皆さん、こんにちは。
診断士発アメリカ行き★ストレート合格ナビゲーター「ぬまっち」です。
アメリカは昨日がサンクスギビングデー(感謝祭)、そして今日はブラックフライデーということで街がとても活気づいています。いよいよホリデーシーズン(現在のアメリカでは「クリスマスシーズン」という言い方は、宗教上の理由からあまりしません。)が始まりました。これから、各所でイベントが続きます。人々が寒い冬をみんなで盛り上げていこうとしているのがとても素敵なことだと感じさせられました。日本にもこの活気を分けてあげて欲しいです!
さて、私は中小企業診断士試験に合格し、その後すぐ診断士登録と同時にアメリカに赴任してきたわけですが、今日は資格を取得して役立ったと感じたことについて伝えていきます。
海外現地法人や支店は中小企業だ!
業種によっても異なるのかもしれませんが、日系企業に勤めている場合、海外の現地法人や支店は、日本の本社よりも規模が小さいことも多いと思います。つまり、海外現地法人や支店は、中小企業そのものなのです。私が勤めている保険会社もまさにそうでして、現在所属している米国現地法人は、従業員数400人程度と中小企業です。
海外では経営との距離が近くなる!
そんな中小企業ですから、必然的に経営との距離も近くなります。物理的な距離だけでなく、実際に求められる役割も日本にいる時よりも経営に近いものになるはずです。
現在私は、企画・推進担当の一人として、会社の進む方向性を検討するお手伝いをさせていただいています。具体的には、市場の調査をしたり、競合他社の財務分析をしたり、従業員のモチベーションを上げるためにどのような施策を展開したらいいのか考えたりと、幅広いことに関わっています。それらを進める際に考え方の基礎となっているのが、中小企業診断士で学んだことです。今考えていることはまさに事例Ⅰっぽいなとか、事例Ⅳで財務分析した際にこういったことを長所や短所で掲げたな、なんて思い出すこともしばしばあります。また、二次試験のみならず、企業経営理論、財務会計、経済学で学んだことなども日々直結しています。
日本では、会社の規模が大きいことで業務細分化が進んでいますが、海外現地法人では、駐在員の方が経営に関して広いエリアをカバーしていることが多いと思います。ですから、中小企業診断士試験を通して経営者にアドバイスできる視点が養われた状態で海外に赴任することは、大きなアドバンテージなのかもしれません。
他部署の人との会話がしやすくなる!
また、海外現地法人や支店では、規模が小さい分他の部署との接点も必然的に増えます。私の場合ですと、日本にいた時はほとんど話をしたことの無かった経理部門やIT部門の方と仕事をさせていただくことが多くなりました。そうした時に、各領域における基本的や用語や考え方を理解していることは、部門間の円滑なコミュニケーションに寄与すると思います。違う言い方をすれば、相手(他部署の人)が使っている言葉を理解できないケースが減るので、相手に余計な説明をさせたり自分で調べたりする無駄な時間が減ります。
IT業界の方や合格者の方からすると大したことの無い話かもしれませんが、IT部門の人が「今回のプロジェクトはアジャイル方式で進めましょう」と部門横断プロジェクトの会議で発言した際に、IT部門以外の人でアジャイルの意味を知っていた人は私以外ほとんどいませんでした。
また、自分の業務を進める際にも他部署への影響も考えるようになりました。ミクロの視点ではなくマクロの視点で捉え、自社にとっての全体最適をより意識するようになった感覚です。中小企業診断士試験対策を通じて、自社内を幅広く見渡せるようになったのだと思います。
まとめると、
中小企業診断士資格を取得して会社経営に関する知識を広く身に着けたことで、海外現地法人への駐在員として求められる経営的視点を持って物事を判断できるようになった
ということです。
日本で働いていた時よりも業務範囲がかなり広くなったのですが、今のところついていけています。診断士の勉強をしていなかったら、今頃現地法人の経営のスピードについていくのに苦労していたかもしれません。
他にもアメリカで中小企業診断士の資格が役立ったと感じたことはありますので、改めてご紹介します。
最後に、引き続き『ふぞろいな合格答案11』出版に向けて、皆さんの再現答案を募集中です。
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同じく国際派のみゅーからの役立つ情報をお楽しみに。
それでは、また次回お会いしましょう。