口述試験はスーツが良い? 筆記試験と関連がある?

同友館
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合格発表がありましたね。
一年前のことやセミナーでお話しした方々のことを思うことが多い、今日この頃です。みずのです。

合格された皆さま、おめでとうございます。

残念ながら、そうではなかった方……
本心としては、このくだりが必要な人が一人もいないことを願いながら書いています。

私は2次試験を3回受けていますので、昨日のいけぽん同様、悔しさも嬉しさも知っています。

何はともあれ、お疲れ様です。

私は、2度目の受験をした際は239点でしたが、いけぽんとは対照的に「あと1点だからと言って、来年は大丈夫と思えないのがこの試験の怖いところ」と思っていました。
(だからと言って、勉強に身が入ったかは別の話です)

皆さま、お一人お一人が様々な気持ちでいらっしゃることと思います。
でも、ここを見にいらしているということは、完全に諦めてはいないのではないでしょうか。
合格発表直後にその気力があることは、今後どういう選択肢を選ばれるとしても強みだと思います。

私は、昨年、3度目の受験をした時は試験直後から「思い出したくない、見たくもない」という心境に陥ったので、合格していなければ、この時期にブログを見に来ていたかは分かりません。

来年の2次筆記試験まで10ヵ月、長いようであっと言う間ですが、一旦お休みするくらいの余裕はあります。
事例Ⅰ~Ⅲは得点開示結果を見てからの方が効率が良い(再現答案は後から作るのが難しいので、まだであれば作ることをお薦めします)と思っています。
年単位の受験では、気力を維持することの方が難しいかもしれません。今は、心身共に休んでも大丈夫だと思います。

さて、本日は口述試験関連のこぼれ話をお送りします。
口述試験対策は他のメンバーの記事にお任せして、個人的な感想や体験談のようなものです。

口述試験はスーツで行った方が良い?

まことしやかに噂される「口述試験はスーツで行こう」というお話。
正直なところ、疑問に思っている方はいらっしゃいませんか?

個人的には「スーツは必須ではない」と思っています。
受験票にも服装について書かれていません。
(今年の受験票がどうかは存じていないので、念のため、ご確認くださいね)
さらに何名かの方々からは「私服で合格した」とまで伺っています。

そもそも、診断士を受験されている方は、お若くても大学生、大半がある程度社会経験のある方々ばかりです。
服装はご自身で判断できるはず……それにも関わらず、服装についてあれこれ言われるのも不思議な話です。

でも、口述試験会場に行くと、やっぱりスーツの方が多いんですよね。
理由を推測してみると

1つ目は「採用試験という気持ちで挑むから」です。

少々大げさな気もしますが、もっともらしい理由ですね。
口述試験は、さながら採用試験の面接のような雰囲気でした。

スーツの方がしっくりくるとは思います。社会常識と申しましょうか。無難と申しましょうか。

2つ目は「受験予備校や受験生支援団体がこぞって『スーツが良い』というから」です。
これが理由でスーツを着て行ったという声は割と耳にします。
ひねくれた私は「じゃあ、受験予備校や受験生支援団体がこぞって『私服でも合格しているから、スーツじゃなくても大丈夫』と言ったら、スーツを着ない人が増えるのでは」と思っています。

では、私はどうしたかというと

スーツで行きました……。

理由は「多くの受験生がスーツで来ると予想したから」です。

口述試験会場では大半の方がスーツ姿だとセミナーやブログで伺っていましたし、これだけ「スーツで行きましょう」と言われたら、相当な人数がスーツで来ることが想像できます。
そこで場違いな雰囲気を感じて、余計な緊張や動揺を増やしたくなかったのですね。

口述試験当日、私が待機していた部屋には数百人いましたが私服の方は数名ほどでした。

「口述試験は数人しか不合格にならないと聞いているけれど、私服の人も数人、もしかして……」
「今までは大丈夫でも今年も大丈夫とは限らない」
大丈夫そうだと知っていても、そのような気持ちがよぎるのが目に見えています。
そして、無難な道を選びました。

その10ヵ月ほど後、とあることが起こります。

10月に秋大会という、研究会の説明や支部・先輩方の活動報告などが聞けるイベントがあるんですね。
そのイベントに参加した際、見覚えのある方がいらっしゃいました。
大勢の診断士と思しき方々に囲まれ、恭しくご挨拶をされている方は、そう……口述試験の先生でしたΣ( ̄ロ ̄lll)

診断士業界は意外と狭いので、私のようにお見かけする可能性は十分にあり、恭しくご挨拶をされる立場の方であっても、なんら不思議はありません。

面接(口述試験)で悪目立ちしなくて良かったorz
小心者な私はそう思いました。なんだかんだ言って「無難」なんですね……。
それでもなお、往生際悪く「口述試験はスーツで」という話がなければ、そもそも悪目立ちしないのではと思っております)

なんとも締まりのない内容になりましたが、スーツに関する体験談と率直な気持ちを書かせていただきました。
このお話を読んで、どうされるかは皆さま次第です。

筆記試験と口述試験のつながり

ここからはどちらかというと、来年度以降に2次試験を受験予定の方向けの内容になります。
現在、来年度の1次試験を目指して学習されている方、2次試験の受験資格があるけれど、今年は諸事情で受験を見送られた方など、様々いらっしゃると思います。

非常に個人的な意見なんですが、1次試験と2次筆記試験がつながっていると言われるように、筆記試験と口述試験もつながっているのではないかなと思っています。
(次回の記事で、実務補習との関連についても書く予定です)

口述試験では「事例に関する質問に対して、問題用紙もテキストも見ずに回答する」ことが求められます。

私は、1次試験に通過した年に口述試験の内容を聞いたのですが、物凄くハードルが高いと感じました。
4事例も頭に入れて、その場で答えるなんて無理だと(しかも、私は話すのが苦手です)。

でも、筆記試験に通過した頃には、できるようになっていました。

その理由は、口述試験で回答するために必要なのは

  • 事例企業のことを熟知・整理できている
  • 知識や理論が染みついて、即座に出てくるようになっている
  • 相手の質問を理解して、回答できる

この3点だからだと思います。
上記3点が筆記試験の勉強と共通点があるのではないかなと思っています。

筆記試験に合格される方は、これができるようになっているので、準備をして、社会人として最低限のマナー・コミュニケーション能力をもって対応すれば、ほとんどの方が口述試験に合格できるという結果を生んでいるような気がしています。

2年ほど前にとある口述対策の記事に出会いました。
一発合格道場9代目きゃずさんの「準備期間は1週間?最終関門「2次口述試験」まとめ」という記事です。
記事では「口述試験対策 その②事例文の読み込みと想定問答の整理」の章で「整理・分析シート」について書かれています。
(サンプルとして「【参考】事例企業まとめ_H29事例Ⅰ-Ⅲ」も公開されています)

その年は筆記試験不合格でしたが、なんとなく「事例企業のことを理解するのに良さそう」と思い、試しに作成してみたんですね。
そうすると、事例企業について整理・分析することができ、俯瞰することで事例企業の目指す方向と申しましょうか、一本のストーリーが見えやすくなるのを感じ、それまで「どことなく手ごたえがない」と思っていた、もやっと感が薄れるのを感じました。
また、無理のある解答(与件情報と紐づけが難しいもの、俯瞰して見た時に違和感があるもの)や自分に不足している知識も完璧にではありませんが、分かりやすくなった気がします。

もちろん、試験当日はこれを作成している時間はありませんし、ここまでの精度はほぼ不可能なので、80分で合格可能な解答を作成するには違う訓練が必要になるのですが、2次試験は掴みどころがないと思っている方には何かしら効果があるかもしれません。

デメリットは、時間がかかること(きゃずさんが記事内で1事例、1~2時間ほどかかったと書かれている通り、私も最初はそれくらいかかりました)と過去問に飽きることです。

時間的に余裕のある時期でないと、お薦めできない方法なので、あえてこの時期に書かせていただきました。
この方法に限らずとも、口述試験はどのような内容かは今年受験予定ではない方も知っておいて損はないと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

明日は、とうへいです。

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