皆様こんにちは!
このブログには三回目の登場になります、ふぞろい10メンバー(某所では「雑草魂」…)のルナです。
寒い寒い冬も間もなく終わりますね。少しずつではありますが、春の気配を感じる今日この頃、受験生の皆様におかれてはいかがお過ごしでしょうか?
「冬も春も関係ない! 目指すは夏の一次、秋の二次試験だけだ!!!」という勢いで過ごされている方も多いかもしれないですね。
勢い、大事です!
ぜひそのまま突き進んでくださいね!
でも、もしかしたら、
「毎年季節が進むたびに今度こそ!と思うのに、なかなか結果が出ない…」とか
「どこに向いて進んでいくのが良いのか、迷走している…」とか
「もう、何のためにこの試験にトライしているのかわからなくなってきた…」とか
勢いをなくしてしまわれている方もいらっしゃるかもしれないですね。
そんな時はちょっと、身の回りを振り返ってみるのも良いかもしれないですよ。
家族と一緒にリラックスする時間を過ごすとか、春の気配を感じる一人旅に出るとか。
人の集中力は、そう長く続くものではありません。うまくメリハリをつけながら、スイッチをオフにすることもとても大切です。自分の「やる気スイッチ」をオフにする方法、しっかり見つけてあげてくださいね!
そしてその後に大切なのは、「なぜ自分が診断士を目指したいと考えたのか」を見つめなおすことです。皆さん、もちろんご存知のように、モチベーションを喚起するためには、誘因が必要です。誘因になるものは人それぞれですが、自分が最初に「〇〇のため」と思ったその理由を、いかに具体的にイメージできるかどうか、それが合格をつかみ取るためにはとても大切だと、私自身実感しています。
この数日、試験に合格し、あるいは診断士として登録されてから少し年数の経ったメンバーがブログを書いていますが、その人たちが今どんな状態にあるのか、その一端を垣間見ることで、自分の進むべき道をイメージするヒントにしてみてくださいね。それこそが、モチベーションを保つための燃料になるはずです。
というわけで、登録から間もなく二年経つ私からは、「すでに独立している人が診断士資格をとったらどうなるか」ということを、少し書かせていただこうと思います。
私は、2001年に起業し、ITサポートの仕事を始めました。手作りのチラシを自分でポスティングして、携帯電話一本で始めた事業です。それが、お客様からのご要望に応えるうちに、中小企業様に向けたIT活用のコンサルティング事業などにも仕事の領域が広がり、自分のスキルの至らなさを実感したことなどから、「何かステップアップしなければ…」と思っていた時に出会ったのが、中小企業診断士という資格でした。
ある時セミナー講師として来られていた方の肩書にあったのを見て初めて知ったのですが、「中小企業診断士って何だろう?」と興味をもって調べたとき、これは私にとってぴったりな資格だと感じたのです。
目次
では実際とってみて、どうだったでしょうか。
これはもう、皆様おわかりのことと思いますが、診断士試験合格を目指すために学ぶことは本当に幅広く、必要な領域を網羅していると実感しました。もちろん、机上の学習だけでは実務には足りないことも多々ありますが、「知らない」よりは「知っている」方が当然に良いわけで、試験だからこそ苦手な領域も多少無理してでも勉強することを考えれば、この勉強は本当に私にとってプラスになったと思っています。
一次試験については(特に科目によっては)、「なぜこんな細かいことを覚えさせられるのだろう?」と疑問に思うこともありましたが、試験が終わればきっと忘れてしまうその設問と答えよりも、「そんな考え方があるんだ、そんな領域もあるんだ」ということを身をもって実感できることが大切なのだと思います。その経験があるからこそ、その領域についてお客様から質問をいただいた時に答えを調べる糸口も見つけられるからです。
独立以降、お客様には恵まれていたものの、「人脈」と呼べるものが無いことが自分の弱点であることを以前から自覚していました。そのため「診断士は横のつながりが強い」というのは、私にとって魅力的な誘因でした。
合格し実際に診断士の世界に身を置いてみて、「人脈」の広がりはもちろん、その強さとメリットは想像以上であることを実感しています。
今、家庭の事情であまり積極的に仕事を取りに行くことができないのですが、そんな状況でもできるような仕事を周りの方から紹介していただけるのは本当にありがたいことです。自分で事業をしている人なら「営業活動をしなくても仕事が入ってくる」ことのありがたみは理解していただけると思いますが、診断士になれれば(無条件にとはいかないでしょうが)、横のつながりだけで仕事をしていくことは充分にできると実感しています。
公的年金も退職金も、あてにすることはできない身ゆえ、「生涯現役」はマストと思っています。「町のIT屋さん」では70歳のおばあちゃんが訪問したら頼りないと思われてしまうかもしれないですが、「コンサルタント」なら年齢を重ねることはネガティブなイメージではなくなります。実際、協会のお仕事などでお歳を重ねておられる方々とご一緒させていただくこともありますが、豊富なスキルを活かして、経営者様のため、また私たちのような後に続く者のために、生き生きとご活躍されておられます。そんな姿を身近に拝見することでまた、自分がどんな風に歳を重ねたいか、ということも意識をさせられます。
これは私の個人的な立場もありますが、「自分の特徴を活かせる」というのは診断士の世界の良いところだと実感しています。どんな業界でも同業者の中でどれだけ特徴を出せるか、言い換えればどれだけ自分を相手の印象に残せるか、というのは仕事を獲得するうえで非常に大事なポイントです。
私の場合、「日本一低学歴(中卒)な診断士」ということで、自分の特殊(?)な経歴をお話することで、お会いした方の印象に残していただけているようです。普通なら高校も卒業していないというのはビジネスの世界では弱点にしかならないはずですが、この資格をとったことでむしろレバレッジを効かせることができているように思います。
また、なぜか女性の割合が極端に低いこと、他士業以外で自分のビジネスをすでに持っている人が少ないことも、特徴を出すうえでは有利なポイントです。
すでに独立されている方、女性の皆さん、診断士の世界では活躍できる場面がきっと沢山ありますよ!
合格してから気が付いたメリットもありました。
それは「学び」の機会が格段に増えるということです。研究会の他、各種研修の機会もありますし、それこそ横のつながりで素晴らしいスキルアップの機会を紹介していただくことも沢山あります。
「今勉強するのはこっち方面!」と、しっかり自分でかじ取りをしておかないと、迷走してしまうくらいに様々な学習の機会が目の前に現れます。自分のことは「勉強嫌い」と思ってきましたが、そんな私にも魅力的な情報が沢山。
そんな中で自分の持っているスキルを高め、お客様に提供できる価値を高め、そうしてお客様へのお役立ち度=収入も高めることができるようになっています(まだ途上ですが)。
前述のように、全力でお仕事ができない状況ではありますが、それでも「診る」「話す」「書く」すべての領域で、新しいご縁をいただいています。
継続的に支援をさせていただいている企業様も増加しましたし、商工会議所様や、創業支援機関からのセミナーもご依頼をいただきました。執筆に関しては「月刊企業診断」(直近では3月号に、埼玉県中小企業診断協会会長へのインタビュー記事が掲載されます!)などの雑誌の他、公的機関が発行する小冊子などの執筆にも複数関わらせていただいています。
他にも多くのお仕事に関わることができましたが、なにより「私らしさを生かした」仕事ができたことを嬉しく思っています。そうでなければ、独立している意味が薄れてしまいますからね。
さて、合格することでどんな可能性があるか、少しイメージしていただけたでしょうか。
試験日まではまだまだ日があります。それまでの間に気持ちが落ちてしまうこともあるかもしれません。そんな時には合格者に会って直接話を聞くのも良いと思います。
ふぞろいでも(他の受験生支援団体でも)、折々に受験生向けのセミナーを実施しています。怪しいことは一つもありませんから、ぜひ気軽に参加をして合格後のイメージをつかむための参考にしてくださいね。また、そんな機会にできた縁が、合格後の「横のつながり」へと変化していくのも、一つ重要なポイントです。
受験生のうちから「合格後」を意識すること、とても大切ですよ!
いつの日か同じ診断士として、どこかでお目にかかれるのを楽しみにしています。
ルナはいつでも皆さんの頑張りを応援しています!(笑)