こんにちは!多年度生のオスカルです!
今回は事例Ⅳがテーマなのですが、昨年の今頃はどういう状況だったかというと・・・
完全に事例Ⅳスランプに陥っておりました
得意科目だと思っていた事例Ⅳだったのですが、模試でも思うように点数が伸びなくなり、焦りばかりが募っていた記憶があります。原因は不明ですが、苦手だった事例Ⅰ~Ⅲへの学習時間を増やしたことが要因の一つかもしれません。勉強会で財務会計を教えていた勉強仲間にも模試の点数を抜かれ、偉そうに教えていた自分を恥ずかしく思ったものです。
こんな経験も資格試験の醍醐味かもしれないですね
その後最後の1ヵ月でなんとか調子を取り戻して、当日は本調子、まではいかずとも、そこそこな対応ができた気がします。と、いうことで今回は「ふぞ17に聞いてみた!事例Ⅳのポイント!」をご紹介させて頂きます!
目次
まずは毎年必ずと言っていいほど聞かれる経営分析についてです。
経営分析は基本的に第一問で出題されて、与件文と財務諸表を元に「収益性」「効率性」「安全性」の指標の記載が求められます。
R4年では新たに「生産性」の指標が求められ、近年はちょっとした変化球も見受けられます。
ふぞ17メンバーに『事例Ⅳの自分なりのポイントを教えてください』とアンケートを実施したところ、「経営分析は確実に取る」と回答をしたのは23名中6名という結果であり、重要視していたメンバーが多い設問であることが伺えました。
以下、アンケート結果より得られたコメントになります。
経営分析とCVPは確実に抑える。NPVは部分点狙い。
経営分析、CVP 、NPVの第一問と記述で確実に点を取る。
経営分析にかける時間については15分から20分程が多いようで、まずはここをしっかり押さえて、次の設問に進む、という方が多数のようです。
他の受験生も確実に取りに来る箇所だからこそ、しっかりと見直しをしてケアレスミスを防ぎたいところですね。
近年難化傾向にあるNPV(正味現在価値)。
アンケート結果より、ここについてはあまり深入りしないで、他の設問に時間をかけるという方が多く見られました。
なお、アンケート結果では、23名中8名がNPVについて言及していました。
以下、アンケート結果より得られたコメントとなります。
最悪NPVは解けなくてもいいから落ち着いて計算ミスしないこと
NPVは完全無視。他の設問で満点を狙う。
NPVに時間をかけないように割り切る。その分、第2問で計算ミスを極力防ぐ
NPVは捨てる!時間帯効率が圧倒的に悪いと感じた。
ここまで言われると少しNPVがお気の毒な気もしますが、戦略的には「NPVの難問は回避」が正解だと思います。
なお、私は簿記1級を持っているのですが、簿記学習者の悪いクセで、何とか難問で差をつけようとずぶずぶとこのNPVの沼にハマってしまいました。
結果として時間ばかりを消費し、NPVをうまく回避した受験生の方の方が点数は伸びていた気がしています。
では、ふぞ17メンバーはどのような参考書を使いながら事例Ⅳに挑んでいたのでしょうか?ここからはランキング形式で紹介していきたいと思います。
ランキングスタート!
第3位
意思決定会計講義ノート(通称:イケカコ)
簿記検定試験や会計士試験向けに作られた参考書ですが、中小企業診断士試験においても根強い人気を誇る一冊です。
その理由の一つは、著者の大塚宗春さんが、診断士2次試験の事例Ⅳの原型を作った方とも言われているからです。
事例Ⅳの範囲を網羅的にカバーしているので、ページ数に対する充実度はかなり高いのですが問題レベルが高く・・・ある程度学習が進んだ上級者向けとなります。
第2位
中小企業診断士2次試験 30日完成! 事例IV合格点突破計算問題集
こちらも人気の一冊、いわゆる「30日完成」です。
基本問題から応用問題まで網羅しているのでご自分の習熟度に合った使い方が可能です。
30日で一回まわすのが王道ではありますが、1週間で終わらせた猛者の話もよく聞きます。
第1位
中小企業診断士2次試験 事例Ⅳ(財務・会計)の全知識&全ノウハウ
栄えある1位は同友館より発売されております、いわゆる「全知全ノウ」です。
過去問をテーマ別に編集してあるので、出題頻度の高い重要テーマから、優先順位をつけて効率的に学習することができます。また、各章の前段にある基礎知識や解き方、テクニックも充実している一冊となります。
なお、アンケートでは取り上げられておりませんでしたが、私が最近気になっているのはこちらの参考書となります。
番外編
事例Ⅳが好きになる 攻略&過去問マスターガイド
ダウンロード専用となっておりますが、非常に丁寧に事例Ⅳを開設しているらしく、SNS等での評判はかなり高いように感じました。
こちらは紹介動画となります。
◆その他のポイント
ふぞ17メンバーへのアンケートからは他にも様々な意見が寄せられました。
絶対計算ミスや書き間違い/読み間違いしないようにメモし、絶対ミスがあると思って見直しする。
効率の良さよりも、とにかく地道に計算。図を描く。
経営分析→記述→NPVじゃない方→NPVの順で解く。
公式はあまり覚えずに、解き方を覚えることで、応用力をつける。
一筋縄ではいかない事例Ⅳ。
それぞれが基礎力プラス工夫を凝らして戦略的に挑んでいたようです。
なお、個人的にはケアレスミス対策にはミスノートを作るのをお勧めさせて頂きます。
ノートに自分のミスをまとめて、自分のクセと向き合うことで、より間違えやすい箇所に対して注意が行くようになります。
多くの方々を悩ませている事例Ⅳですが、事例Ⅰ~Ⅲと異なり、ある程度確かな答えを得ることができる問題が揃っています。
今回のアンケート結果も参考にしながら、捨てる問題は捨てて、取れる問題は少しでも多く取りにいって頂ければと思います。
さて、次回は事例Ⅳに強みのある“たく”が「ふぞ17流!事例Ⅳの勉強法~経営分析編~」を紹介してくれます!
是非とも得点源として頂きたい経営分析、その学習のヒントが得られるかもしれません!
乞うご期待!!