毎度ふぞろいブログをご覧いただきありがとうございます。
本日はマリがお届けします。
予備校の模試が始まる時期ですね。
私も去年の今頃、TACの2次実力チェック模試を受けました。
今年の会場受験は中止され自宅受験のみですが、申し込んだ方はできるだけ本番と同じタイムスケジュールで過ごし、本試験のリハーサルをしましょう。
答案は提出前に写真を撮っておき、添削が返ってくる前に自身で振り返りましょう。
私は模試終了後、その問題と答案を使って勉強会を行いました。
模範解答だけでなく他の受験生が書いた解答を分析できるよい機会です。
リアルで集まることはできなくても、WEB会議システムや通話アプリのグループトークを使えば、工夫しだいで有意義な勉強会ができます。
さて、先日「2次試験に必要な知識って、1次試験で学習する内容だけで足りるの?」という質問を受けました。
はい、足ります。ただし応用力が必要であり「知っている」だけでは2次試験に対応できません。
本日は初学者向けに、1次試験の知識を深く理解し応用する練習について、お話しします。少しでも参考になれば幸いです。
まずは2次試験における各事例のテーマを改めて確認しましょう。
事例Ⅰ 組織(人事を含む)を中心とした経営の戦略及び管理に関する事例
事例Ⅱ マーケティング・流通を中心とした経営の戦略及び管理に関する事例
事例Ⅲ 生産・技術を中心とした経営の戦略及び管理に関する事例
事例Ⅳ 財務・会計を中心とした経営の戦略及び管理に関する事例
解答にあたっては、各事例のテーマに即した内容になるよう意識します。
ときどき他事例でのアプローチも行いますが、まずは基本を押さえましょう。
各事例の解答を考えるうえで、以下の3つを紐づけるスキルが必要です。
①設問文で問われている内容
②与件文に書かれている具体的な事象
③1次試験で学習した知識
2次試験で頻出論点となる範囲は限られています。その範囲については深く理解し、自身の言葉で説明できる状態にしておきましょう。
そのために、私がよくやっていたのは一人連想ゲームです。
新聞やニュース、広告などを見て気になったワードから、各事例のテーマで連想できる内容を一人でぶつぶつ説明するだけです(ちょっと怪しい人)。
たとえば、事例Ⅰのテーマで連想してみましょう。
「M&A」のニュースを見たとき
・水平型であれば規模の経済、垂直型であればバリューチェーン強化
・組織文化の融合が困難であり、コンフリクトの発生や士気の低下に留意
・意思決定スタイルが異なる場合、対応に遅れが生じる
・経営資源(ヒト・モノ)の重複によりムダが生じる
・評価制度や給与体系が異なる場合、不満が出やすい
「アウトソーシング」の広告を見たとき
・コア業務と非コア業務の適切な区分を行い、非コアのみ外注
・コア業務に社内の資源を集中できる
・組織のスリム化
・社内にノウハウが蓄積されない
などなど。
より効果的なのは、身近な出来事を使った連想です。
ご自身が働いている会社の組織文化や上司・同僚の言動、家事でのECRSなど、知識と現実の事象を結び付けて考えると理解が深まります。
抽象化⇔具体化のトレーニングにも繋がりますし、設問解釈や類推、与件文との紐づけにも役立ちますよ。お試しください。
明日は東京からだいちがお届けします。お楽しみに~。