「頑張りたい!けど、モチベーションが長続きしない……」そんなあなたを応援したいじょーきです!(※じょーきとは……2.5年で2次試験に合格した独学多年度生。目の前にあるものに次々と興味が移るその精神年齢はいつまでも5歳のまま。診断士試験でも見落とし多数、制約条件漏れで大いに苦戦。本業は金融業。2020年10月1日付で転職したけど、次もやっぱり金融業。ちなみに適性は感じていない。)
2次筆記試験当日まであと21日ですね。前回の記事で「カウントダウンしてくださいね、残り勉強時間を明確につかんでくださいね」と書きましたが、いかがでしょうか。残りの勉強時間とその内容を明確にイメージできている方は、今日のブログは読まなくて大丈夫です。その貴重な5分、10分を勉強に費やしましょう!
「んー、どうしようかな?」と、まだもやもやしている方はもう少しお付き合いください。
今日の内容も先日の秋セミナー(ご参加いただいた方、ありがとうございました)でいただいた質問が基になっています。私自身の経験や、最近受験生とお話した印象から考えると、大きく以下の3パターンに分かれるのかなと思います。
目次
多年度生の中には、
・正直、過去問は何度も解き尽くして、解き直そうにも答えを覚えてしまっていて勉強している気にならない
・初見の問題に取り組みたいと思っている、でも初見問題にまで手を広げるべきかすごく悩んでいる
こういった方が多いのではないかと思います。
私は、
今の時期から新しいこと(初見問題)に手を出さないのが無難(但し、タイムマネジメントの確認を目的に初見問題に取り組むのはあり)
だと思います。
その理由としては、今から新しい問題を解いても自分のものにし切れない可能性が高く、これまで蓄えてきたものをより速く・より正確にアウトプットする練習の方が重要だと思うからです。秋セミナーでも瞬発力を鍛えるワークをしましたが、「完璧にできました!」という方は少なかったのではないでしょうか。これは、新しいことに手を出さなくても合格率を高めるチャンスが残されているということの裏返しでもあります。
また、答えを覚えている過去問であっても、解くからには当日たどる解答プロセスを正確になぞり直すことが重要です。つまり設問を読み込み、与件文に根拠を求めながら、知識をもっと速く・正確に・漏れなく頭から引き出して、因果関係が明確な解答を書けるように意識して過去問を解くこと、を心掛けてくださいね。
中には、「出題者のゆさぶりへの対応力を強化するために、過去問とはパターンの異なる初見問題に取り組む必要がある」とお考えの方もおられると思います。その気持ちはよく理解できますし、試験まで日数的なゆとりがあればそれもいいと思います。
しかし、見えない敵に対して全てのパターンを網羅することは不可能だと思いますし、今の時期から過去の傾向とは異なる問題に取り組むことはそれなりにリスクもあります。
どんなゆさぶりが来ようとも、
・事例企業の社長の声に耳を傾けて、
・外部環境や経営資源を分析した上で、
・ちょっとした知識も交えながら、
・あるべき姿に向けて助言を行う
という大筋は絶対に変わりません。
だからこそ、出題者のゆさぶりや過去の傾向とは異なる出題に対しては、テクニック的に対応するのではなく総合力で勝負する、と腹を括るのがベターだと思います。もっと言うと、ゆさぶりをかけられて動揺するのはあなただけではなくて、周りの受験生も同じです。そのゆさぶりを過度に恐れてしまうのは避けてほしいなと感じます。
但し、タイムマネジメントの最終確認や、セルフ模試として1日の使い方をリハーサルする、といった目的で初見問題に取り組むのであればそれは「あり」だと思います。いずれにしても、問題に振り回されることなく、上手に活用してほしいと思います。
ストレート生の中には、まだ80分で解き切れない方もおられるかもしれませんが、そろそろ無理矢理にでも80分に収めてみましょう。
80分に収められないと感じている受験生に改めてお伝えしたいのは、
「100%満足のいく解答を書けた合格者はほとんどいない」
ということです。
実際、合格者同士で話をしていても、「本当なら解答骨子を固めてから解答用紙を書き始めたかったが、リミットが来たので諦めて解答を書き始めた」ということをよく耳にします。まだ「80分で解き切る力がない」と思っている方の中にも、実はそういった割り切ったタイムマネジメントをしていないだけ、という方も少なくないと思います。
タイムマネジメントを考えるにあたってよく言われるのが、「読む・考える・書く、の3工程に分けて時間の目安を決めると考えやすい」ということです。そして、解答用紙のマスを埋めていないと得点できないことを考えると、最後の「書く」というのが非常に重要となりますので、少なくともこの「書く」に何分費やすかを決めることをオススメします。
何も考えずに100字×5問分の解答を書き写すだけでもそれなりの時間がかかりますよね。そこにあーでもないこーでもない、字数が多すぎる(or少なすぎる)といったことを考えながら書くとなると、実際にはその何倍も時間がかかります。
ちなみに私の場合、できたら40分、どれだけ遅くても35分を残して書き始めるように心がけていました。実は私も最初は合格者の体験談を読んで「え、80分しかないのに、その半分近くも書くことに費やすの?」と感じて、もっと後から書き出すようなタイムマネジメントをしていましたが、最終的には自分も同じくらい時間を費やすことにしました。
以上のことから、まだ80分で解き切れないという方で、「まだタイムマネジメントが固まっていない」という方はぜひ「書く」に何分費やすのかを決めて実践してほしいと思います。
ストレート生の中にも、「80分で解き切れる、むしろ時間が余ることも割とある」という方がおられると思います。2次試験初トライ(不合格)のときの私がこんな状態だったように感じます。しかし、(あくまで自分の周りにはですが、)当日の試験で80分の時間を持て余した合格者はいないような気がします(意識的に早く終わらせていた人を除く)。そのように考えると、時間を持て余す方は盛り込むべき解答要素を盛り込めていない可能性が高いと想定されます。
私のファイナルペーパーにも、
「見つけた解答要素に飛びつかず、もう1つor2つ、要素を増やせないか立ち止まって考える」
と書いてあります。
これは与件文に該当箇所を1つ見つけただけで満足して、解答を組み立てていた失敗体験に基づくものです。少し離れたところに書かれている要素を盛り込めていなかったり、ちょっとした1次知識を盛り込むのを怠ったり、最後に効果を盛り込んでいなかったりしたことで、解答に多面性や深みを持たせられない、あるいは方向性がぶれてしまう、といったことがよくありました。
そういった解答を書いていた時期は、字数的には所定の文字数の9割程度を書いているものの、不要なつなぎ言葉が多かったり、同じ語句が複数回出てきていたりしており、なんとなく冗長な解答になっていました。
心当たりがある方は、『ふぞろい』やお使いのテキストの模範解答や解説を確認しながら、自分の解答に盛り込めていなかった要素は何か、その要素はどうすれば盛り込むことができたか、を考えてみてほしいと思います。
ちなみに、盛り込む要素が増えると字数が解答用紙から溢れる可能性が高くなりますが、ここからがもう1段実力を伸ばすチャンスです。言い回しを変えたり、何回も出てくるキーワードは1回だけにまとめてみたり、要素ごとに優先順位を付けたりしながら、少ない字数で解答をまとめる力を鍛えましょう。
やり尽くした感がある多年度生は、アウトプットの瞬発力を鍛えましょう。
80分で解き切れないストレート生は、そろそろタイムマネジメントを固めていきましょう。細かく決めなくても、「残り何分になったら書き始める」というラインを決めるだけでも大きな意味があると思います。
80分を持て余すストレート生は、要素を追加できないか考えてみましょう。その上で解答をまとめる力を鍛えましょう。
とは言いつつも、「自分に足りないのはこういった勉強だ」と感じるものがあれば、迷わずそちらに取り組んでください。今日の内容を丸々採用することはできなくても、ちょっとした気付きになっていたら大変幸いです。
今日もお付き合いいただきありがとうございました。
明日は……やはり絶好調のマリの登場です!!明日もお楽しみにー。