4月になって1年半ぶりにオンライン英会話を再開したけんとです。新年度になって新たなチャレンジを始めている人も多いのではないでしょうか。
今回は令和3年度試験の統計データを見て1次試験と2次試験の特徴に関して考察してみようと思います。
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ご存知の方も多いと思いますが、中小企業診断士の試験では合格発表と同じタイミングに「統計資料」として試験に関するデータが公開されています。年齢別や勤務先区分別などの申込者数と試験合格者数を確認することができます。
令和3年度の試験についてもこちらでデータが公開されていますので、興味がある方はご覧ください。
中小企業診断協会公開の第1次試験統計データ
中小企業診断協会公開の第2次試験統計データ
公開されているデータから様々な考察ができると思うのですが、特に気になった「年齢別合格率」について考察してみようと思います。以下が1次試験と2次試験の年齢別合格率となります。
1次試験 2次試験 申込者数 試験合格者数 合格率 申込者数 試験合格者数 合格率 20歳未満 165 22 13.3% 15 2 13.3% 20~29歳 3,851 889 23.1% 1,112 283 25.4% 30~39歳 7,149 1,779 24.9% 2,756 687 24.9% 40~49歳 7,111 1,674 23.5% 2,708 416 15.4% 50~59歳 4,785 1,152 24.1% 1,983 193 9.7% 60~69歳 1,290 306 23.7% 579 19 3.3% 70歳以上 144 17 11.9% 37 0 0.0% 合計 24,495 5,839 23.8% 9,190 1600 17.4%
みなさんはこれを見てどう感じましたでしょうか?対象数の少ない「20歳未満」と「70歳以上」は別として、2次試験は年齢層が上がるにつれて合格率が顕著に下がっているように見えないでしょうか?1次試験は年齢層に依らずどの年齢層でもほぼ同じ合格率ですが、2次試験では年齢層での合格率に大きな差があるように見えます。「1次試験は記憶力勝負」、「2次試験は経験を活かした対応力勝負」と思っていた私としては意外なデータでした。
今回はこのデータから考えられる3つの考察をしてみようと思います。
2次試験の合格率が年齢層で大きな差がある理由として、若い人の方が一般的に優秀な受験生が多いのでは?という考察です。ただ、その場合は1次試験でも同様に合格率に年齢層による差が生じると思われるため、この考察は正しくないように思います。
こんなことはあるはずがないと思いますが、一つの可能性として書いています。採点基準が公開されていない2次試験においては協会側で合格者をコントロールしている可能性も0ではないという考察です。例えば、協会が年齢層の若い診断士を増やしたいという思いがあればありえるかもしれないですよね。
※あくまで一つの可能性として書いており、個人的にもこの考察は違うと思っています。
2次試験は自身の経験による影響を入れることなく、いかに与件文の情報に素直に対応するかがポイントなのではという考察となります。年齢層が高い受験生は、人生経験が豊富なだけに発展的な考え方をしてしまい、採点基準とは少し離れた解答をしてしまっている可能性があるかもしれないですよね。
特に結論があるわけではないのですが、自分なりにいろいろな可能性を考察してみるのもおもしろいですよね。みなさんもぜひ、勉強の合間にでもぜひ試験自体を分析してみてください。傾向や特徴を分析し、それをご自身の勉強戦略に活かすことで裏技的に合格がグッと近づくこともあると思います。
今回も最後まで読んでいただいてありがとうございました!