今日もお疲れ様です。
精神年齢はいつまでも5歳、モチベーションに波がある気分屋さんサポーターのじょーきです!(※じょーきとは…2.5年で2次試験に合格した独学多年度生)
2020年も、早いもので2カ月が過ぎようとしていますね。
特に昨年のリベンジに燃えている方、勉強は予定通り進んでいますか?
いやいやご安心ください。今日の記事はお尻を叩くような内容ではありませんので(笑)。
今日のテーマは「熟成」です。
目次
「熟成」、辞書的な意味では「時間がたって、使える状態にやっとなること」とあります。
私は、物事は行き詰まったら(そして期限に余裕がある場合は)、「よし、熟成させよう」、「しばらく寝かせよう」という考えに至ります。
この背景には、私の幼き日(確か小学校4年生くらい)の水泳教室での経験があります。
(このパート、約1,000字あります。時間がない方は3.まで飛んでください笑)
じょーき少年。当時10歳(確か)。毎週水曜日に水泳教室に通っていました。
1つ前の級で平泳ぎのキックのテストに合格し、いよいよ上半身の動きもつけて平泳ぎに挑戦するクラスに進級しました。
平泳ぎのキックのテストを受けたときは、その出来栄えにコーチから太鼓判を押され、進級後のプールサイドでの動きの練習もばっちり。
「お、これは楽勝かもしれん」なんて思いながら、いざ水の中で平泳ぎに挑戦してみると、
これでもかと言わんばかりに足が沈む。
沈んだ足をバタ足で水面まで戻してもう一度挑戦しますが、
やはり沈む。
そして足にばかり気を取られると上半身と下半身の動きが連動しなくなる。
コーチからは
「バタ足するなー」
「しっかり顔をつけろー」
「上半身と下半身の動きを合わせろー」
当たり前のようにいろんな指導が飛んできます。
「いや、こっちだってわかってるんや!けどできひんのや!」
そう、1つのことを意識すると、残りのことに意識が及ばないのです。
何度やっても平泳ぎでは全く進まず、コーチが見ていないスキにバタ足で距離を稼ぐ。そんなことをしながら授業を消化していました。
こうして平泳ぎへの苦手意識をしっかりと脳に刻み込んだ私。その月のテストは当然不合格でした。
「平泳ぎ、ようわからんけどできるようになる気がせーへんな」
完全に負のスパイラルに陥っていました。
しかし、転機は急に訪れました。
それは友人と市民プールに遊びにいって、鬼ごっこをしていたときでした。
鬼に見付からないように、何となく水面に浮いて、すいすいと手足を動かしていたとき。
「ん?俺、今、平泳ぎできてたんちゃうん?」
体が覚えているうちにもう1回挑戦してみると、足は沈まない、上半身と下半身が連動した、見事な平泳ぎをできるようになっていました(完全な主観です笑)。
翌週のレッスンに行ってコーチにその動きを見せると、
「自分(2人称)、平泳ぎできてるやん!なんで先月のテスト落ちたん?」
と言われる始末。
褒められているんだか、けなされているんだか……。
その日以降、あれだけ口酸っぱく言われていた指導は一切なくなりました。
もちろん、コーチの目を盗んでバタ足で距離を稼ぐ不正を働くこともなくなりました。
そして次の月のテストで、無事に合格することができました。
この経験を通して私は、
・頭で理解したことを体に落とし込む(無意識にできるようになる)には時間がかかる
・頭で理解していることを体に落とし込む工程は、その訓練をしていない時間にも進む
ということを学びました。
これが私が考える「熟成」です。
みなさんも、
・上司に口酸っぱく言われていたことの真意に、その上司が異動した後にふいに気づく
・過去に読んだ本に書かれていた内容が、ある日急に実体験と結びつく
といった経験がおありではないでしょうか。
こういった経験も、「熟成」に近いものがあると思っています。
20年も前の体験談を長く挟んでしまいましたが、要は何だというと、
「思い切って、中小企業診断士の勉強から遠ざかるのも一案」
ということです。
去年2次試験受けた方は、試験前に一生懸命勉強したはずです。
合格に向けていろんな知識やコツを頭に叩き込んで試験に臨んだはずです。
実際、一昨年から昨年にかけての私がそうでした。
・与件文に忠実に
・設問の制約条件を踏まえて
・1次知識を絡めて
・多面的に
・因果関係を明確にして
・タイムマネジメントはしっかりと
……いろんなことを考えて試験に臨みましたが、結果は不合格。
「頭ではわかってるんやけどな。でもなかなか実践できひんのよな」
昨年の今頃、私は2次試験に対して、相当強い苦手意識を抱いていました。
それと同時に、
「こんな状態では平泳ぎに苦手意識を抱いていた20年前と同様、考えれば考えるほど、スランプに陥る気がする」
そんな感覚でいました。
まして目指すべき2次試験はまだ8カ月も先。ただでさえ気まぐれな私が具体的なスケジュールを立てられないのも無理ありません。
そんなことを考えていた私が昨年のこの時期、何をしていたのかと言うと、
TOEICの勉強をしていました(笑)。
別に必要に迫られたわけではなかったのですが、たまたま友人に誘われて。気分転換に受けてみようかなという感じで。年末あたりから3月の試験までの約3カ月間。
TOEICと診断士試験、試験領域は当然のように全く重なっていません。それでも、
・勉強をする習慣を維持する
・限られた時間で全問を漏れなく解くためのタイムマネジメント力を鍛える
という観点では、診断士試験に必要な要素も含んでいたのかなと、今になって思います。
(当時は意識してやっていたわけではなかったですが笑)
なので、どうにもモチベーションが上がってこないなという方は、語学や本業の専門知識の勉強、積ん読になったままの本の消化などなど。
お持ちの知的好奇心を別の方向に向けられてはいかがでしょうか。
そもそも、診断士試験はあくまで1つの関門であって、その先に中小企業診断士として活躍することがゴールになるはずです。
そういった意味では、直接的に試験に繋がらない分野の教養を深めるというのも重要なことだと思います。
肝心の熟成期間終了のタイミングについては、また次回以降の私のブログで(ちなみにGWでした)。
あ、念のために補足しますが、モチベーション高くスケジュールを組んで、自らの課題に対して明確に取り組めている人は、変に距離を置くことなく迷わず突き進んでくださいね!
逆に、今年初めて診断士試験に挑戦する人は、今のうちに1度2次試験に取り組んでみるといいと思います。
恥ずかしながら一昨年の私は先輩から、
「2次試験はコツをつかむまで時間がかかるから、時間があるうちに2次試験の勉強に取り組んでおいた方がいいよ」
というありがたい訓示をいただいておきながら、何かと理由を付けて取り組まずにいました(すみませんでした)。
その結果、「2次試験の心得を、頭ではわかっているけど全然体得できていない」状態(=熟成期間不足)で試験当日を迎えてしまい、不合格でした。
ストレート生にとっての2次試験対策は、まず2次試験がどんなスケジュールで行われて、どんな科目がどんな形式で出題されるのかを知って、「80分間×4事例」の過酷さを想像するところからスタートするような気がします(笑)。
もちろん、1次試験が終わってからの取り組みで合格まで走り抜けるストレート生もいます。
ですが、今日書いてきたように、頭で理解したことを体にしみこませて実践できるようになるまで結構時間がかかるものです(私はかかりました)。
そう考えると、2次試験に取り組むのが1次試験終了後の2カ月だけになってしまうのは、やや心もとないかなと思います。
スケジュールに(比較的に)ゆとりがある今のうちから2次試験に取り組んでおき、夏場の期間を「熟成」にあてることができれば、合格の可能性も更に高まると思います。
(予備校に通われている方は、この時期から有志で勉強会を立ち上げて、2次試験についてディスカッションする人もいるようですよ)
あ!
ふぞろいの春セミナーでは、2次試験の概要やちょっとしたコツをお話する予定なので、ぜひぜひご検討くださいね!
(世間を騒がすウイルスの動向は気になるところですが……)
物事には熟成期間が必要です。
「勉強する気がなかなか起きないなー」という多年度生は、思い切って試験勉強から離れてみるのも一案です。
昨年頭に詰め込んだ内容は、少しずつあなたの体に浸透してきていると思いますし、今は好きな分野や専門分野の勉強や読書に時間を使って機が熟するのを待ってみましょう。
一方で、「2次試験はまだまだ先」と考えているストレート生は、今のうちから2次試験に触れておくと、1次試験終了後に本格的な2次試験対策を始める際の走り出しが段違いにスムーズだと思いますよ。
さて明日は、マリの登場です!
ストイックなマリは、昨年も今の時期から勉強仲間とゴリゴリにディスカッションしていたようなので、今日の私とは対照的な話が出てくるのではないでしょうか。
お楽しみに!
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