負担が大きいため意思決定に遅れが生じる→環境変化や顧客ニーズへの対応が遅れる
2. 機能部門間での情報共有が困難になる懸念がある
3. マネジメント人材の育成が困難になる→事業承継が論点になったときには長期的なマネジメント人材育成の施策が必要。


 事業部制のメリット
1. トップが日常の業務から解放され、戦略的意思決定に多くの時間を割ける
2. 事業ごとに柔軟に変化に対応できる→きめ細やかな顧客ニーズに対応しやすく迅速な意思決定が可能となる
3. 次期経営者育成が可能となる→事業承継や権限移譲を行いやすい

 事業部制組織の種類
顧客別組織→顧客ごとのニーズが存在し、それにきめ細やかに対応できる
製品別組織→製品ごとの専門性を高めることで、専門知識やノウハウを生かすことができる

 事業部制組織のデメリット
1. 研究や購買などの職能が重複しコストがかさむ
2. 短期的志向に陥りやすい
3. セクショナリズムの発生


 マトリクス組織
1. 情報共有により情報処理が迅速化する→変化しやすい市場の動向や顧客ニーズに対応しやすい
2. 専門化も確保しつつ事業環境の変化に対応しやすい
3. ワンマンツーボスシステムであるためコンフリクトが発生しやすい

  •  アンゾフの成長ベクトル
    企業の成長の方向性を識別するもの
市場浸透 製品拡大
市場拡大 多角化

市場浸透→既存製品+既存市場

製品拡大→既存市場+新製品

市場拡大→新市場+既存製品

多角化→新市場+新製品

では、2次試験では実際にどのように問われるかみていきましょう。

H25第1問(設問1)
A社のこれまでの成長を支えた、健康食品の通信事業販売事業を長期的に継続させていくために必要な施策として、新製品の企画や新規顧客を開拓していくこと以外に、どのような点に留意して事業を組み立てていくことが必要であるか。80字以内で答えよ。


上のアンゾフの成長ベクトルを理解していると、既存製品を改良して既存市場に浸透を図る市場浸透戦略を採用すると読み取ることができます。

 


いかがですか?二次試験の学習にまだ取り組んでいないという方も、この論点をしっかり理解することで2次試験において、語呂合わせ丸暗記組よりも少しリードした状態で学習をスタートできるのではないでしょうか。

最後におまけとして、ラーニングピラミッドを紹介します。


図から、受動的な講義や視聴覚よりも、他人に教えるといった能動的なものの方が学習定着率は高いということがわかります。(%は学習定着率です)

ちなみに私は、お風呂に入りながら心の中でエアー講義していました。みなさんも是非、上記の論点を少し深堀りして、エアー講義してみてください。

 

明日は、みずのです~。お楽しみに★

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