2次試験の基礎は「現代文」で鍛える!

同友館
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今日もお疲れ様です!

「頑張りたい!けど、モチベーションが長続きしない……」そんなあなたを応援したいじょーきです!(※じょーきとは……2.5年で2次試験に合格した独学多年度生。目の前にあるものに次々と興味が移るその精神年齢はいつまでも5歳のまま。診断士試験でも見落とし多数、制約条件漏れで大いに苦戦。本業は金融業)

今日は、私の点数アップに大きく寄与したと信じてやまない勉強法を1つご紹介します。

それは、大学受験対策の現代文問題集を解くことです。

2次試験で点数を伸ばすポイントとは

「2次試験で点数を伸ばすにはどうすればいいですか?」

私自身を含め、受験生は幾度となく、こういった質問を先輩診断士に投げかけます。

そしてその問いに対する答えは大体以下の通りです。

「当たり前のことを当たり前に答えることです。具体的には、

 ①与件文に対して忠実に

 ②設問文の要求に対して正面から

 ③設問文の制約条件を漏らすことなく

 ④思い込みや個人の経験は排除して

 ⑤1次試験の知識を絡めながら

 ⑥多面的に

 ⑦因果関係を明確に

 解答を構成することです。」

んー、確かにそうなんですが……ポイント、多すぎませんか?

私は不器用なタイプなので、1つのことを意識すると別のことができなくなる、そんなタイプでした。
なので、上にあるようなポイントを7つも同時に意識するなんて、とてもできませんでした。

過去問は万能か

2次試験を勉強するにあたって、多くの人が過去問に取り組むと思いますが、過去問を解いていて、「これ本当に勉強になっているのかな?」と疑問に思ったことはありませんか?

私は2回ありました。

1回目はまだ2次試験の受験歴がない頃です。

先輩診断士に言われるがまま、80分かけて1事例解いてみましたが、解答用紙は白紙。途方に暮れたのを今でも覚えています。

2回目は同じ過去問に何度も取り組んだときです。

もともと、「過去問こそ最高の良問」という考えで、同じ問題を繰り返し解くのが重要だと思っています。

しかし、勉強開始から起算して4回も5回も同じ事例に取り組んでいると、どこに何が書いてあるのか、大体覚えてしまいます。

「あー、ここにこんなことが書いてあったよな。これがポイントなんだったよな」といった状態になると、勉強というよりもはや作業。

そしてまたよくないのが、結局前に読み落としたポイントは、次も読み落とすという……。

慣れが出てしまうことで、真剣さが足りなくなっていたのかもしれません。

現代文と2次試験は高相関

さて、そんな風にして、同時に7つものポイントを意識して解くことができず、挙げ句過去問の同じところで何度も同じ失敗を繰り返していくと、だんだん自分が嫌になっていきました。

「このままでは今年も落ちてしまうぞ……」

日々成長するネガティブな感情。
しかし、この感情が、ふと過去の苦い記憶と結びつきました。

「これ、大学受験の現代文と同じや」

私は現代文が苦手でした(文系なのに)。

センター試験でも、傍線部分の前後だけを読んで全体を理解したような気分になり、作問者が罠として仕掛けた「それっぽいけど本文に一切言及されていない選択肢」にまんまとひっかかるタイプでした。

この10余年、自分が何も変わっていないことに気付いたのはショックでしたが、同時に自分の弱点克服のヒントに行きついた瞬間でもありました。

時は2019年9月。2次試験を1か月後に控えた頃。
私は現代文の問題集を購入しました。

色々な口コミで情報を集める中で行きついたのが『現代文読解力の開発講座』(霜栄 駿台文庫)でした。

なるほど、さすが大手予備校のロングセラー商品。テーマが明確で解説が丁寧。
冊子も内容もコンパクトでちょうどよい感じでした。

そしてこの問題集のよかった点は、個別の設問とは別に、文章全体を100字程度で要約する問題が10ある単元すべてにあった点です。これにより、

 ・文章全体を俯瞰する力と、個々の文を読み込む力を同時に鍛える

ということができたと思います。

診断士試験の与件文でも、

 ・個々の設問に答えながらも、全体の一貫性も考慮しないといけない

といった要素がありますよね。

更に細かく、上で述べたような7つのポイントで言うと、

①与件文に対して忠実に
②設問文の要求に対して正面から
③設問文の制約条件を漏らすことなく
④思い込みや個人の経験は排除して
⑦因果関係を明確に

辺りは現代文の問題集で十分まかなえます。いや、むしろ現代文の方が強くその要素を求められるくらいであり、2次試験の基礎力を鍛える・鍛え直すのに打って付けです。予備知識がなくても取り組めるので、2次試験の受験歴がない方にもおすすめです。

参考までに、現代文で網羅できないところ、

⑤1次試験の知識を絡めながら の部分は、おはこが「診断士1次試験の勉強時間を短縮する方法【独学者向け】」で書いているような手法(つぶやき)を用いながら「自力で思い出せるレベルの知識」にまでもっていってほしいと思います。

明日のマリのブログでも、この辺りのヒントが出てきそうですよ!

⑥多面的に の部分は、以前のはるかが「設問解釈のメリット(再現答案付)」で書いていた「設問解釈」がヒントになるかなと思います。

まとめ

現代文の問題と、診断士試験、求められる要素は非常に相関性が高いと思います。

特に、1次知識が固まっておらず、いきなり過去問に取り組むのはハードルが高く感じられる方や、同じ過去問で何度もつまずく方が、基礎を固める・鍛え直すのにおすすめです。

去年9月に現代文を解いていて、「どうせやるならもうちょっと早い時期にやればよかったな」というのはひしひしと感じたので、このGW、どこにも行けないし模試の自宅受験もしないっていう方は、気分転換もかねてぜひ試してみてほしいです。

さて、明日はマリの登場です。お楽しみに!

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